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ネクソン、10周年記念「メイプルストーリー」オフラインイベントを開催
新マップと交易システム、新職業「神の子 ゼロ」などが明らかに
(2013/12/2 00:00)
ネクソンは12月1日、渋谷ヒカリエ・ヒカリエホールにてMMORPG「メイプルストーリー」の10周年を記念したオフラインイベントを開催した。10周年を迎えた「メイプルストーリー」だが、今回が初のオフラインイベントとなる。公式ページからの応募で、抽選で選ばれた500名以上のユーザーが会場を訪れた。
オフラインイベントでは10周年を記念した様々なステージイベントの他、ユーザー同士の交流会も行なわれた。さらに新マップ「コメルツ」や新職業「神の子、ゼロ」など多数のアップデート情報が発表された。
オフラインイベントで来場者はアンケート用のデバイスを渡され、その場で瞬時に集計ができるようになっていた。このシステムを使い会場の生の声をリアルタイムで開発に届けるといったユニークな試みも行なわれた。
10周年記念のオフラインイベント。来場者の年齢層は思ったより高め
「メイプルストーリー」は今回が初のオフラインイベントとなる。これまでイベントを行なってこなかったのは、「マビノギ」や「テイルズウィーバー」といった他のネクソンのタイトルに比べプレーヤーの年齢層が低く低年齢層を呼べる環境が難しいと言うことだった。
今回抽選で選ばれたユーザーは20歳前後という、他のMMORPGに比べてそれほど変わらない印象を受けた。「メイプルストーリー」がはじまって10年というなか、ユーザーの年齢も上がっているかも知れない。イベントの内容も、アップデート情報や、今後の実装コンテンツへのアンケートなどオンラインゲームファン向けの内容が多かった。
各ユーザーには数字キーのついた端末が渡され、アンケートや、クイズで番号の入力すると瞬時に集計できるようになっていた。このためイベントはテンポ良く進んだ。ゲーム内のマニアな情報を扱うクイズではかりん&みずきサーバーのユーザーが中間時で95%の正解率を見せるなど、盛り上がった。
会場には「メイプルストーリー」のキャラクターが描かれたポップや、記念写真が撮れるようにゲーム内の背景を描いた看板なども用意されており、イベントの最後はユーザーの交流会も行なわれ、ユーザー達は初めてのオフラインイベントを楽しんでいた。
今回のオフラインイベントは、いくつかのタイトルでイベントを開催しているネクソンならではのクオリティの高さを感じた。一方で、「メイプルストーリー」に関しては小学生にフォーカスし保護者同伴のイベントというのも楽しいのではないかと思った。今回を皮切りに「メイプルストーリー」のオフラインイベントは増えて欲しいし、低年齢ユーザーに向けたアプローチも行なって欲しいと感じた。
12月11日と24日に新マップや新職業、既存職業の調整などのアップデートを実施
アップデート情報賭して大きな目玉となるのが、12月11日に追加される新大陸「ドーンヴェール」の新マップ「コメルツ」だ。コルメツは交易都市と呼ばれ、「交易システム」が新たに実装されるという。
コメルツは船でたどり着くことができ、140レベル以上のキャラクターのみ入場可能。メインエピソードと言われる連続クエストに挑戦できる。交易システムはコルメツから様々な交易地に向かっていくこととなる。140レベル以上のキャラクターが挑戦でき、船を買い燃料と交易品を積んで交易地へ向かう。コルメツは昼夜の概念があり、クエストに関わってくる。
船にはレベルがあり、レベルを上げる事で搭載する燃料が増えていき、より遠くの交易地に向かうことができる。交易は使える燃料が決まっており現実の1日で回復する。交易中船は海賊や怪物に襲われ、船の上で敵と戦うことになる。船の上での戦闘を終えると交易完了となり、報酬を受け取れる。
船での戦闘は短いほど得られる報酬が大きくなる。報酬の中には新登場となる160レベル武器も新登場する。さらに新システムとしてとして、現在の140~150レベルの「潜在能力の等級」、「強化書のエンチャント」、「星強化能力値」を移動させる「アイテム継承システム」も実装される。
12月11日にはさらに「冒険者改変」として、戦士、魔法使い、弓使い、盗賊、海賊のスキルが大幅に改変される。これにより戦闘スタイルが広がる。また、新キャラクター用の髪型や顔パーツが追加され、これまで以上にバリエーションが広がる。
加えて今回改変された職業向けに「冒険の書」という新ストーリーも導入される他、現在の最上級職である「4次職」を自由に転職できるシステムも追加される。戦士ならば「ヒーロー」、「パラディン」、「ダークナイト」の3つの4次職を自由に変更できるようになる。度目は無料で可能で、その後は1日に1回、ゲーム内マネーのメルを使うことでできるようになる。
12月にはもう1回アップデートがある。12月24日に新職業「神の子、ゼロ」が実装される。ゼロでは、「鏡の世界」という新マップからストーリーが始まり、“Dual Characterシステム”でゼロは男の子のαと、女の子のβを使うことができる。
アルファ波太刀を使い、βは大剣を使うキャラクターで、性能が異なる。ゼロは状況に合わせαとβを切り替えて戦うスタイルとなる。「神の子、ゼロ」は100レベルからスタートするという既存のプレーヤーに育てやすい仕様となっている。さまざまな点で、「メイプルストーリー」に新しい楽しさをもたらすキャラクターとなるという。
アップデート情報では新職業「森の守り人、ビーストテイマー」が登場もアナウンスされた。動物の力を借りて戦うキャラクターで、魔法使い系のキャラクターとなることだ。この実装に合わせ、育成キャンペーンとして髪の色を変えられるアイテムも配布予定とのことだ。詳細は年末のニコニコ動画での実況放送で紹介されるという。
ユーザーが望むのは「不具合の修正」。リアルタイム集計システムで明らかに
オフラインイベントではさらに質問コーナーやユーザーアンケートも行なわれた。「今後日本のオリジナル要素はあるか?」という質問には、今後のロードマップの公開に合わせ、「東京マップ」、「戦国コンテンツ」といった日本専用コンテンツに2014年3~4月に手がを入れていくことが発表された。
また、課金していないユーザーと課金ユーザーのキャラクターの強さの差が大きくなっているという点には運営側も危惧しており、今後無課金でも強くなれる方法を考えていくという方針も明らかになった。この他職業の強さの調整や、強力なボスに関しても今後のアップデート方針としていくことがアナウンスされた。
「メイプルでどこが好きか?」などのアンケートも実施された。開発体制に向けてのものもあり、来場者が持っている端末からの集計で、アップデートの感覚は適切、職業に対する調整は多いと感じている人が多いことが明らかになった。しかし、「今後のアップデートして欲しい内容は?」という質問に新ダンジョンや新マップなどではなく圧倒的に「不具合の修正」という項目が多かった。
アンケートの際に登壇していた韓国NEXONメイプル本部ライブ2室室長のベク・ドゥサン氏は「これからも皆さんに楽しんでいけるように努力していきます。不具合に関してはご迷惑をおかけして申し訳ありません。新コンテンツは作っていきますが、今後はさらにクオリティアップに力を入れ、日本の運営と緊密な協力をしながら不具合を修正していきます」とコメントした。
特にアンケートに関してはユーザーが求めるところがダイレクトに出るのは面白かった。集計も素早く、今後のオフラインイベントで、ユーザーの生な意見が聞ける要素として活用して欲しいと感じた。
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