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発売目前! Xbox One「Forza Horizon 2」プレビュー

ナイトドライブがとにかく素晴らしい出来映え。ボイスコマンドは日本語に対応

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)



会場:幕張メッセ1~9ホール



入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

 Xbox Oneのホリデーシーズン向けの大型タイトルのひとつとして期待されている「Forza Horizon 2」。ホリデーシーズンと言っても、日本でも10月2日の発売が予定されており、Xbox Oneの日本ローンチから1カ月足らずでのリリースとなる。東京ゲームショウ直前の9月16日には体験版も公開され、すでに自宅で楽しんでいるXbox Oneユーザーも多いだろう。今回は東京ゲームショウで、製品版相当のビルドのデモを見ることができたので、最新情報をお届けしよう。なお、記事の情報はすべてXbox One版のもので、Xbox 360版は一部仕様が異なるためご注意いただきたい。

写真では見にくいが、ヘッドライトが当たっている草木がまぶしく照らされている
コックピットビューはここまで進化する。ワイパーの動きや雨露がフロントガラスを伝わる表現は必見だ
マルチプレイはシームレスで最大12人で楽しめる
4つの対戦モードが用意されている。画面はキングモード
Perkシステムも新たに導入されている
Xboxブースでは、日本語版のビルドを体験することができる。雨によって路面のコンディションが大きく変化するところに注目してみてほしい

 「Forza Horizon 2」は、Xbox One初のオープンワールドレーシングゲームとしてレースゲームファンの期待を一身に集めているレースゲームだ。1080p/60fpsにこだわり、ストイックな走りに注力しているレースゲーム「Forza Motorsport 5」では果たせなかった、昼夜の概念や、霧や雷雨といった天候の変化、ジャンル別に様々なBGMが楽しめるラジオステーションなど、“走る楽しさ”にこだわったところが最大の違いといえる。

 ゲームエンジンには「Forza Motorsport 5」をブラッシュアップしたものを採用し、「Forza Horizon」を遙かに上回り、「Forza Motorsport 5」をも凌ぐ美麗グラフィックスを実現。「Forza Motorsport 5」ではなかった夜間のシーンでは、強化されたライティングシステムにより、南欧の宝石箱のような夜景を美しく表現し、さらにクルマのヘッドライトによる眩しさもリアルに再現。これに霧や雨の表現も加わり、さらにコックピットビューでは、新たに雨がフロントガラスを叩きつけ、ワイパーが激しく動く演出が加わるなど、“世界のオープンワールドレースゲームファン”が求める映像が見事に実現されている。とりわけオープンワードレースゲームの傑作「テストドライブ」の後継タイトルを探し続けているドライブゲームファンは、ぜひ一度試してもらいたい出来映えだ。

 また、グラフィックスのみならずシステム面でも「Forza 5」から強化が図られている。大きなものとしてはドライバターだ。「Forza 5」のドライバターは、Xbox One独自のクラウドテクノロジーを使って、他のプレーヤーのドライビングを学習したAIドライバーと走れるというものだったが、「Forza Horizon」では市街を走るクルマにドライバターが使われ、レースに誘ったりすることもできる。単にすれ違うだけでもちょっとしたコミュニティとの繋がりが感じられて良いシステムだ。

 そしてオンラインプレイはシームレスだ。「Forza 5」のように別モードに移行する必要はなく、シングルプレイとマルチプレイは完全に1つのモードとして扱われ、最大で12名で走行できるだけでなく、最大1,000名のカークラブを構成することができる。

 最大12名で「Forza Horizon 2」の美しい南欧の世界でツーリングを楽しんだり、道無き道を駆け回るだけでも十分に楽しいが、4つのイベントで腕を競うこともできる。何をするかは投票によって決められ、前のレースの勝者は大きな発言権を得るシステムになっているようだ。デモで見られたのは、キングモードと呼ばれるもので、一定区間のエリアに集まり、王冠を持ったクルマはそれを取られないように逃げ、王冠のないクルマはそれを追いかけるというもの。要するに鬼ごっこだ。

 細かいところでは、「Forza」シリーズ初のPerkシステムの採用が挙げられる。「Forza Horizon 2」では、レースをこなしてXPやCRとは別のスキルポイントを貯めることでPerkと呼ばれるスキルを身につけることができる。Perkは全25種類あり、序盤ではスキルをチェインすると経験値が獲得できたり、ドリフト時のスコアが10%増加するなど、成長しやすくする内容がメインだった。

 1080p/60fpsのヌルヌル感で、ベストコンディションのレースをリアルに実現する「Forza Motorsport 5」がレースゲームのハイエンドとするなら、「Forza Horizon 2」はクルマに興味のあるゲームファンなら誰でも楽しめるカジュアルで親しみやすいドライビングゲームに仕上がっている。ぜひ1人でも多くのゲームファンに遊んでもらいたいタイトルだ。

 なお、最後に日本語版の情報についてまとめておくと、日本語音声、日本語字幕のフルローカライズで、Kinectを使ったボイスによるマップ移動も日本語ボイスに対応する。また、これまで発表されていた通常版やDay Oneエディション(限定版)に加えて、ダウンロード版限定の「Day Oneデラックスエディション」や「Day Oneアルティメットエディション」の発売も決定。通常版や通常版のDay Oneエディションとはかなり内容が異なるため、購入前に特設サイトでしっかり見比べてから選びたいところだ。

【スクリーンショット】

(中村聖司)