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CEDEC 2014、3人の基調講演スピーカーを発表

作家 冲方丁氏、ウェアラブルの第一人者塚本昌彦氏、ゲームクリエイター名越稔洋氏

9月2日~4日開催予定



場所:パシフィコ横浜



参加費:15,000円(デイリーパス)~

 CESA(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)は、9月2日から4日の日程で開催を予定しているゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2014」の基調講演を発表した。

 CEDECでは、ゲームやエンターテインメントに関連した各界から3名の基調講演スピーカーが選ばれるのが通例となっている。今年は作家の冲方丁氏、ウェアラブルコンピューティングの第一人者として知られる神戸大学大学院 工学研究科教授 塚本昌彦氏、そしてゲーム業界からは、「龍が如く」シリーズのクリエイターとして知られるセガ取締役 CCOの名越稔洋氏の3人が選ばれている。

 それぞれ9月2日、3日、4日の最初のセッション(9:45~11:05)での実施が予定されている。各セッションの概要は以下の通り。

「物語の力」

日時:9月2日(火) 9:45~11:05
形式:基調講演

【セッションの内容】
なぜ人は物語を求めるのでしょうか。架空のできごとを、なぜリアルと感じるのでしょうか。古来、多くの人々が物語を研究し、様々なかたちで活用してきました。政治や外交、裁判での訴えや弁論、臨床心理学や広告の手法などにも、物語の力は深く関わっています。
そもそも物語とはなんであるか、どんな時代にどのように求められてきたか、これから求められる物語はどんなものになると予想されるか、といったことを、広汎にざっくばらんに、「ものがたり」したいと思います。

【講師プロフィール】
冲方 丁
作家
1977年岐阜県生まれ。
96年、大学在学中に「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。
以後、小説を刊行しつつ、ゲーム、コミック原作、アニメ制作と活動の場を広げ、複数のメディアを横断するクリエイターとして独自の地位を確立する。
03年「マルドゥック・スクランブル」で第24回日本SF大賞を受賞。
10年に刊行した初の時代小説「天地明察」で2010年本屋大賞、11年大学読書人大賞、第31回吉川英治文学新人賞、第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞を受賞し5冠を達成。
12年に「光國伝」で山田風太郎賞を受賞。
他の著書に「ばいばい、アース」「シュピーゲル」シリーズなど多数。
13年公開のアニメーション作品『攻殻機動隊ARISE』ではシリーズ構成と脚本を手がける。
最新作は新聞七紙で連載され13年11月に刊行された『はなとゆめ』。

ウェアラブルコンピューティングの動向とウェアラブルゲームへの展開

日時:9月3日(水) 9:45~11:05
形式:基調講演

【セッションの内容】
Google GlassやiWatch(噂)、Android Wearはじめ、米国を中心としてウェアラブルデバイスへの注目が急激に高まっている。本講演ではこれらの動向をウェアラブルデバイスの本質的なポテンシャルを踏まえたうえでとらえ、民生用、業務用への今後の展開を予想する。さらにスポーツや交通、ショッピングなどと絡めた新しいアウトドアでのウェアラブルゲーム・ARゲームの要素や可能性について論じる。

【講師プロフィール】
塚本 昌彦
神戸大学大学院 工学研究科 教授
1987年3月 京都大学工学部数理工学科卒業
1989年3月 京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修士課程修了
1989年4月 シャープ株式会社入社、研究開発に従事
1995年3月 大阪大学工学部情報システム工学科講師
1996年10月 大阪大学工学部情報システム工学科助教授
2002年4月 大阪大学大学院情報科学研究科助教授
2004年10月 神戸大学工学部電気電子工学科教授
2007年4月 神戸大学大学院工学研究科教授(電気電子工学専攻)
現在に至る。
京都大学博士(工学)
ウェアラブルコンピューティング、ユビキタスコンピューティングのシステム、インタフェース、応用などに関する研究を行なっている。応用分野としては特に、エンターテインメント、健康、エコをターゲットにしている。2001年3月よりHMDおよびウェアラブルコンピュータの装着生活を行なっている。
NPOウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事長

これからのゲームとゲームクリエイター

日時:9月4日(木) 9:45~11:05
形式:基調講演

【セッションの内容】
※後日公開予定です。

【講師プロフィール】
名越 稔洋
株式会社 セガ 取締役 CCO(Chief Creative Officer)
1989年セガ入社後、「バーチャファイター」シリーズの制作などに参加。2005年からは全世界で600万本以上のセールスを記録した「龍が如く」シリーズを手がけるゲーム業界のトップクリエイターのひとり。

(中村聖司)