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WIN「タワー オブ アイオン」、「Episode4.7 -大侵攻-」新登場エリア先行体験レポート
新たな基地争奪戦勃発! 戦略性に富む「カルドル」、景色豊かな「ゲルハ」などが追加
(2014/10/10 17:00)
エヌシージャパンは、Windows用MMORPG「タワー オブ アイオン」の大型アップデート「Episode4.7 -大侵攻-」を10月15日に実装する。このアップデートでは、さらなる戦いの舞台となる新エリア「カルドル」、「ゲルハ」の追加をはじめ、龍界に強力なベリトラ軍団モンスターが登場する「ベリトラ大侵攻」、上位アイテムを獲得できる「装備強化システム」などを実装予定だ。
今回はアップデートに先立って、それらのなかでも新エリアとなる「カルドル」と「ゲルハ」に入り、その様子を実際に見ることができた。他プレーヤーがいる状況ではなかったため戦闘の様子は見ることができなかったが、より激化していくことが予想される戦いの地が、どのような表情を持っているかに注目していただきたい。
広がる闇と戦禍の跡が色濃く残る荒廃の地「カルドル」
新たに登場するエリアのひとつ「カルドル」は、かつてルーン族の要塞となっていた土地だ。ルーン族は卓越した科学力で強大なイドの力を支配下に置いていたが、その力を狙う龍帝フレギオンの侵攻に際し、イドの力を解放することで対抗しようとした。このとき、イドの大爆発でフレギオンに深傷を与え撃退できたものの、そのあまりにもすさまじい爆発はカルドル一帯へと及び、結果、ルーン族は全滅してしまう。
カルドルには、そんな彼らの戦いの傷跡が深々と残っている。イドの大爆発とフレギオンが吐いた業火による影響から大地は引き裂かれて随所が熱く灼け、空もつねに暗いままであるなど、厳しい環境に囲まれた世界であることを感じられるだろう。
まずは天族のエリアである「サファリン開拓地」から出発し、天族、魔族それぞれの本拠地から見てほぼ等距離の場所にある「アノハ城跡」を目指して進むことにした。このカルドルの地形の特徴としては、敵地へとつづく道のりに一方通行となる断崖絶壁がそびえ立っていること。そのような場所では滑空を使わないと先へと進むことはできず、また、飛び降りると自力で登ることはできない。自陣に戻るには要所に設置されている瞬間移動装置を使うことになるようだ。
マップの途中、「硝煙の広場」と呼ばれる場所にはアーティファクトが設置されていた。ここにいる「アーティファクト守護者」を倒すことができれば要塞戦の戦闘において有利な効果を得られるようにもなる。戦略・戦術両面において重要な場所になっているため、是が非でも味方種族のエリアとしておきたいところだ。
さらに先に進むと「アノハの封印の地」という場所に差し掛かった。地面に剣が突き刺さっているのですぐにわかるようになっているのだが、この剣に近づいてみると、その巨大さに驚かされる。この剣自体は、かつてこの地を治めていたルーン族の総司令官「アノハ」が封印された証のようだ。
カルドルでも最重要拠点とされている「アノハ要塞」は最後に見ることにして、先にその東を抜けつつ魔族のエリアを探訪することに。途中、「闘争の交差点」では、インスタンスダンジョンの入り口「ルナディウム回廊」を発見。65レベル以上を対象とした「ルナディウム」と、さらに難易度が上がっている「勇士のルナディウム」というダンジョンが確認できた。
長い道のりを歩き、いよいよ魔族の本拠地手前へと到達。ただし、魔族の本拠地に至るまでの道には高低差があり、本拠地側が高台となっているため、歩行や滑空で本拠地側へ行くことは不可能に見える。後述する「アノハ要塞」を落とさない限り、自陣付近へ敵対種族が襲い来るという状況は起こらない。
つぎは、魔族の本拠地から東側を回り、先ほど通過した「アノハ要塞」の内部を目指す。この要塞こそがカルドル攻略の中心地であり、ここの支配権をめぐって天族と魔族によるし烈な攻防が繰り広げられることは間違いない。
内部に入ると、ステンドグラスや玉座などの装飾品が荘厳な雰囲気を出していることがわかる。実際には巨大な敵が待ち受けているということだが、ここを攻略して自種族のものとすると、相手の種族の陣地の近くへ瞬間移動できるようになるため、要塞の攻略が本エリアのポイント中のポイントだ。
またこのほかにも、場所は秘密となっているが、マップ内にはティアマト敗残兵の拠点となっている「無言の洞窟」と呼ばれる場所もある。戦略的にどのような価値があるかは未知数だが、ときには探索の手を広げて、このような場所を探してみるのもいいかもしれない。
行く先々で季節を感じることができる麗しの地「ゲルハ」
今回紹介するもうひとつの新エリアが「ゲルハ」だ。この地はかつて龍帝ティアマトが支配していた土地で、彼女の過去や秘密兵器とともに結界によって封じられていた。しかし、彼女がディーヴァによって討伐されたことで結界の封印は消滅。そしてゲルハの存在を知った龍帝ベリトラの軍が、この地への侵入を果たすこととなった。
現在のゲルハは、ベリトラ軍とそれを討伐せんとする天族、魔族の陣営が入り乱れた戦闘地帯となっている。しかし、その景色は殺伐とした事情とは縁遠い美しさを見せ、ときに戦いを忘れて景色に見入ってしまうほどだ。
ゲルハには合計で13カ所に基地が設置してあり、中央の「ティアマタ盆地」をのぞいては3カ所ずつが同じ色でまとめられ、計4つのエリアが形成されている。この同じ色のエリアをより多く味方種族の領地とすることで、戦闘が有利になるなどのさまざまな特典が得られるという。
また、ゲルハの地理的な特徴として、カタラムやインギスオンなど別の地域とつながる潜入通路があることが挙げられる。この要衝を味方種族で早めに確保することができれば、より有利にゲームプレイを進められるようになる、というわけだ。
マップを歩きまわっていると、その途中でパンダのような風貌をした不思議な生き物を見ることができた。これは「ポポク」と呼ばれる種族で、今回のアップデートにてゲーム初登場となる。体格はかなり大きく愛らしい外見をしているが、重量級の武器を片手で軽々と持っているところを見ると、ただかわいいだけのキャラクターではなさそうだ。
しばらく歩くと今度はポポクたちが住む、その名も「ポポクの巣」へと到着。地形を利用して作られた家がたくさんあり、巣というよりは集落のような趣がある地だ。ここでは、先に出会った戦闘用の装備ではない、普段着のような軽装のポポクを見ることができた。
さらに先へと進んでいくと、木々が色づく秋を感じさせるような景色へと変化。またしばらく進めば今度は周囲に花びらが舞い、春を思わせる風景へと変わるなど、場所ごとに細かく変化するビジュアルが、目を楽しませてくれる。
つぎにたどり着いたのは、まるで海の底のような不思議な洞窟。周囲に生えている植物はサンゴのような形状をしており、生息しているモンスターなども海の生き物といった風情で、何とも不思議な空間を演出している。
海底のような洞窟をしばらく歩いていると、出口の先に広がったのは常夏の海岸を思わせる場所だった。太陽はまぶしいほどに輝き、きれいな波打ち際が広がりを見せる。そして、砂浜を歩いているのは……半魚人! パンダの獣人に半魚人と、変わった種族がゲルハには多く暮らしているようだ。
ゲルハを歩いていると、ときおり「古代召還石」と呼ばれるオブジェを目にすることがある。ここで特定の条件を満たせば、古代モンスターが召喚可能となるという。そのモンスターを倒すことで、何らかの特典も得られるようだ。
そしてゲルハのほぼ中心に位置した「ティアマタ盆地」では、天魔両種族の大規模な戦いが行なわれることが予想される。ティアマタ盆地の中心基地にはカルドルへ行ける移動装置が置かれており、これを利用することで、カルドルでの戦局を激変させることも考えられる。戦略を立てる上でも非常に興味深いルートと言えるだろう。
新エリア「パンゲア」の名前も確認。今後のアップデート情報も見のがせない!
大型アップデート「Episode4.7 -大侵攻-」では、今回紹介した要素以外にも、特定の時間になると強力なモンスターが出現する「ベリトラ大侵攻」や、上位のアイテムを入手できる「装備強化システム」が実装予定となっている。
そして今回の先行体験の中で、新エリア「パンゲア」の名前を確認することができた。「パンゲア」についての詳細は現時点では公開できないということだったが、どうやら何かがここで起こるようだ。今後の情報公開を楽しみに待っていてほしい。