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プレイステーション20周年記念にユーザーが選んだタイトルは?

「PlayStation Awards 2014」発表。久夛良木健氏がプレゼンターとして登場!

12月3日 発表

冒頭登場したのはジャパンアジアのプレジデントを務める盛田 厚氏

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、12月3日に「PlayStation Awards 2014」を発表した。今年は例年行なわれている累計出荷本数による「Awards」だけでなく、1994年のプレイステーション誕生から20周年を迎え、特別な賞も発表された。

 イベントの最後にはアンドリュー・ハウス氏が登壇し、プレイステーションフォーマット20周年を記念したプレイステーション 4の特別モデルを発売することを発表した。初代プレイステーションと同じカラーリングを採用し、20周年記念の刻印、ナンバリングが行なわれる。ハードそのものはもちろんのこと、パッケージもプレイステーションをイメージした凝ったものとなっている。ただし、全世界で12,300台限定となり、日本ではソニーストア限定で抽選販売となる。申込期間は12月3日から12月10日までとなっている。

 このほかにも多数のキャンペーンが予定されており、この冬はプレイステーションプラットフォームとしてはお祭りとなる。

アンドリュー・ハウス氏が「PlayStation 4 20周年アニバーサリー エディション」の発売をアナウンス

「PlayStation 4 20周年アニバーサリー エディション」の詳細については別項で紹介しているので、チェックいただきたい

ユーザーが選んだ20周年の記念タイトルは?「20周年記念ユーザーズチョイス賞」

久夛良木健氏がプレゼンターとして登場

 今回目玉となったのが「20周年記念ユーザーズチョイス賞」で、過去19回の「PS Awards」で「Platinum Prize」、「Gold Prize」を受賞した212ものタイトルの中から、最も思い入れのあるタイトルをユーザーから選んでもらおうとういうもの。

 イベントのラストに発表されたこの「20周年記念ユーザーズチョイス賞」のプレゼンターとして呼び込まれたのは、“プレイステーションの父”の久夛良木健氏。久夛良木氏は「20年間で、全世界で29,000タイトル、日本・アジアで15,000タイトル作り上げていただいたクリエイター、デザイナー、プロデューサー、それをゲームユーザーに届けた流通の方々に厚く御礼を申し上げたい。20周年を記念してなにかしたいと思い、心に残るタイトルをユーザーの皆さんに選んでもらうということで、特別の章を用意させてもらった」と挨拶。まずはベスト20に選出されたタイトルをラッシュで紹介。

 ベスト20には「バイオハザード」、「ファイナルファンタジーVII INTERNATIONAL」、「ゼノギアス」、「METAL GEAR SOLID」、「VALKYRIE PROFILE」、「ファイナルファンタジーIX」、「キングダムハーツ」、「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」、「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF PATRIOTS」、「グランツーリスモ5」、「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」、「モンスターハンターポータブル 3rd」、「CALL OF DUTY BLACK OPS II」、「Dragon's Crown ドラゴンズクラウン」といった名作がズラリ。

 そんな中で選出されたベスト5は「FINAL FANTASY VII」、「FINAL FANTASY X」、「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」、「モンスターハンターポータブル 2nd G」、「グランド・セフト・オートV」の5タイトル。

 「FINAL FANTASY VII」ではディレクター、「FINAL FANTASY X」ではプロデューサーとして作品に関わった北瀬佳範氏は「いずれもハードウェアの切り替えの時の進化に合せてヒットしている。ハードの切り替え時には開発キットがプラットフォーマーさんから送られてくるが、プレイステーションはかっこよくて開発者のテンションも上がる。そのテンションがユーザーさんに伝わっているんだと思う」と語り、今後についても「」テンションを上げて長く指示されるタイトルを作っていきたい」と締めくくった。

 KONAMIの小島秀夫監督は「『METAL GEAR』はMSXで発売されて知る人ぞ知るタイトルだったのが、プレイステーションで発表した『METAL GEAR SOLID』が全世界でヒットした。だからプレイステーションとともに成長したタイトルと思っている」と振り返り、「なぜゲーム業界を選んだのかというと、ゲームはハードの進化で流れていくので、人々の記憶に残らないと思っていたから後腐れないと思って選択した。でも今回のことで記憶に残るということが証明され驚いている。今後も10年、20年と記憶に残るタイトルを作っていきたい」とコメント。

 カプコンの辻本良三氏は「『モンスターハンターポータブル 2nd G』を開発したスタッフの大半は20年前はこの業界にはおらず、まだ一ユーザーだった」と切り出しながら、「『モンスターハンターポータブル 2nd』開発時にハードの性能を使い切ったと思っていたが、ソニー・コンピュータエンタテインメントの方と話しながら開発を進め、まだまだ引き出せていなかったことがわかった。PSPは(ハードの限界を引き出そうとしても)きりが無いハードだった」と振り返りながら「受賞できて嬉しく思います」とファンに感謝の意を示した。

20周年記念ユーザーズチョイス賞
受賞タイトルプラットフォーム発売元
FINAL FANTASY VIIPSスクウェア・エニックス
FINAL FANTASY XPS2スクウェア・エニックス
METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATERPS2KONAMI
モンスターハンターポータブル 2nd GPSPカプコン
グランド・セフト・オートVPS3ロックスター・ゲームス

「20周年記念ユーザーズチョイス賞」受賞を記念してクリエイターが揃った(「グランド・セフト・オートV」のクリエイターは来日の都合が付かず欠席)

スクウェア・エニックスの北瀬佳範氏
KONAMIの小島秀夫監督
カプコンの辻本良三氏

今年の「Gold Prize」は7タイトル。「ユーザーズチョイス賞」は海外タイトルが席巻

 「PlayStation Awards」は、累計出荷本数とダウンロード数を合計した数によって、100万本以上のタイトルには「Platinum Prize」が、50万本以上のタイトルには「Gold Prize」が、クリエイターを称える意味を込めて贈られる。「Gold Prize」の副賞は50万円。今年は「Gold Prize」を7タイトルが受賞。PS4オンリーの受賞タイトルはないが「METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROES」、「バトルフィールド 4」がPS4も含めた作品となっている。

Gold Prize
受賞タイトルプラットフォーム発売元
実況パワフルプロ野球2013PS3/PS Vita/PSPKONAMI
バトルフィールド 4PS4/PS3エレクトロニック・アーツ
ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014PS3/PSPKONAMI
GOD EATER 2(ゴッドイーター2)PS Vita/PSPバンダイナムコゲームス
グランツーリスモ6PS3ソニー・コンピュータエンタテインメント
FINAL FANTASY X/X-2 HD RemasterPS3/PS Vitaスクウェア・エニックス
METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROESPS4/PS3KONAMI

「実況パワフルプロ野球2013」
「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014」
「バトルフィールド 4」
「GOD EATER 2(ゴッドイーター2)」
「グランツーリスモ6」
「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」
「METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROES」

 一方でユーザー投票によって決定する「ユーザーズチョイス賞」に関しては、昨年からは組織構成が“ジャパンアジア”になったことから、日本のみならずアジア地域全体での投票となり、国際色豊かな結果となっている。また一気にPS4タイトルが増えており、ユーザー的にはPS4への移行が順調に行なわれている印象も受けた。

ユーザーズチョイス賞
受賞タイトルプラットフォーム発売元
バトルフィールド 4PS4/PS3エレクトロニック・アーツ
アサシン クリード4 ブラックフラッグPS4/PS3ユービーアイソフト
METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROESPS4/PS3KONAMI
inFAMOUS Second SonPS4ソニー・コンピュータエンタテインメント
ウォッチドッグスPS4/PS3ユービーアイソフト
The Last of Us RemasteredPS4ソニー・コンピュータエンタテインメント
DestinyPS4/PS3ソニー・コンピュータエンタテインメント
英雄伝説 閃の軌跡IIPS Vita/PS3日本ファルコム
FIFA 15PS4/PS Vita/PS3エレクトロニック・アーツ
サイコブレイクPS4/PS3ベセスダ・ソフトワークス

「バトルフィールド 4」
「アサシン クリード4 ブラックフラッグ」
「METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROES」
「inFAMOUS Second Son」
「ウォッチドッグス」
「Destiny」
「The Last of Us Remastered」
「英雄伝説 閃の軌跡II」
「FIFA 15」
「サイコブレイク」
記念のフォトセッション

会場は「20周年」でお祭り騒ぎ

イベント冒頭は、これまでの各種ハードの起動音をサンプリングにしたHIFANAによる、パフォーマンス。かなり盛り上がる内容だった

イベントのラストは「パラッパラッパー」や「ウンジャマ・ラミー」で知られる松浦雅也氏のパフォーマンス。こちらも大いに盛り上がった

会場にはこれまでのハードが展示されていた

会場入り口ではキャラクターが来場者をお出迎え

(船津稔)