ニュース
ブラウザゲーム「翠星のガルガンティア~君と届けるメッセージ~」本日よりプレイ可能
IE11で空を自由に飛べる! オープンソースでオリジナルゲーム開発も
(2014/6/18 16:56)
日本マイクロソフトとProduction I.Gは3Dブラウザゲーム「翠星(すいせい)のガルガンティア~君と届けるメッセージ~」の完成披露会を開催した。本作はWebGLを使用しており、「インターネットエクスプローラー11(IE11)」など、WebGLに対応したブラウザでプレイできる。ビジネスモデルは完全無料。
「翠星のガルガンティア~君と届けるメッセージ~」はアニメ「翠星のガルガンティア」のサブストーリーを描くブラウザゲームで、アニメの舞台と同じ世界を“サーフカイト”に乗って飛び回ることができる。6月18日14時より、こちらのページからフリーフライトとミッション1がプレイ可能だ。今後、ミッション4まで追加される予定で、こちらも無料。
完成披露会では本作のアニメ「翠星のガルガンティア」のプロデューサーを務めるProduction I.Gの平澤直氏と、ゲーム制作担当の日本マイクロソフトプロダクトマネージャーの内河恵氏、さらに主人公のレドを演じる声優の石川界人さんが登壇し、ゲームの内容を紹介した。
アニメで語られないエピソード。タブレットでもプレイ可能なブラウザゲーム
アニメ「翠星のガルガンティア」は2013年4月に放映されていたアニメで、全13話。遙か未来、人類は水没した地球で船団を形成し生活を営んでいた。その船団の1つ、ガルガンティア船団に、宇宙で戦闘を行なっていたマシンキャリバー・チェインバーとそのパイロットの少年レドが発見される。
レドは滅んだはずの地球で人々が生活していることを知り、はるか宇宙で戦う自分たちとは全く異なる価値観に触れていく。兵士だったレドは、最初に出会った少女エイミーや様々な人々と触れ合うことで、チェインバーと共に変化を見せていく……。
ゲームの「翠星のガルガンティア~君と届けるメッセージ~」は本作の世界観を活かしたフライトアクションゲーム。主人公・レドは、サーフボートとハングライダーの中間の乗り物「サーフカイト」に乗り、メッセンジャーとして、ガルガンティア上空を飛び回り、ミッションをこなしていく。アニメの5話と6話の間のストーリーとなっており、ガルガンティアで生活することになったレドが、エイミーの誘いで彼女が仕事としている「メッセンジャー」を手伝うこととなる。
本作ではアニメの監督や、シナリオを手がけたスタッフが監修を行なっており、原作の雰囲気を活かしたものになっている。ストーリーが進行する「ミッションモード」と、自由に飛べる「フリーフライト」があり、ミッションモードではアニメ版と同じ声優によるフルボイスが楽しめる。石川さんは「当時のレドはまだこちらの言葉を覚えていないためカタコトで話す。また当時は僕も初主演作と言うこともあって、この頃のレドを演じるのは苦労しました」と語った。
実際に空を飛ぶモードでは、キーボードかタッチ操作で操作することができる。巨大なガルガンティア船団の上空を自在に飛ぶというのはアニメ本編にもなかった要素で、「ぜひ楽しんで欲しい」と平澤氏は語った。ミッションでは空に設定されたチェックポイントを通っていくのだが、慣性が強く独特のクセがある。ポイントの中心に近いところを通ると得点が高かったり、残り時間でボーナスを得られるなどスコアアタック要素もある。また、ストーリー部分の選択肢でも物語に変化が生まれるという。
本作はWeb GLによりブラウザで3Dグラフィックスの表現を可能としている。このため、プレイするには「InternetExplorer 11(IE11)」を使用する。IE11はタッチ操作に対応しているので、タブレットPCでもプレイ可能となっている。
ちなみに、「翠星のガルガンティア~君と届けるメッセージ~」は“完全無料”となっており、現在はミッション1がプレイできるが、今後数週間に1度ミッションが追加されミッションは4まで増えるがこれらは全て無料で、課金アイテムなどの販売もない。この他ユニークな施策としては、DMM.comが夏にサービス予定の「翠星のガルガンティア Online」とのコラボレーションも行なっており、本作で高スコアを得られると、「翠星のガルガンティア Online」でアイテムが入手できるという。
もう1つ、本作のフライト部分のデータはオープンソースとして公開されるのも大きな特徴だ。3Dモデルも公開されており、開発者は自分のオリジナルゲームを作ることができる。ゲーム内のデータを使うことで、オリジナルのストーリーを作ることもできるのだ。
完全無料ゲームとして公開された「翠星のガルガンティア~君と届けるメッセージ~」は、IE11をアピールするという側面も強い作品だと感じた。ゲーム開発を目指す人にとって、IE11を対象としたオリジナルゲーム開発の素材となる。こちらの盛り上がりにも注目したい。
(C)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会
(C)2014 Production I.G