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イタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」と「モンスターハンター」がコラボ!
シリーズを代表するモンスター「リオレウス」をイメージしたバイク登場
(2014/6/5 18:57)
イタリアのバイクメーカー「DUCATI」の日本法人ドゥカティジャパンは、最新モデル「MONSTER1200」の発表会を開催した。同発表会ではカプコンの「モンスターハンター」シリーズとのコラボレーションを発表。「MONSTER1200」をベースにオリジナルペイントが施された「MONSTER1200 モンスターハンターバージョン」を発売する。価格は1,810,000円(税込)。6月5日より10月31日まで受注を行ない、10月下旬から受注分を随時納車予定。
「DUCATI」は、イタリアのボローニャに本社を構える老舗バイクメーカー。常に、軽くて早い、そして美しいバイクの制作を目指している。昨今では若年層の車やバイクへの興味が薄れていることが業界内で問題視されていると言い、あこがれを醸成するために、ファッションブランドの設立を行なったり、クラブのイベント会場への出展を行なうなどのアピールを重要視。さらにはリアルにバイクに乗る人を増やすために、ゲームなどの他業種とのコラボも進めている。
その一環として、今回の「モンスターハンター」とのコラボレーション「MONSTER1200 モンスターハンターバージョン」が実現。「DUCATI」は映画で使用されるなど知名度を上げているが、日本法人として何ができるかと本社に打診したところ「日本らしいところがいいと思う」と返答があり、「本社の思う日本らしさはすでに“着物”などではなく、ゲームやクオリティの高いCGなどだった」のだという。
一方カプコンも「モンスターハンター」10周年を迎え、インパクトのあることをしたいと考えている中でスタッフからバイクとのコラボの話題は上がっていたのだという。辻本良三プロデューサーは「(これまでゲームとバイクのコラボはあまりないので)難易度が高い」と思いながらもドゥカティジャパンの門を叩いたところ、思惑が一致し、後は企画がとんとん拍子に進んでいったのだという。
「DUCATI」がシリーズ通してのカラーリングが赤であることから、これをベースに色の相性が良く「モンスターハンター」シリーズの代表となるリオレウスをイメージしたデザインがカプコン内で作成された。ただ単にリオレウスが描かれているという安易なものではなく、ブレスを吐くことから所々に黄色の炎をイメージしたデザインが差しこまれ、バイクの真ん中部分は黒いカラーリングで、「リオレウスの背中にまたがっている」かのようなイメージでデザインされている。
ドゥカティジャパンの加藤稔社長は「カプコンさんの要求が激しくて!」と笑いながら語っていたが、そのデザインをハンドペイントで丁寧に仕上げたのだという。辻本プロデューサーは「好きなようにと言われたので。バイクのデザインは勝手がわからず(好きなようにデザインした)」と答えた。キャラクターがデザインされているわけではなく、キャラクターのイメージで制作されていることから、「ゲームをプレイしていない人でもかっこよく感じて乗ることができる」と加藤社長もその仕上がりに自信を見せた。辻本氏は「ハンターっぽい服で乗ると良いかも」とコメントした。
かなり凝ったペイントで、職人が1台1台丁寧にペイントを行なうため、チームで1台仕上げるのに約1週間、年内に30台しか仕上げることはできないという。写真撮影のために乗った辻本氏は「迫力ありますね。乗ったときにずっしりときて、本当にモンスターに乗ったような気になります」と満足げ。
「売れれば亜種などのカラーリングの展開も?」といった質問に「ドゥカティジャパンさんに言ってください(笑)。でも面白いことには乗っていただける会社なので、あったらいいなぁ」と加藤社長にアイコンタクトを送っていた。加藤社長は「購入に結びついてくれるとありがたいですが、まずは認知から」と控えめなコメントを残しながらも、「モンスターハンター展や東京ゲームショウでもよろしくお願いします」とアピールすることを忘れなかった。
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