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【特別企画】全Steamerに送る! Steam「ウィンターセール」攻略方法
小さな積み重ねが大きく響く。少しでもゲームを安く買う方法
(2013/12/26 00:00)
小さな積み重ねが大きく響く。少しでもゲームを安く買う方法
それではここからが本題。筆者の実践する1円でも安くゲームを買う方法をご紹介したい。
その1.日替わりセール、フラッシュセール、コミュニティチョイスを待て
先程も紹介した通り、「ホリデーセール」では約2,000ものタイトルが一斉に値引きされている。ウィッシュリストに入れていた前から欲しかったタイトルなどがあると、ついついすぐに買ってしまいがちだ。
しかしここはグッと我慢して、日替わりセールや、フラッシュセール、コミュニティチョイスに入るのを待つといい。25%オフのタイトルであれば50%オフ、50%オフのタイトルであれば75%、もしくはそれ以上の値引き率になる可能性がある。定価が59.99ドル(約6,000円)のタイトルの場合、これだけでも約15ドル(約1,500円)の差が生まれる。
最終日の1月2日まで待って、それでも日替わりセールや、フラッシュセール、コミュニティチョイスに入らなかったら、その時に買えば良い。どうしてもすぐプレイしたいというタイトルなら話は別だが、心の余裕を持つことで少しでも多くのタイトルを買うことができる。
その2.Steamのモバイルアプリをインストールする
その1で紹介したのは、セールの基本的な攻略方法だ。しかし48時間の猶予がある日替わりセールに比べ、8時間の猶予しかないフラッシュセール、コミュニティチョイスはどうしても見逃しやすい。
年末年始のこの時期学校や会社だけでなく、忘年会、クリスマス、初詣などなど様々なリアルのイベントがあり、PCの前にかじりつくのは難しいという読者も多いだろう。そこで役に立つのがスマートフォン用のSteamモバイルアプリだ。iOS、Androidそれぞれで配信されている。
このアプリを使えば、スマートフォンが使える環境であればいつでもどこでもゲームを購入できる。布団の中でも、学校の休み時間、会社のトイレで……スマートフォンと電波があればどこでも大丈夫だ。もちろんコミュニティチョイスの投票もできる。
実際に筆者は午前3時の日替わりセールの更新のタイミングは布団の中でチェックしていることが多い。開発したタイトルはそのままリモートからインストールすることも可能なので、起きてPCの前に座った時には既にゲームがプレイできる、といった具合だ。
PC版のクライアントと見比べると流石に見劣りするが、Steamのフレンドとのチャットや、コミュニティへの投稿なども可能なのでSteamユーザーならセール中以外にもインストールしておいて損はないアプリだ。
その3.トレーディングカードを売買する
「Steamトレーディングカード」は、Steam上でゲームをプレイすると得られるデジタルカード。今年前半にSteamに実装された新機能で、トレーディングカード対応のゲームをプレイすることで、プレイ時間にあわせて一定数のトレーディングカードが入手できる。
トレーディングカードはプレイしているゲームのイラストが描かれたカードとなり、1つのゲームにつき最大で4枚ほどしかドロップしない(無料ゲームは課金毎にドロップ)。カードを集めればチャットで使用できる「絵文字」やアイコンになる「バッジ」、またプロフィール画面に設定できる「背景」などへと変換できる。
そしてこのシステムの最大の特徴は、これらのカードや「絵文字」などをただ持っているだけでなく、Steam内の「Steam コミュニティマーケット」を利用してユーザー同士で売買することが可能という点だ。
例えばセールで「BioShock Infinite」を購入したとする。このタイトルはプレイによって最高で4枚のトレーディングカードをドロップする。現在の相場では1枚につきおおよそ0.15ドル(約15円)なので、4枚売ったとすると約0.6ドル(約60円)の売上になる。
たかが約60円と侮るなかれ、これが10タイトル分になれば約6ドル(約600円)になり、1ドル以下のものも登場するセール中のDLCやインディーズタイトルなら十分購入できる範囲だ。こういった小さな積み重ねが、セール中は大きな差になる。ちなみに、手に入るカードの中には通常の数倍の価値があるレアカード(キラカード)が手に入ることもある。
「絵文字」、「プロフィール背景」にも値段が付いているので、カードの合成などでこれらを入手して売るといったこともできるが、こちらは多くの場合捨て値で取引されており、売上に繋がらないことが多い。バッジ目当てではなく売上を期待するのであれば、カードをそのまま売ったほうがより多い収入になることが多い。
なお最初に説明した「スノウグローブカード」も売買できる。こちらは現在の相場で1枚あたりおおよそ0.25ドル(約25円)前後で売買されているので、投票で入手したりセール品の購入で入手した「スノウグローブカード」を売り払うことで更に小銭を稼げる。
また夢のある要素としては、「スノウグローブカード」を合成することでランダムなゲーム内アイテムが入手できる。ここでもしレアなゲーム内アイテムを入手できれば、大きく還元することも可能だ。例えば「Team Fortress 2」の「The Smissmas Caribou」というアイテムは200ドル(約2万円)前後で取引されており、運がよければそれだけでSteam生活がぐっと楽になる。もっとも、このアイテムは世界で26個しか存在していないというが……。
その4.外部サイトを利用する
ゲームのダウンロード販売サイト界隈にはSteam以外にも多くのサービスが存在している。その中にはSteamと提携して、購入したゲームをSteamに登録できるサイトがいくつかある。
外部サイトで「Steamが必要」と書いてあるゲームを購入するとシリアルキーが発行されるので、そのシリアルキーを入力すればSteamに登録され、Steamストアで購入したタイトルと同じ扱いになる。値段を比較するとSteamより安くなる事があるので、あわせてチェックするのが良いだろう。
中でも最も有名なのがAmazonで、週替わりセールなども開催されているので要チェックだ。他に筆者がよく使うのは海外の「Green Man Gaming」というサイト。このサイトは20%オフになるクーポンを発行しているので、あわせて使用すればSteamで買うより安くなることがある。筆者で言えば、他にも「GetGames」、「GamersGate」といったサイトも利用している。
またまだあまりSteamでゲームを購入していないという読者には、「BundleStars」などの「バンドルサイト」もオススメしたい。こちらは複数本のタイトルをまとめて、格安で販売されているサイトで、例に挙げた「BundleStars」では10タイトルで3.99ドル(約400円)など、かなりの格安で販売されている。上級Steamerになると手持ちと被るタイトルが多くなりお得感は薄れてしまうが、セールを機にSteamを導入した、というユーザーには特にオススメだ。
なお、これらのサイトを利用するときの注意点がいくつかある。まず「DRM」(デジタル著作権管理)に「Steam」と記載があることだ。Steamなどを利用せず独自のプラットフォームを利用しているタイトルもある。ページを注意深く確認して「Steamが必要」といった文言を見つけることが重要だ。
もう1つが、海外のサイトなのでトラブルが発生した時は英語で対応しなければならないことだ。筆者もIDやパスワードを数回間違えてアカウントをロックされたことがあり、その時はサポートから英語で問い合わせた。Google翻訳などを利用した拙い英語でなんとか対応してもらえたものの、敷居が高いのは間違いない。
紹介は以上となる。すでに上級Steamerには常識とも言える情報かもしれないが、Steamを利用し始めたばかりというユーザーにとっては役立つ情報も多いはずだ。
Steamは、ゲーム配信プラットフォームという存在だけではなく、独自OSの「SteamOS」の開発や、SteamOSを搭載したハード「Steam Machine」、そして独自のコントローラー「Steam Controller」の開発など、ゲーマー周辺の環境に対する動きも活発になってきている。Steamerとしてはこの辺りの動向にも注目していきたいところだ。
「ホリデーセール」はあと1週間程度続く。これを機会に、今後話題になるであろうSteamの話題を先取りしつつ、今回紹介したポイントを上手く活用して快適なセールライフを送ってもらえると幸いだ。