代表取締役社長 兼 グループCEOの平井一夫氏

　株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEJ) は、2009年10月31日までの累計出荷数に応じて贈られる賞「PlayStation Awards 2009」を発表し、該当作品の開発スタッフなどを招き授賞式を開催した。

　 7人の女性コーラスグループによる美しい歌声から始まった今年のPlayStation Awards。かしこまった雰囲気はなく、SCEJプレジデントのショーン・レーデン氏による冒頭の挨拶も非常にコンパクト。ジャズの生演奏など細かい演出をはさみつつ、さながら「本番はこのあとのパーティ!」といわんばかりのハイテンポで進行していった。

　プレゼンターを務めるのは、代表取締役社長 兼 グループCEOの平井一夫氏。壇上に立った平井氏は「今年は、オリジナルのプレイステーション発売から15周年。プレイステーションは、みなさまのサポートによってここまでくることができました。今年は、いつものゴールドプライズ、プラチナムプライズにくわえて、PlayStation Store上のニューゲームカテゴリでダウンロード数トップ5に特別賞を差し上げたい」とコメント。新設された「PlayStation Store 特別賞2009」は、以下のとおり。

会場は青山迎賓館。華やいだ雰囲気のなかアワードが発表されていった	SCEJプレジデントのショーン・レーデン氏	新設された特別賞「PlayStation Store 特別賞2009」受賞者の面々

　続いて発表されたのは、累計出荷本数50万本以上、100万本未満のタイトルに贈られる「ゴールドプライズ」。受賞作はPS3「龍が如く3（セガ）」、PS3「バイオハザード5（カプコン）」、PSP「DISSIDIA FINAL FANTASY（スクウェア・エニックス」の3タイトル。累計出荷本数100万本以上、200万本未満のタイトルに対して贈られる「プラチナプライズ」は、PSP「モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best」が受賞した。昨年に引き続いての受賞となる本作の累計出荷本数は360万枚を突破するという。

　プロデューサーの辻本良三氏は「まさか、今年この場に立てることを全然想像していませんでした。本作は、去年の10月20日にBEST版として発売させていただきました。その後、凄く幅広いユーザーにプレイしていただき、特に女性ユーザーも多くなってきて。すべてのボタンを使って遊ぶアクションゲームなんですけど、それが幅広い方々に遊んでいただけていることが、凄くうれしい。少しでもゲームユーザーの裾野を広げられるよう、がんばっていきたいと思います」とコメント。

　アワードの総括において平井氏は「『モンスターハンターポータブル 2nd G』は、なんと3年連続（受賞）。これはPlayStation Awards始まって以来の快挙。本当におめでとうございます。今週はアメリカで“Black Friday”が終わり、いよいよ全世界で年末商戦に突入する。おかげさまをもちまして、日米欧・アジア、PS3、PSPともに、いい手ごたえを感じている。この年末商戦を勝ち抜き、来年に向けて、ディスクベースはもちろん、ネットワークビジネスもさらに拡大して、この業界をみなさまと一緒に盛り立てていきたい。せひサポートのほどを、よろしくお願いします」とコメント。新設されたネットワーク部門など、来年はどのようなタイトルが名を連ねるのか、楽しみにしていきたいと思う。

連続受賞となった「モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best」。累計出荷本数は360万本と圧倒的な人気を誇る。上画像中央はプロデューサーの辻本良三氏

【龍が如く3】
ディレクター佐藤大輔氏のコメント：私は初代から開発に携わっておりまして、「見参!」、「3」とディレクターをさせていただきました。必死で「龍が如く」を育ててがんばってきたんですが、「3」でこういった賞をいただけて本当にうれしく思っています。来春発売の「4」に向けて、開発スタッフも鋭意がんばっております		首都高で事故に巻き込まれて会場到着が遅れたという名越稔洋氏。ひょっこりあらわれて美味しいところをガッツリとさらっていった格好

【バイオハザード5】
プロデューサー竹内潤氏のコメント：実は「バイオハザード」シリーズは1作目からこの舞台にずっと立ってきたわけなんですが。「バイオハザード5」を担当するにあたり、1番プレッシャーだったのが「もしここに立てなかったらどうしよう?」と。なんとか今日、この場に立つことができまして、ようやく少し肩の荷が下りたかな、という気持ちです。こういう場に立てたのも「バイオハザード」シリーズをずっとご支援いただいているユーザーのみなさん、プレッシャーのなか頑張った開発チーム一同のおかげだと思っています

【DISSIDIA FINAL FANTASY】
シニアディレクター荒川健氏のコメント：今回このような賞をいただき、チーム一同感謝しております。本作はFF20周年を記念したタイトル。過去のFFを使って何か新しいチャレンジができないかと、ここにいる高橋（光則氏）、池田（隆児氏）の両名と新しいチームで挑戦してまいりました。PSPの性能がなければ、本作は生まれなかったと思います

昨年同様、アーティストの東 信氏が制作した花のオブジェが登場。ゴールド、プラチナ受賞作をそれぞれイメージして作られている