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3カ月ゲームだけをし続ける「ArcheAge移住計画」移住者インタビュー

「ArcheAge」移住者はどんな生活を送っているのか。居住者の今をレポート

8月27日収録

 ゲームオンが現在正式サービス中のWindows用MMORPG「ArcheAge」で、3カ月間「ArcheAge」をプレイして100万円を貰う「ArcheAge移住計画」という企画が進行している。この企画は3カ月間みっちりと「ArcheAge」をプレイし、その様子をニコニコ生放送やブログで配信すると100万円が貰えるという企画だ。

 弊誌では280名の応募者の中からオーディションやニコニコ生放送の投票を突破し、「ArcheAge移住計画」の移住者に選ばれた「もるちゃん」さんに突撃インタビューを敢行した。

 移住場所にお邪魔すると、そこは東京某所の新築ワンルームのアパートだった。「ArcheAge」を快適にプレイするためのハイスペックPCと、配信用の機材などが揃えられており、部屋には洗濯機やお風呂、IHコンロなどが完備されてリアル面の生活も快適に送れるようになっている。

 「もるちゃん」さんには、移住生活に応募することになったきっかけから、移住生活の生活スケジュールや、そして3カ月間の移住計画の最終目標などをざっくばらんに話してもらった。

「ArcheAge移住計画」の最後のひと押しは奥さん?

「もるちゃん」さん
配信の様子

――本日はよろしくお願いします。まず改めて自己紹介をお願いします。

「もるちゃん」さん:元々「Aliance of Valiant Arms(以下、「AVA」)」というオンラインFPSをプレイしていて、世界大会にプレーヤーとして1回、マネージャーとして2回参加した経験があります。またその経験を活かして「AVA」のオフラインイベントや国際大会で実況配信などもやっています。

 同じゲームオンから「ArcheAge」というMMORPGが出るということでプレイしてみました。そうすると「移住計画」という企画を知り面白そうだと思い、応募したら見事に選ばれて今に至るという感じです。

――「ArcheAge移住計画」に応募されたきっかけを教えて下さい。

「もるちゃん」さん:元々興味はあったんですが、最後に背中を押してくれたのは妻だったんです。僕が「『ArcheAge』移住計画っていう変わった企画があって、3カ月ゲームプレイしたら100万円もらえるらしいよ」と妻に話したら「ゲームやってお金がもらえるなら行きなさいよ!」って言われて(笑)。

 その時は「『AVA』もやってるし応募しないよ」って話してたんですが、ある日いつものように「『AVA』の練習行ってくるわ」と言ったら、普段は何も言われないんですが「今日は練習に行くな」って言われたんですね。「移住計画に申し込むまで『AVA』は禁止」と言われて(笑)、申し込みました。

――相当理解ある奥さんですね(笑)。移住計画に決定したことについて、周りからどんなリアクションがありましたか?

「もるちゃん」さん:純粋に「おめでとう」という良いリアクションが返ってきましたね。ただ「AVA」の友達からは祝福しつつも、「『AVA』どうするの?」と言われましたね。

――移住者としてプレッシャーなどを感じていますか?

「もるちゃん」さん:正直プレッシャーみたいなのは感じていないんです。トッププレーヤーとしてガツガツやるのではなく、視聴者と一緒に成長していけるような配信をしたいと面接で伝えてきたので、その通りのことをやれば良いと思っています。

気になる移住生活は文字通り「ArcheAge」に“移住”している

セカンドモニター完備で、使用しているPCはハイスペックなゲーミングPCが用意されている。ゲームプレイも快適だそうだ

――移住生活について教えて下さい。今どんなスケジュールで生活されていますか?

「もるちゃん」さん:日中は大体3、4時間位プレイと少し短いのですが、21時以降のコアタイムには必ずプレイ配信を行なうようにしています。ですので夜のプレイは大体20時か21時から3時、4時くらいまで。長い時はメンテナンスが始まる8時位までやっていることもありますね。

 それが終わって6時か、7時位に寝る。そして大体12時くらいに起きたら、お風呂に入って、その後ブログを書くんです。僕が遅筆というのもあるんですが、ブログを書くのに大体2時間から2時間30分位かかるんですよ。それが終わってお昼ごはんを食べると、もうゲームをする時間になってしまうんですね。

――文字通り「ArcheAge」に移住した生活になっていますね(笑)。起きている大半の時間を「ArcheAge」のプレイや、ブログなどの情報発信に使われていますが、大変ではないですか?

「もるちゃん」さん:実は生放送の視聴者からも「こんなに長時間プレイしていて大丈夫? 体壊さないでね」と言われることがあるんです。言っていただくのは嬉しいんですが、好きなゲームなので楽しくストレスなくプレイしていますね。

 僕はファミコン世代でゲーム大好きなんですよ。小学5年生の時にファミコンが発売されて、それ以来どっぷりとゲームにはまっています。オンラインゲーム歴も今年で16年目くらいですかね。「Diablo」や、MMORPGだと「Ultima Online」の初期くらいから始めてます。後はストラテジー系も好きですね。

――想像していた移住生活とのギャップはありましたか?

「もるちゃん」さん:移住者計画の広告に書いてあるイメージが、真っ暗な部屋でパソコンのモニターの明かりだけがついている絵だったんですね。ですのでもっと寂れたボロいアパートみたいなところで生活することになるのかなと思っていたのですが、すごく綺麗な部屋で、まるで新しい家への引っ越しみたいに感じましたね。3カ月も切羽詰まってゲームやらないといけないのかなと思っていたのが、快適なゲーム空間を用意してもらって、楽しめばいいんだという感覚に変わりました。

 ゲームをやるだけなら古い家でも新しい家でも変わらないんですが、生活面ではもっと苦労するだろうと最初は考えていました。古いアパートで壁が薄くて隣がうるさかったりするんだろうとか(笑) ですので生活面は快適ですね。

――周囲の環境はいかがですか?

「もるちゃん」さん:商業地域ではないのでちょっと外に出ればなんでも買えるというわけではないのですが、5分位歩くと小さな商店街があるんですよ。僕はそういう小さな商店街みたいな下町っぽい雰囲気が好きなんですよ。なのですごく気に入ってますね。

――ちなみに食事はどうされているんですか?

「もるちゃん」さん:今はコンビニや外食が多いですね。ただこれからは食器も揃ってきたので自炊もやっていきたいなって思っています。自炊して美味しいものや栄養のあるものを食べていかないと、3カ月間を乗りきれないので。あと実は料理が好きなんですよ。

――食器はなかったんですか?

「もるちゃん」さん:徐々に買い揃えています。実は移住生活に持ってこれた荷物って本当に少しだけなんですよ。飛行機の機内に手荷物として持ち込める分だけだったので(ANAやJALで機内に持ち込める手荷物は3辺の合計が115センチ以内、重さは10キログラム以下となっている。大体小さなキャリーバック1つ分位の大きさ)、必要な荷物は徐々に揃えていっています。

(八橋亜機)