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大きな進化をとげる「FIFA 14」、2人のキーマンに今作の魅力を聞く!

人気モード「ULTIMATE TEAM」はケミストリー・スタイルでもっと自由に!

人気モード「ULTIMATE TEAM」はケミストリー・スタイルでもっと自由に!

AIの改善により空中戦の競り合いが激化したことでサッカーにより近づいている
「ULTIMATE TEAM」はガラリとかわり、選手カードにシステム適正の概念がなくなった

──他の点で、プレーヤーの皆さんに特に見て欲しい部分ってありますか?

牧田氏:ハイボールの競り合いの部分ですね。いままでは反応する選手の数にリミットがあったので2人くらいしか飛べなかったんですが、今回はその制限がなくなって、もっと大勢がボールに向かっていきます。その中で生まれる駆け引き、というのがとても面白いんですよ。

 特に前作以前は、クロスから頭で合わせるまでの動きというのが、自分であまりコントロールできてない感覚が合ったと思うんですよ。そこがもっと自分の能力によってプレイできている感じになりますので、手応えを感じていただけるはずです。

──今回は「ULTIMATE TEAM」も随分かわったみたいですよね。“ケミストリースタイル”という要素が入ったとのことなんですが、これは具体的にはどういうものなんですか?

牧田氏:以前は、戦術面でフォーメーションの概念が強かったですよね。4-3-3とか4-2-2-2とかの適正があって、それに適合しなければ使えないみたいな。それを廃止しました。

──廃止?つまりもう選手カードに4-3-3とか書いてないんですか。

牧田氏:そうです。ですから、カードパックを開けて出てきた選手を自由なフォーメーションで使えます。なので、いままでプレイしたことがない方でも入りやすくなったと思います。その上で、各選手にはケミストリースタイルの適正というのがあって、適合するケミストリーカードを使うと、対応する能力が上がるようになっているんです。

──例えばどんな能力でしょうか?

牧田氏:サイドを突破してクロスを上げて点を狙うチームを作りたい、という場合があるとします。その場合、ウィングには速い選手、中央にはヘディングの強い選手を入れたいですよね。そのためには、もちろんそういう選手を持ってくればいいんですけど、その選手をもっと速くしたり、強くしたりできるのがケミストリースタイルのカードなんですよ。

 中央突破ができるチームを作りたいなら、逆にウィングにはパス、真ん中にはドリブルを強化するケミストリーカードを付ける、などですね。ですのでケミストリースタイルのカードはとても使い勝手が高くて、レアな存在になっていくと思います。

UIも見やすいデザインになっている
ちなみにXbox One専用要素としてはレジェンド選手カードが登場

世界中に百人単位のスカウトを組織!リアルサッカーと繋がり深まる「FIFA」

世界中のトップリーグが収録されるゲームだがその背景には凄まじい努力が存在した

──他には、今回ブラジルのリーグが新規収録されるなどさらに選手データが巨大化しているようです。この製作、データ収集はどういう体制でやっているんでしょうか?

ラッター氏:コアチームに10人のオーガナイザーがいて、フォーラムでのやりとりや面接などを通じ、各国各リーグのデータを収集する組織を作っています。現在は150人くらいです。その中にはプロサッカー業界の人も居ますし、ゲームをやりこんでいる熱心なサッカーファンなど幅広い人がいますよ。特にイングランドは人数が多くて、非常に低いディビジョンまで全チームにスタッフがついているんです。

──その150人というのは、それは実際の試合をみて、選手のパフォーマンスをチェックするお仕事ですか?

ラッター氏:そうです。さらに、そこから上がってきたデータを数千人の協力者がデータベース上でチェックをして、妥当性を確保するような組織ができています。

──ちなみに、今後「FIFA」でJリーグを収録する意欲はありますか?

ラッター氏:そうなんですが、違う会社が独占ライセンスを持っているので……(笑)。いつかできるといいですね。

──ちょと余談ですが、先日、FOX SPORTSとの番組制作発表がありました。あれは日本のEAが主導して実現したことなんですか?

牧田氏:そうですね、日本のチームががんばってくれました。

ゲームでの日本王者HAZOME選手(左)と引き分けたほどの腕を披露した日本代表・浦和レッズ所属の槙野智章選手(右)

──発表会の中で、浦和レッズの槙野選手が「FIFA 14」をプレイしていましたが、あれは日頃プレイしている人の動きでしたよね(笑)。

牧田氏:はい、彼はけっこうやってます(笑)。実は以前から、日本でもプロの選手たちに「FIFA」をプレイしてもらってフィードバックをいただいたり、ということをやって来ているんです。そういう取り組みをもっともっと広げていけたらと思っています。

──今作はよりサッカー的になったということですし、プロサッカー選手の上手さが際立ちそうですね。ゲーマーとしても、負けないようプレイしたいです。最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

牧田氏:今回はサッカーゲームの本当に基礎となる部分から見なおしました。その結果、より楽しいもの、よりサッカーっぽいものになったと思います。遊んでいただいて、自分の手で確かめていただけたら、その手応えを感じられるんじゃないかなと思います。是非「FIFA」をよろしくお願いします。

ラッター氏:日本のゲームファンや、サッカーファンの皆さんに我々のゲームを見ていただけてとても嬉しく思っています。今世代のベストな「FIFA」であるPS3とXbox 360版を絶対に気に入ってもらえると確信しています。さらに次世代のXbox OneとPS4ではいままで体験できなかったレベルのサッカーゲームを提供したいと思っていますので、是非ご期待ください。

(佐藤カフジ)