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【スマホアプリ今日の1本】ゾンビジュースで一儲け! 「ゾンビキャッチャー」
搾りたてゾンビジュースを人間に提供するブラックユーモアゲーム。悪ノリを楽しめる人にオススメ
(2014/11/10 17:05)
とある宇宙人が経営するフレッシュジュース屋。どうやらその味は絶品らしく、常に行列が絶えないほどの繁盛店だ。表向きは評判のいい優良店なのだが、実はこのフレッシュジュース、材料はゾンビでできていた……。
iOS用に配信された「ゾンビキャッチャー」は、ゾンビのフレッシュジュースで一儲けをたくらむ商魂たくましい宇宙人を操作して、ゾンビを捕まえるアクションとジュース屋の経営シムの両面を持ったタイトルだ。ゾンビのジュースを素知らぬ顔で一般人に売りつけるというブラックユーモアの効いた設定はインパクト大で、スタート直後から悪趣味感満載のノリを楽しむことができる。
ゾンビを捕まえるアクションパートは、宇宙人系ビジネスマンのA.J.を操作する2Dアクションとなっている。ゾンビは沼の中に潜んでおり、近くに“脳みそ”を置いておびき寄せ、そこをハープーンガンで仕留めることで捕まえられる。
ゾンビはA.J.を認識すると逃げてしまうほか、ハープーンガンは1回発射すると再装填まで時間がかかる。もちろん時間をかけるとゾンビに逃げ切られてしまうので、素早く正確にハープーンガンを打ち込むのがプレーヤーの腕の見せどころとなる。
捕まえたゾンビはシミュレーションパートに持ち帰ることができ、「スクイーザー」に入れてジュースを絞り出し、お客に提供できる。お客は行列を作ってどんどんジュースを買ってくれるので、そのお金を元手に武器や店舗のアップグレードを行なって、施設をより充実させることができる。
いつもは人を襲っては肉を貪り食っているゾンビだが、本作では捕食される側の非常に弱い存在として描かれている。脳みそがエサになってしまうところは相変わらずなのに、説明欄に「レモン風味」や「リンゴ味」などと書かれていて扱いはかなり軽い。
店舗に帰れば、地下にあるスクイーザーでガッチャンガッチャンと潰されて即効でジュースにされてしまうなど、果物の代わり程度にしか思われていないのが面白い。また店頭に立つA.J.は愛想の良い営業スマイルで商品を捌いており、ゾンビをハントする時の悪い顔とは全く別人になっているあたりも笑わせてくれる。
なお本作を開発したTwo Men and a Dogはフィンランドの開発チームで、元Rovioメンバーで「アングリーバード」などを開発していたという。「ゾンビキャッチャー」はTwo Men and a Dogとしての第1作となるが、アクションゲームとしても面白いし、何より設定のユニークさは群を抜いている。ゾンビファンならずとも、本作の悪ノリを楽しんでみてはいかがだろうか。