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「Evolve」、連携はやっぱり難しい? 会場でアサルトとクラーケンを体験

逃げ回るモンスターを素早く追い詰め、倒すための協力プレイが求められる

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

試遊前にタブレットでゲームの概要が学べる

 今回のゲームショウの目玉の1つは、間違いなく2Kの「Evolve」だ。MSブースには5台の試遊台が用意され、ハンター4人とモンスター1人の戦いが体験できる。正直、もっともっと大きな規模で出展してもらいたかったところだが、E3やGamescomで喝采を浴びた「Evolve」に触れるチャンスを逃さないようにしたい。

 「Evolve」はモンスター1体と、ハンター4人が戦うアクション。ハンターはモンスターに比べると非力な存在で、連携することで強力な力を発揮できる。モンスターは3段階まで進化でき、執拗に追いかけてくるハンターから逃れながら野生動物を補食し、ゲージをためて進化していく。3段階目の進化まで、いかにハンター達から逃れるかがテーマとなる。

 モンスターは動き回ると鳥を驚かしてしまったり、足跡をたどられて所在がばれてしまう。速度を緩めることで足跡を残さない歩き方ができる。ハンターはいかに連携できるかがテーマとなる。会場ではくじ引きで担当を決め、プレイの前にタブレットでチュートリアルを見るなど、初めての人にもプレイしやすい工夫をしており、戦いを楽しむことができる。今回、筆者はハンターとモンスターを体験することができた。モンスターは初体験となる「クラーケン」であり、第1のモンスター、ゴライアスとの違いも語っていきたい。

【Evolve - Kraken Reveal Trailer】

空が飛べるクラーケンは逃亡も楽。ハンターはいかにして追い詰めるかがテーマ

4対1で戦う。恥ずかしがらずに声を掛け合い連携していきたい
クラーケンは空を飛び、電撃を放つモンスター
空中を移動することで、地形の移動も楽になる。
高いところから攻撃してくるモンスターをいかに迎え撃つか?

 ハンター側の戦いで感じたのは「連携の難しさ」だ。マイク付きのヘッドセッドを着けてプレイしているのだが、初対面の照れがあるのか、声が出さない人が多く各プレーヤーの状況がわからない。今回は、一見自信満々に進んでいる人が、実は何の目標もなかったり、足跡を見つけて自分だけで進んで危機に陥ったりする仲間も出て、モンスターがなかなか見つからない状況にもなってしまった。

 今回自分は攻撃力重視の「アサルト」だったが、能力の把握がいまいち甘く、モンスターに対峙した時の盾役がうまく務められなかったのは今思い出しても悔いが残る。「Evolve」はやり込めば楽しいゲームであることは間違いない。うまい連携プレーヤーの“お手本”を見たり、何度も挑戦して自分を含めたクラスの役割を把握することでうまく戦えるだろう。今回は敵をうまく取り囲めないまま、メディックを最初に倒され、そのまま各個撃破されるというかなり悔しい敗北をしてしまった。

 今回改めて感じたことは、敵を見つけ出すことの難しさだ。これも慣れだと思うが、敵の所在がわからないまま時間が過ぎていくのはかなりストレスだ。このときにうまい連携をするため声をかけたり、効果的にスキルを使うことができればかなり楽しいと思う。いかにうまいコミュニケーションがとれるか、仲の良い友達を誘って強固な4人チームが作れれば最高だと思った。

 ランダムにチームを組む場合、いかにうまく仲間を支えられるかも大きなテーマだと改めて強く感じた。「俺は完璧だったのに他が下手だから負けた」という前に、連携を実現させるための動きを考えなくてはいけないと思った。

 ハンター側の連携が難しいからこそ、モンスター側はかなり有利だった。以前ゴライアスをやっていた時とにかく距離を開けることを考え、Bボタンによるスニーク移動を指定まかったためすぐに取り囲まれてしまった反省を活かし、今回はスニークを多用し、きちんと野生動物を食べ進化していくことを目指した。

 クラーケンは空中を移動できるのが楽だ。ゴライアスは高い壁を越えられずハンターチームに追い詰められたことがあったが、クラーケンは空が飛べるので、壁も越えられる。ここから地下トンネルに潜り込むなどうまく移動することで敵の追跡をかわすことができ、順調に3段階まで進化することができた。

 3段階目に進化すれば、まさに無敵気分だ。あえてこちらから近づき、触手でばんばんなぎ倒すことができた。最も最初は調子に乗りすぎてしまい、体力を減らせすぎてしまって慌てて逃げた。モンスターは体力は回復しない。しかし野生動物を食べればシールドは回復するので、うまく活用して戦っていきたい。

 今回困ったのは、進化をした時のステータスの割り振りで、ポイントが残っているのかがわかりにくくメニューを選んでいる時に殴られ放題になってしまったところだ。慣れていればきちんとできる問題だが、「Yを押せ」というメッセージばかりが前面に出ているが、Yは初期化のボタンなので、押してはいけない。Aでとにかくスキルを割り振ればこの画面から抜けられるのだが、今の画面構成ではわかりにくかった。

 今回のモンスターの戦いは、かなり楽勝だった。前回体験した時は袋小路に追い詰められて倒されてしまったのだが、今回のマップではそういう地点がなかった。グラフィックスやキャラクターのレスポンス、マップの構造など様々なところで磨き込まれていると感じた。これからさらにどう進化していくかも楽しみなところだ。

 「Evolve」は残念ながら発売が延期し、2015年になってしまった。北米での発売は2015年2月10日で、日本での発売日はまだ明らかになっていない。今後、第3のモンスターが発表されるだけでなく、ゲーム自体もさらに磨き込まれるだろうし、今後の情報に期待しながら、もう少し待ちたい。

【スクリーンショット】
こちらは、第1のモンスターゴライアス

(勝田哲也)