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ガスト、「シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~」完成記念発表会を開催

TVアニメ「エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~」も披露

7月17日 発売予定

価格:6,800円(税別)

CEROレーティング:B(12歳以上対象)

 ガストは6月26日、プレイステーション 3用旧約錬金術RPG「シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~」とTVアニメ「エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~」の完成記念発表会を開催した。

 本発表会は7月17日に発売される「シャリーのアトリエ」の完成と、6月26日に最終回が放送され、7月16日にはBlu-ray・DVD第1巻が発売される「エスカ&ロジーのアトリエ」の完成を記念したもので、「黄昏」シリーズの2作を改めて振り返るトークや、今後の展開について発表された。

 まずはガスト代表取締役社長の襟川陽一氏の挨拶からスタート。ロングランとなったアトリエシリーズへの思いを語り、今後の展望を語った。続いて創通常務取締役の難波秀行氏が登壇。今回アトリエシリーズとしては初のアニメ化となった「エスカ&ロジーのアトリエ」を通して、ゲームとアニメが相互に作用して息の長いコンテンツとなったことへの喜びを語った。

 挨拶ののち、アトリエシリーズのディレクターを務めるガストの岡村佳人氏が登場し、アトリエシリーズ最新作「シャリーのアトリエ」のプレゼンテーションをスタート。PVと共に本作の特徴を語った。

 まず今作の特徴としてあげられたのは時間制限の撤廃。これにより、ユーザーが時間に囚われず自由にプレイを進めることが可能になった。それに代わってモチベーションを高める要素として、新システム「ライフタスク」の内容を公開。これは主人公たちの脳内の欲求のなかから、プレイスタイルに合わせた目標を選んで、達成するとボーナスが得られるというもの。従来の「依頼」などとは一味違った形で目標を設定し、ストーリーを楽しむために駆け足で進めたり、逆にじっくり採取と調合を楽しんだりといったプレイが可能になる。

 また今作におけるバトルの様子も披露。前衛3人と後衛3人が入り乱れ、ゲージを溜めてド派手な必殺技や協力技を繰り出していくスピーディな展開がスクリーンに映しだされた。今作で特に力を入れた点のひとつとしてバトルシーンを挙げており、「『黄昏』シリーズの3作目として、ビジュアルもシステムもブラッシュアップされたものになっている」と自信をうかがわせた。

公開されたゲームの様子。今までのアトリエシリーズを踏襲しつつも、さらに進化して新たな楽しみ方を提供してくれそうだと感じた

 続いてシャリステラ役の小岩井ことりさんとシャルロッテ役の上坂すみれさんが登壇し、自らの演じた“シャリー”について想いを語った。

 小岩井さんは「シャリステラは自分の村を救うために町に出てきて、目標のために頑張る女の子。自分も声優を目指して京都から出てきたので、とても共感してナチュラルに演じることができた」と語った。岡村氏も「ほとんど注文することなく自然に演じてもらった」とのこと。

 上坂さんは「シャルロッテは活発で、世界の行く末よりも自分の青春をどこに向ければいいかを悩む、等身大の思春期の女の子。悩めるお年頃っていいなと思いながら楽しんで演じられました」と語った。「上坂さん自身とは対象的なタイプなのでは?」という質問には、「暴走するという点は一緒なんですが、彼女は光に向って暴走していくタイプなので、友だちが増えたりポジティブな結果になるのに憧れる」と答えた。

 岡村氏は今作で力を入れたもうひとつの軸として、2人の主人公が並列して別の物語を進めていくことを挙げた。これは前作でユーザーから来た要望を反映した形で、最初は別々に進行し、合流したあともそれぞれの目線で進んでいく対象的な2人の物語を楽しんでほしいと語った。

小岩井ことりさん(左)と上坂すみれさん(右)。それぞれが演じた役柄と自信を重ね合わせトークを展開

 そのあとはTVアニメ「エスカ&ロジーのアトリエ」の完成発表に移行、同アニメのプロデューサーを務めた創通の高篠秀一氏と、アニメの製作を務めたStudio 五組の代表取締役の柴田知典氏が登壇し、アニメの制作秘話を語った。

 高篠氏は「キャラクターの魅力を描くのに注力した。見終わって元気になるアニメになったと思う」と語った。苦労した点としては尺の違いをあげ、100時間超のプレイ時間になるゲームのどこをアニメに落とし込むか苦労したという。

 柴田氏は「ユーザーの思い入れが強いシリーズの世界観や、キャラクターの魅力を表現するのが難しかった」と振り返った。岡田氏はテレビアニメとしての面白さを追求してもらい、ゲームでは描かれなかった部分も描いてもらったことを挙げ、原作サイドとしては音楽面でも全面的に協力したことを語った。

 またゲストとしてエスカ役を務めた声優の村川梨衣さんが登壇、収録現場の様子を話してくれた。

 村川さんは「ゲームからの人も、アニメで初めてご一緒した人も含めてすごくアットホームな現場で、ユーザーにプレゼントする大きな樽にサインを入れるときも一緒に樽に入ったりして和気あいあいとした現場でした」と語った。また発表会当日は同じ会場で、21時からニコニコ生放送の番組「りえしょんのアトリエしょん~5たる目~」の公開生放送が行なわれる。22時スタートのTVアニメ最終回をみんなで見ようというイベントだ。

創通の高篠プロデューサー(1枚目左)とStudio 五組の代表取締役の柴田氏(1枚目右)。スクリーンでのBD・DVD版での修正にも言及し、柴田氏は「細かい装飾品などTVアニメで描ききれなかったところもきっちり修正しています」と語った
岡村ディレクターと村川梨衣さん(右)。自由奔放な村川さんに的確なフォローを入れる岡村氏の姿に、会場からも暖かい笑いが漏れた

キャラバン体験会の告知。さらにPlayStation Plusに加入しているユーザーは、発売日前日の7月16日よりトライアルのプレイが可能になる。こちらは時間制限つきで本編が遊べるというもの

 最後に岡村氏から「シャリーのアトリエ」に関するいくつかの情報が発表された。

 まずはキャラバン体験会の開催の告知。これは発売に先駆けて店頭でいちはやくプレイができるという催しで、7月5日に大阪のソフマップなんばザウルス1で、7月6日には名古屋のソフマップ名古屋ナカ店で、7月10日には東京ソフマップ秋葉原アミューズメント館で行なわれる。

 続いてアトリエシリーズのスマホアプリ、「アトリエクエストボード」が発表された。アーランド3部作のロロナなどをメインに、素材集め、調合、戦闘といったアトリエシリーズらしい要素が楽しめる。

現在事前登録も行なわれている最中。「アトリエクエストボード」公式サイトはこちら

 また、ガスト20周年を記念してキャンペーンがスタート、第1弾として「アトリエ」シリーズアートギャラリーを阿佐ヶ谷アニメストリート内Game Life阿佐ヶ谷にて開催する。期間は7月12日~7月30日で、アトリエシリーズ16作品のイラスト展示と、会場オリジナルグッズの販売、また「シャリーのアトリエ」試遊プレイもできるという。

 さらにキャンペーン第2弾として、PSNカード2,000円分を1,000名にプレゼントするという案も企画中。期間は7月1日~6日、現在企画中ということなので詳細を待ちたい。

キャンペーンの告知。第1弾アトリエシリーズアートギャラリーの詳細な情報はこちらから。また、キャンペーン第2弾も予定されている

 質疑応答では、ダウンロードコンテンツに関する質問が寄せられた。岡村氏は「詳細の発表は後日になるが、今回はクオリティアップのために発売延期したこともあり、お待ちいただいたファンの方々への感謝として無料のDLCのプレゼントも予定している」と語った。こちらも続報を待ちたい。

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(大用尚宏(クリエンタ))