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【スマホアプリ今日の1本】迷作復活! 「キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎」

ゲームはアレンジ、BGMはそのまま。難易度はやっぱり即死級

8月9日 Android版配信

8月18日 iOS版配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

タカラトミーの新変形フィギュア「キュートランスフォーマー」をモチーフとしたアクションゲーム。見た目もゲームシステムもアレンジされているが、相当難しい

 即死ゲーの草分け、「トランスフォーマー コンボイの謎」がスマホアプリ「キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎」として装いも新たに登場した。8月9日よりAndroid版が配信されているが、あまりのネタっぽさからかiOS版はAppleから「偽物ではないか?」と疑われ、公式にも関わらず審査に落ちるというアクシデントが発生していたタイトルだ。なお8月18日より、iOS版も無事配信されている。

 「トランスフォーマー コンボイの謎」を振り返っておくと、本作は大作映画も続々公開され、現在ではむしろ海外で大人気の玩具「トランスフォーマー」をテーマとし、1986年にファミコン用ソフトとして発売された2D横スクロールのアクションゲームとなっている。ゲームの面白さというよりは、開始2秒ほどで何度も死ぬその難しさによって、稀代の迷作として印象深い。

 「キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎」では横スクロールアクションの点は受け継いでいるものの、操作キャラクターは自動で走り続けるランナーアクションへと変更されている。操作できるのはジャンプと人型/車型に変形するモード変換のみとなっているが、難易度は元祖の精神を汲んでおり、開始直後から何度も死ぬような難関がいきなり登場する。プレイを繰り返してステージの形を覚えながら、最適な操作を行なっていくのが攻略のポイントと言えるだろう。

 1つだけ残念なのは、これだけの即死ゲーなのにプレイにライフ消費制を採用していること。ライフは最大8個で、5分に1個回復するが、早ければ1分以内に消費してしまう。ライフは追加購入で増やせるが、1プレイ最短数秒のためにいくら払えるかはプレーヤーの判断のわかれるところだろう。

 なおプレイする際は、特に「トランスフォーマー コンボイの謎」のプレイ経験がある人はBGMを聞きながら楽しんでいただきたい。ゲームシステムは異なるものの、BGMはオリジナルと同じとなっているので、即死のイメージとセットで刷り込まれたステージ開始の音楽やBGMの最初のフレーズが懐かしく響く。

 ゲームシステムについては、実際の所「トランスフォーマー コンボイの謎」のステージ1-1は走り続けることが攻略に繋がっていて結果的に間違っていないようにも感じるし、スマホで異様に難しいゲームをプレイするというのも流行りではあるので、往年のプレーヤーも新世代のプレーヤーもどちらも楽しめるものだ。

 また「キュートランスフォーマー」は、タカラトミーによる「チョロQ」と「トランスフォーマー」が合わさった変形フィギュア。アプリストアのゲーム紹介によれば、「キュートランスフォーマー」と連動して本作に新キャラクターも登場するのだという。

 ちなみにキャラクターの名前は「キュートランスフォーマー」に準拠しているため、タイトルに「コンボイの謎」とあるのに主人公は「オプティマスプライム」(コンボイの欧米名)となっていて、かなりこんがらがっているのだが、その指摘は野暮というもの。「キュートランスフォーマー」についてはさらなる展開があるようなので、そちらも期待しておきたい。

【スクリーンショット】
ステージ中は罠が次々と待ち受けている。ボス戦もあるらしいのだが、今回のプレイでは到達できず……
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(安田俊亮)