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“モンハン渋の里”グランドフィナーレ!! 絶賛開催中
10周年記念ステージは緩くて楽しい、ユーザーとの交流が繰り広げられる
(2014/8/10 04:05)
カプコンのニンテンドー3DS用ハンティングアクション「モンスターハンター」と、長野県下高井郡山ノ内町の「信州渋温泉」とのコラボ企画「モンスターハンター×長野県信州渋温泉~“モンハン渋の里”で年中狩ろうぜ!~」がグランドフィナーレを迎え、フィナーレにふさわしく様々なパワーアップ企画が目白押しとなっている。
また、8月9日には信州渋温泉コラボ企画始まって以来、初めてのカプコン公式イベント「モンスターハンター10周年記念スペシャルステージ」が開催された。同イベントは辻本良三シリーズプロデューサーをはじめ、藤岡要ディレクター、徳田優也プランナー、小嶋慎太郎プロデューサーなどのトークショウを始め、屋台村で「盆踊り」ならぬ「モン踊り」などファンと交流を深める場となった。
モンハンとのコラボにより2万5千人以上が渋温泉を訪れる!
「スペシャルステージ」に先駆けて行なわれた会見で辻本氏は「渋温泉とのコラボではオフィシャルのイベントはやっていないので、今回のイベントで(グランドフィナーレを)盛り上げていきたい。多くのユーザーの皆さんに来ていただいているので、楽しい1日にしたい。これまで取り組んできたことを(この場で)体感して皆さんに伝えたい」と挨拶。
渋温泉組合の会長さんも「温泉の泉質のよさ、人のよさには絶対の自信がある。モンハンとのイベントを通じて多くの人にも来ていただいたし、2度、3度とリピーターの方にも来ていただき、知名度も上げていきたい。お子さんに手を引かれて、これまで渋温泉を知らなかった親の方やお年寄りの方にも来ていただきたい」と改めて意気込みを語った。
組合の会長さんによれば「モンハン」とのコラボ企画により年間2万5千人以上が訪れていると言い、十分効果が上がっているようだ。今回はすべての面でグレードアップしているが、特に「釣り」がグレードアップしているほか、「土人形絵付け体験」や屋台村で縁日気分を充分に楽しんでいただきたいとアピールした。
トークショウは秘話なども飛び出し、大いに盛り上がる
「モンスターハンター10周年記念スペシャルステージ」は小嶋慎太郎さん、宇佐美友紀さんによる司会でスタート。呼び込まれた辻本氏、藤岡氏、徳田氏と共に、いきなり「モンスターハンター4」の制作秘話のトークに突入。
辻本氏によれば「隠れキャラとして“虫”が登場する」という。「4」と「4G」の制作陣には虫を好きなメンバーがおり、背景などにこっそりと虫を入れるのだという。特にカブトムシがグラフィックスとして取り込まれていることが多いと言い、ユーザーの中にはこのことを知っている人もいたようだが、「チャナガブルのおなかの中にカブトムシがいる。はぎ取るときに気をつけてみていないとわからない」とのコメントには多くの来場者がビックリしたようだ。
さらにたたみかけるように、「『4』ではザボアザギルのおなかの中にいる」とコメント。ちなみに「4G」の制作陣にも虫好きなメンバーはおり、「砂漠のステージにフンコロガシが出る……」と最新情報を明かした。
ゆるいトークショウのこと、ここからさらに話は脱線していくのだが、しびれを切らした司会陣がゲストのアメリカザリガニの平井善之さんとゲッターズ飯田さんを呼び込みステージを強制的に進行していった。
まずは質問コーナー。「10年で1番大変だったことは?」との問いに、アメザリ平井さんが「唯一の就職活動がカプコン入社試験応募だったが、結果落ちた」という衝撃事実を辻本氏にばらされる中、徳田氏は「ラギアクルスが大変だった」と振り返った。これは初めての水中戦ということもあり、(制作の)難易度が高く悩んだという。しかし、チーム一丸となり結束力を高めたことで、なんとか満足いくものに仕上がったようだ。このチームはいまも開発の中心メンバーとして開発を支えているとか。
一方、藤岡氏は「無印の『モンスターハンター』を東京ゲームショウに出展したこと」を振り返った。ルールもぼんやりした中、ボタンで攻撃するのではなくレバーを倒すことで攻撃するというシステムで操作方法がかなり難しく、あえて開発陣が自ら会場でユーザーに説明する役を選んだが、かなり苦労したようだ。徳田氏は内定が決まった頃でカプコンブースに遊びに来たのだが、レウスに逢うこともかなわないほどに難しかったのだとか。
そして次のイベントは「スケッチブック」を使いお題に答えていくというもの。まずは武器。絵の上手い下手が如実に出るのだが、辻本氏と徳田氏が何度か描き直しながらもシンプルなラインで描き上げ、会場に衝撃が走る。辻本氏は「ハンマー」、藤岡氏は「バベル」、徳田氏は「大剣」、平井さんは自身がアイディアを出した「アメザリクロウ」。ゲッターズ飯田氏は「狩猟笛」。
続いて出されたお絵かき問答は、「1番強いと思っているモンスター」。徳田氏は「ブラキディオス」。G級ということで今までに無いモンスターで、思い切って強くしたのだという。ステップでプレーヤーを翻弄し、ランス使いの藤岡氏が「ブラキディオス」を倒すのに苦労しているのを見て、「してやったり!」と思ったのだという。ちなみに藤岡氏自身も倒すのに苦労した想い出があるようでやはり「ブラキディオス」を挙げていた。
平井氏は巨大モンスターのはしり「ラオシャンロン」。その大きさにはビックリしたのだという。ゲッターズ飯田さんは「イビルジョー」。ちなみに辻本氏は「藤岡さん」を挙げた、理由は「会社におったらモンスターみたいなもんや! 『この件ですが……』とすぐ電話かかってくる」との泣き言に会場は笑い声に包まれた。
そしてラストは「いつも『できる! できる!』という団長が、今回は何も言わなかった。なぜか?」とまさかの大喜利! ここではアメザリ平井さんとゲッターズ飯田さんが強い。徳田氏に至ってはラストまで答えを書けなかった(芸人では無いので当たりまえ)。
さらなるイベント企画として、ゲッターズ飯田さんによるセルレギオスの占いが行なわれた。ゲッターズ飯田さんは「セルレギアスさんの手相を見ると、運命線が上にあるので、定年退職後に副業を始めるタイプですね。また、不動産に関わる線が切れているので、投資に失敗している」とモンスターの占いをみごと終えた。そして会場から選ばれた3名の今後を占った。詳しくはお伝えできないが、性格などはもちろんのこと、そのプレーヤーに向いている武器を答えてみせた。「頑固なので、皆が敵にツッコむ時にあなたもツッコんでしまう。一歩引いてみた方がいい」と「モンハン」プレーヤーに向け的確なアドバイスを与えていた。
イベントは全体的にゆるい雰囲気だったが、開発陣、ゲスト陣、来場者も皆楽しそうだったのが印象的。辻本氏もイベント終了後、「楽しい」を連発。このユーザーとの距離感が、「モンハン」10年にして得た大きな収穫かもしれない。