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「Dead Rising 3」、肩パッドにモヒカンの暴漢どもと戦う「チャプター1」を体験

オープンワールドシステムを実感、「Super Ultra Dead Rising 3」の日本発売も決定

9月4日 発売



価格:
パッケージ版 6,900 円 (税別)
ダウンロード版 6,400 円 (税別)

 日本マイクロソフトは、8月6日、品川のマイクロソフト社内で9月4日に発売されるXbox Oneのローンチタイトルの体験会を開催した。本稿では「Dead Rising 3」と、「Ryse: Son of Rome」を取り上げたい。

 体験できた内容は基本的にはXbox One大感謝祭と同じゲーム序盤の展開だったが、もう1度プレイすることで気がついたことも盛り込んでいきたい。特に「Dead Rising 3」は今回が日本語版初公開となった。その先の要素や、よりゲーム全体の仕組みも見ることができたので、紹介していきたい。

ゾンビの海をかき分け進むオープンワールド。アクションの腕を試されるボス戦、バランスがきつければ経験値稼ぎもアリ!?

初公開となる日本語版。音声は英語の日本語字幕版となる
車を大改造。自動車修理工の特技を活かす
襲いかかってくるモヒカン、スキンヘッド集団。ゾンビより人間の方が恐い!

 「Dead Rising 3」は人類がゾンビ化する“アウトブレイク”が起きるこれまでのシリーズと地続きの世界であり、「Dead Rising 2」の10年後の世界を扱っている。主人公のニックは首筋に「12」という入れ墨を彫られた自動車修理工。ニックの住んでいた街「ロス ペルディドス」はアウトブレイクが起き、軍による爆撃でも事態は収拾せずアメリカはついに核による“浄化”を決定。タイムリミットが迫る中、ニックは生き残りを賭けて戦っていく。日本語版では、音声は英語で、日本語字幕となる。

 本作は広大な地域を移動してクエストをクリアしていくオープンワールドのアクションアドベンチャーだが、ゲーム序盤は目的地が明確に提示され、そこに到達すると次のステージに進むというあえて自由度を制限する構成となっている。今回はチャプター1を体験できた。チャプター1では小さなレストランで生き残りに出会えたニックは、生き残りが集まっている「検疫所」を目指そうとする。ここに到達するため、ニックは車を“修理”することになる……。

 ニックの修理というのがかなりぶっ飛んでいて、車は散弾を撃ち出す砲台や、車体の左右から刃が飛び出す武器を装備した姿となる。ここでゾンビと戦うのだが、ゾンビ達は道路にあふれかえっており、ニックはそれらを蹴散らしながら進んでいくのである。オープンワールドというのは広い街を車でぶっ飛ばす、というイメージを持っていたが、本作の場合、道路にひしめくゾンビ達を車でかき分けながら進んでいくというイメージだ。

 ゾンビは独自の“ゾンビエンジン”で自動生成される。一定数倒したらいなくなる、ということはない。ゾンビは要素をランダムで組み合わされた外見なので、1体として同じ姿のゾンビが出てこないようにされているという。

 さて、“ゾンビの海”を超えてたどり着いた検疫所には無惨な死体が広がっていた。そして耳をつんざく爆音と共に現われるバイクと、それにまたがるモヒカン頭の人間達。秩序を失った街で、やりたい放題の盗賊どもだ。ここでニックはバイクに乗った暴漢どもと対決するのだが、 乗り物に乗っていない状態ではバイクは素早く、本気でニックを轢いてくるし、かなり正確に火炎瓶をニックに向かって投げてくるので厳しい。ここでの有効な手段は奪っている車を奪うこと。バンバンモヒカン達を挽きつぶしていくと、“ボス”の登場となる。

 チャプター1のボスは前輪をロードローラーにしたバイク型の乗り物で、火炎放射器で火を浴びせかけてくる。火を吹いたままその場でコマのように回転したりかなり手強い。倒すには火炎瓶を拾い上げ、ぶつけてダメージを与えていくのが有効なのだが、緊急回避やアイテムの素早い入手など“アクションゲームの腕”を求められる。

 しかし実はアクションのテクニックだけでなく、キャラクターを鍛え上げることでもボスの攻略は楽になる。「Dead Rising 3」はレベル制をとっており、ゾンビを倒したロイ、クエストをクリアすることでレベルアップし、スキルを上げていける。スキルの中には敵のダメージを低減させる能力もあるので、これらを取得することで戦いが有利になるという。さらにチャプターの再挑戦がいつでも可能で、しかもキャラクターの成長度は持ち越せるので、ある程度の“経験値稼ぎ”も可能なのだ。

 今回、検疫所にすぐ向かってしまったのだが、あえて直行せずにゾンビを倒しまくってレベル上げに励むのも可能だ。生存者に遭遇する場合もあり、助けるとボーナスが得られる。ボスとは様々な駆け引きのある戦いが楽しめるが、きつく感じる場合はレベルアップしてバランスをゆるくもできる。プレーヤーの腕に合わせたアプローチが可能な上、サブクエストといったやり込み要素があることも確認できた。

 なお、経験値は“ゾンビの殺し方”で変わってくる。近接武器で倒せば大きな経験値は入るが反撃される危険性がある、一方車では大量に轢きつぶせるが、1体1体の経験値は少なくなる。序盤は様々なマップを確認するため、ゾンビを轢きながら色んな場所に行ってみる、というのも良いかもしれない。

 「Dead Rising 3」は先日、20以上の追加武器、4つの乗り物、複数のコスチューム……などなど様々な追加コンテンツが製品版ですでに同梱されることが発表されたが、ファンにとっての関心の高いDLC「Super Ultra Dead Rising 3 Arcade Remix Hyper Edition EX Plus Alpha」はまだ情報が出ていなかった。発売日は未定ながら、「Super Ultra Dead Rising 3」の日本での発売が決定したことがアナウンスされた。できるだけ早くの発売を実現するため、作業を行なっているという。

【Dead Rising 3】
武器を乱射しながら街を進む。サイドからバーを飛び出させて近付く敵も倒せる
モヒカン集団との対決。ボスは前輪をロードローラーにした火炎砲車バイクで迫ってくる




【Ryse: Son of Rome】
「Ryse: Son of Rome」もXbox One大感謝祭で体験したゲーム序盤を繰り返しプレイしたが、盾や攻撃で突き崩す戦い方や、相手の隙に発動させる“処刑アクション”の面白さをさらに楽しむことができた。地形やキャラクターの位置でも演出が異なり、プレーヤーのこだわりで様々な倒し方ができる。“動画映え”する作品であり、こだわりの実況映像なども見てみたい

(勝田哲也)