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「10周年記念 モンスターハンター展」オープニングセレモニー
貴重な資料が満載! 何度通っても楽しめる展示会
(2014/8/1 19:15)
カプコンのハンティングアクション「モンスターハンター」シリーズが10周年を迎えたことを記念し、シリーズ1作目の手書きの仕様書やアイディアスケッチなど、貴重な開発資料などが展示されたイベント「10周年記念 モンスターハンター展」が8月2日から31日までの約1カ月間、渋谷ヒカリエ 9階 ヒカリエホールにて開催される。開幕前日となる8月1日には関係者を招いてのオープニングセレモニーとプレス内覧会が開催された。
オープニングセレモニーには、主催のShoPro代表取締役社長の紀伊高明氏をはじめ、カプコンの辻本良三モンスターシリーズプロデューサー、藤岡要ディレクター、そして展示会のオフィシャルサポーターを務める乃木坂46のモンハン選抜(松村沙友理さん、永島聖羅さん、白石麻衣さん、西野七瀬さん、斉藤優里さん)も参加してのテープカットが行なわれた。
辻本氏は「いよいよ明日から展示会がオープンするが、正直このような大きな展示会をできるとは思っていなかった」と関係者に感謝の意を表した。見所については「すべて」と言い切る辻本氏。出展内容についてはこだわり抜いた内容となっており、大放出状態とも言える開発資料については「過去の没ネタ」も惜しげもなく展示しているという。「『モンスターハンター』を作るときこんなことを考えているのかと、見てもらえれば」と語り、「多くの人に来てもらって、次の20年に向かって行ければ」と挨拶した。
藤岡氏は「ギリギリまでカプコンのわがままを聞いていただいた」とこちらもこだわりを持った内容であると切り出した。10年間を振り返り「僕たちは作りたいものを作ってきた。ここまでこれたのは、カプコンだけではなしえなかった。多くの人のおかげ、そして受け止めて育ててくれたユーザーの皆さんのおかげ」と感謝のコメントを残した。また「開発資料」について触れ、「原点というか、ゲームが生まれるまで何を考えて作られたのか、克明に記された資料を展示した。1時間では見きれない」と膨大な展示内容になっていることを示した。そして過去だけでなく「今後のモンハンを感じてもらえる展示物を用意した」と今後に繋がる展示会になった居ることも示した。最後に「今回の展示会は開発側にとっても、振り返ることのできる良い内容になった。一緒に楽しんでもらえれば」と語り締めくくった。
イベント中盤には展示会のオフィシャルサポーターを務める乃木坂46のモンハン選抜のメンバーが登場。トークショウを行なった。好きな武器はと聞かれ斉藤優里さんは「1番最初は双剣を使ってましたが、浮気して操虫棍、太刀、笛とかいろいろ試しています。メンバーでやる時は笛を吹きみんなの体力を回復しようとして、モンスターの近くで吹いてやられちゃったり……。最近は大剣に凝ってます」と1つに落ち着かない様子。逆に永島聖羅さんは一途にほぼ片手剣で通しているとか。
また、好きなモンスターを聞かれた白石麻衣さんは「キリン!」と即答。華奢で可愛らしいわりに手強いキャラクターで見た目の美しさと強さが両立しているところがその魅力だとか。松村沙友理さんは「ババコンガ」で完全に見た目で選んでいると言い、「おなかがチョー、キュート」と言うことだとか。ただ、攻撃方法は気に入らないという……。西野七瀬さんはクシャルダオラ。「モンスターハンター」をプレイする前から好きなモンスターということで、「まさに古龍! すごくかっこいい」ということだが、風圧の耐性が備わっておらず、まだ倒すことができないのだとか。
斉藤さんは「モンスターハンター」の魅力について「絶対に飽きが来ない!」と力説。「クエストやイベントが期間限定などで来て、そのたびに新しい発見がある」と様々な楽しみ方を長く続けられると語る。
今回の展示会について松村さんは「想像を遙かに超える、膨大な量の展示物。期間中毎日来ないと見きれない。こっそり泊まり込んででも見たい!」と絶賛。西野さんは今回初の出展となる「千刃竜 セルレギオス」の造作がお気に入りな様子。「最後にセルリギオスさんがいらっしゃって、金色でかっこよくてずっとボーッと見てました」とほとんど恋に落ちたような様子。「素材で作った武器や防具も展示されているのですが、めっちゃかっこいい。でも、強いんですよね? 乃木坂46のモンハン選抜のみんなで倒しに行って、素材を揃えたい。絶対作りたいですね」と「モンスターハンター4G」に向け早くも夢膨らんだようだ。
モンハン選抜のメンバーは皆「モンスターハンター」シリーズが本当に好きなようで、とにかく話が尽きない。メンバーだけでなく、スタッフも巻き込んでプレイしているという。そして、最後に「ひと狩り行こうぜ!」のかけ声に合わせてテープカットが行なわれ、展示会の開幕となった。
膨大な開発資料を大公開。モンスターや等身大武器の展示も大迫力!
「モンスターハンター展」は、入り口のチケットカウンターで「生態調査クエスト」の依頼を受ける形でスタート。まずは年表と発売当初のグッズなどを見ながら「モンスターハンター」の歴史を振り返る。
そしてまず最初に展示されているのが「開発展示資料」だ。かなり膨大な量で、じっくり見ていると時間がいくら合っても足りない。攻撃について、溜めてから大剣を振るうモーションを説明した資料など、その考え方やコメント、アイディアなどが盛り込まれた貴重な資料が所狭しと置かれている。
モンスターについても興味深い。開発初期は巨大なイカのようなモンスターなどよりファンタジックな雰囲気のモンスターを考えられていたようだが、次第にハンティングという性質上、より生物らしい造作になっていく。「飛龍系をふやそうとしているときに、魚っぽいデザインが出てきたときの印象は強烈だった」といったコメントも当時の開発の経緯を知る上で面白い。このほかにも、「しっぽ硬直とかネタとして使えそう」と、様々なアイディアがつぎ込まれている様が感じ取れる。モンスターの行動によってフィールドにどういった影響が及ぶのかといった膨大な設定も用意されており、興味は尽きない。
このほかにも、「武器」、「ハンター」、「フィールド・拠点」といったところのマップデザインの資料なども注目だ。ちなみにここまでは原画など貴重な資料も多く、写真の撮影は不可となっている。でも大丈夫。最後の物販コーナーにはこれらの資料を豊富に収めたDVD付きのオフィシャルブックが販売されている。今回の内覧会で、ゲーム関係の編集者のほとんどが「資料用に……」と言い訳しながら購入していく姿がほほえましいかった。もちろん、自分も即購入したことは言うまでもない。
後半はユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催された「モンスターハンター・ザ・リアル」で展示された武器類も展示。巨大でリアルなゴア・マガラやフルフルに食べられるシーンを撮影できるほか、10連特注肉焼き機などで撮影を楽しめる。そして最後には10周年を記念した特別映像や「モンスターハンター4G」に登場するメインモンスター「セルレギオス」を見てこれからの「モンスターハンター」を感じることができる。過去から未来に向かってどのように進化していくのか感じることができるだろう。
ちなみに物販コーナーを通り抜ければ、今回先行配信されるクエストの配信コーナーがある。会場先行で「モンスターハンター4」のダウンロードコンテンツ「イベントクエスト『10周年を祝う者たち』」が配信される。このイベントクエストはHR4からの上位クエストで、メインターゲットはリオレウス。もちろん登場するモンスターは1匹だけではなく、10周年を祝うために他のモンスターも乱入してくるようだ。フィールドは闘技場でダウン回数は10回まで。クリアすると、モンスターの素材のほか、ギルドチケットS、各種鎧玉、お守り、旅団ポイントが入手可能。「モンスターハンター4G」へのデータ引き継ぎ準備に最適なクエストとなっている。
また、8月2日から16日までは配信オトモの「アニバ―」が、17日から31日までは「サリー」が配信される。この2匹の初期レベルは19ということで、即戦力として活躍してくれそうだ。
そしてその奥には「モンハン展カフェ&バー」が出展されている。ウインナに濃厚チーズソースが掛けられ、パンにはロゴが焼き付けられたホットドック「ハンタードック」や、カルボナーラ味の「プーギーピザ(思い出ストライプ)」、もはや定番とも言える「こんがり肉」、さらにその上を行く「こんがり肉G」、暑い夏には嬉しいアイルー型のバニラ味「アイルーもニャか」、チョコ味「メラルーもニャか」、さらには歴代パッケージモンスターをイメージしたかき氷ならぬ「狩り氷(10種類)」など多数取りそろえられている。
1カ月間限定の展示会。かなりの混雑が予想されるので、早めの来場をお勧めしたい。
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