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最終ジャンルまでもつれ込んだ大接戦! 「Red Bull 5G FINALS」レポート

総合優勝がかかった最後の1戦。去年の状況が再現された「FREE GENRE:『ぷよぷよ!!』」

総合優勝がかかった最後の1戦。去年の状況が再現された「FREE GENRE:『ぷよぷよ!!』」

試合前に拳を交わす東軍のkamestry選手と西軍のくまちょむ選手

 総合優勝の行方が最後の5タイトル目までもつれ込んだ東軍西軍のバトル。最終ゲームは「FREE GENRE:『ぷよぷよ!!』」だ。出場選手は西軍からkamestry選手、東軍からはくまちょむ選手が出場した。

 実はこの両選手とも昨年の「Red Bull 5G FINALS」の出場者で、しかも昨年も東軍西軍がそれぞれ2ゲームずつ勝利し、最後の「ぷよぷよ!!」で勝敗を決するという、昨年とまったく同じシチュエーションとなった。

 昨年は東軍のくまちょむ選手が勝利し、東軍を勝利に導いたが、今年はどちらが勝つか、くまちょむ選手が2連覇するのか、kamestry選手が昨年のリベンジを果たし西軍を総合優勝に持っていけるのかが見所だ。ルールは1試合2本先取、先に3試合を制したほうが勝利となる。

 試合は全体的にくまちょむ選手の作戦がきっちりとハマったという印象だ。1試合目1本目ではくまちょむ選手、kamestry選手が共に小さな連鎖で相手の様子を見ながらスタート。その後ほぼ同じタイミングで連鎖を仕掛けたが、kamestry選手が7連鎖に対し、くまちょむ選手は11連鎖。この差は大きく、初戦はくまちょむ選手が勝利した。

 続く2本目はくまちょむ選手が速攻で7連鎖を組み立て、kamestry選手に反撃をする隙を与えずを封じ込め、1試合目はくまちょむ選手が制した。

 2試合目、1本ずつ勝利して迎えた3本目では、くまちょむ選手が小さな連鎖でkamestry選手に「おじゃまぷよ」を降らせ妨害。kamestry選手が対応している隙に10連鎖を組み立てるという作戦が上手く決まり、2試合目もくまちょむ選手が勝利した。

 続く3試合目も終始くまちょむ選手のペースで2本連続勝利。「くまちょむ強し」を会場に見せつけるとともに、「Red Bull 5G FINALS」の東軍の勝利が決定した。

【試合の様子】
両チームとも真剣な眼差しで勝敗を見守る
東軍の勝利が決まった瞬間。会場も選手も大いに沸いた

 大会を振り返って、会場の演出、選手のパフォーマンス、そして会場の盛り上がり。どの点をとっても素晴らしいイベントだった。特にゲーム、ジャンルを越えて観客や選手が一体になるという感覚は異種ジャンル、異種ゲームで戦う「Red Bull 5G」でしか味わえない体験だ。「Red Bull 5G」は観覧に入場料を払って参加するという日本のe-Sportsシーンでは珍しい形式だが、それでも見に行くだけの価値はあると言える。

 なおイベントの最後には、来年も「Red Bull 5G」が開催されることが正式に発表された。今回参加されなかった読者も、来年の開催の際はぜひ選手としてエントリー、もしくは観客として参加し、このイベントでしか感じられない熱狂の中に飛び込んでみて欲しい。

【表彰式】

(八橋亜機)