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【夏休み特別企画】「AVA」最強クランの強さの秘密に、あの手この手で迫る!

戦車、剣闘など他のゲームでも対戦。全く異なるジャンルでDeToNatorメンバーの才能が開花してしまう!

戦車、剣闘など他のゲームでも対戦。全く異なるジャンルでDeToNatorメンバーの才能が開花してしまう!

DeToNatorメンバーの貴重な「WoT」プレイシーン
「WoT」のゲーム画面イメージ

 DeToNatorが得意とする「AVA」はキーボードで移動し、マウスで照準・射撃するFPSだ。したがってDeToNatorメンバーと対戦する“他のゲーム”も、この様式に従ったFPSタイプのゲームを選んだ。

 まず1本目、「World of Tanks(以下『WoT』)」は、全世界で6,000万人以上がプレイしているという大人気の戦車バトルゲーム。戦車同士で戦うゲームなので基本的に射撃は連射が効かず、体力回復もない。このため、地形を生かして攻撃を受けないようにしながら、敵をいち早く発見し、ズドン!ズドン!と1発1発を丁寧に撃ちこんでいくことが勝利のカギとなるゲームだ。

 本作では、今回集まった筆者を含む5人で直接対戦する方法がないため、勝負のルールは「ランダムバトルで3試合して、獲得経験値の多い人が勝ち」とした。使用戦車は、アカウント作成直後から使えるTier 1のものだ。

 筆者は本作を2週間ほどやりこんでいたが、DeToNatorの面々は始めてだとのことで、小一時間ほど練習してもらってから勝負することになった。彼らの脇に立って、「そう、このゲームではスナイパー的な立ち回りが求められるんですよ!」などとアドバイスしつつ。……ん?スナイパー?

 同時にゲームスタートした結果、メンバー全員が同じ試合にマッチングされることも多くなかなかに盛り上がった3試合だったが、結果は以下のとおり。経験値の数字からは、勝利ボーナス(経験値1.5倍)、プレミアムアカウントボーナス(同1.5倍)の効果は除外している。

選手名ラウンド1ラウンド2ラウンド3結果
佐藤カフジ190191146527
Darkよっぴー:11056132298
釈迦:086536622
Mchik:83106128382
NicoRob1N:1142222220

「さっき始めたばかりの超初心者に負けた、だと?」

市街戦マップで凄まじい才能を開花させた釈迦選手

 「このゲームではスナイパー的な立ち回りが求められる」。釈迦選手は「AVA」で本職のスナイパーだった! まさに釈迦に説法。釈迦選手は1ラウンド目は設定トラブルに見まわれて0点だったものの、3ラウンド目、市街戦タイプのマップではまざに水を得た魚のごとく、キルはあまり取れなかったものの、角から顔を出す敵戦車を片っ端から瀕死にさせるという大活躍。不用意に姿を晒すことなく一方的に撃ちこみ撃破するという、上級者並みの立ち回りで超絶スコアを達成してしまった。

 「WoT」のTier 1戦というのは、耐久力の少ない初期戦車だけのマッチングとなり、獲得経験値は基本的に与ダメージ量で決まるため200~300も行けば良い方である。釈迦選手が3ラウンド目に叩きだした経験値536(勝利ボーナス込み804、プレミアムアカウントなら1206)というのは、上級者が初心者狩りをして5~6両撃破して出すような値だ。本当に初心者か?!

 釈迦選手は別格としても、他のメンバーも大抵のラウンドで1両は撃破しているのだから立派なものである。筆者が「WoT」をプレイし始めてからそれなりに戦えるようになるまで数時間といったところだったが、彼らはそれを小一時間で超えてしまうような学習能力を見せてくれた。特に釈迦選手、「WoT」でもプロを目指せるのでは?と思わせるほどである。なんというかモノが違う。

「WoT」をプレイするDeToNatorと筆者。プレイ時間には数百倍の開きがあるはずだが、結果はそんなにかわらなかった
他の選手たちも初めてとしてはなかなかの成績を収めていた。数日プレイしたら普通に強プレーヤーになってそう
「Chivalry: Medieval Warfare」。近接武器で殴りあうスーパー血なまぐさいゲーム。タイマンがとても楽しい
プレイ時間に1000倍の開きがあるゲームで完勝を期して戦うずるい筆者。すぐに雲行きが怪しく

 お次のお題は「Chivalry: Medieval Warfare」。いまひとつマイナーな本作だが筆者の超お気に入りで、昨年10月にSteamで登場してからというもの世界的にカルトな人気を誇っているインディーズ制作の中世剣闘ゲームである。剣を振るだけでなく間合い、防御、フェイントなど駆け引きが奥深く、いわば自分視点でプレイする格闘ゲームのような内容だ。

 筆者は本作を相当やりこんでいるので、この日始めて本作を触ったDeToNatorメンバーには負ける気ゼロである。DeToNatorメンバーには30分ほど練習してもらってからDUEL(1対1モード)で勝負。1ラウンドは2本先取で、DeToNatorメンバーが交代しながら筆者に挑戦する形で10ラウンドをプレイした。筆者としては何もさせず完勝する予定が、背筋も凍る結果に……!

 本作では基本の横切りに加えて、リーチが長く出が早い突き、防御しにくい縦斬りといったアクションがある。防御するには相手の剣の切っ先にきちんと狙いを定めておかなければならないため、攻撃においては複数のアクションを使い分けて相手の裏をかくと効果的だ。筆者は縦斬りを多用して視線を上に向けさせ、即座に低い位置に突きを入れる戦法を得意としている。

 最初の7ラウンドは筆者の圧勝だ。1撃も食らわずにパーフェクト勝利。しかしこのあたりからDeToNatorメンバーの動きが、なんだか厄介なものにになってくる。リーチギリギリの突き、しっかり防御される。フェイント、見切られる。縦斬りから回りこんでのバックスウィングも、スッと間合いを取って交わされる。すでに初心者の動きではない。

 見れば、筆者の画面をジーっと見ていたNicoRob1N選手がメンバーに何かを伝えに行っている様子。そしてDeToNatorメンバーの動きがドンドン良くなっていく。しまいには筆者の多用する縦斬りからのコンボ攻撃を鏡合わせのように繰り出すようになってきた!

 筆者がラウンドを落とすことはなかったものの、DeToNatorメンバーが見せ始めた厄介な動きのおかげで2本ほどダウンを取られる結果となった。……この学習力! 自分より強い相手の戦い方を観察し、盗み、即座に自分のものにする能力。1周間もやりこめば、本作を半年以上やりこんだ筆者をガチで倒しかねない上達速度だ。

 これが、DeToNatorメンバーが「AVA」で見せる圧倒的名強さの秘密であるに相違ない。見よう見まねで小一時間、半年やりこんだプレーヤーを困らせるレベルに達する。もはや異能と呼べるレベルだ。

 結論。トップクラスのゲーマーは、専門外のゲームでもやっぱり巧い。その秘密の一端は見えてきたが、ここから先はDeToNatorメンバーへのインタビューを通じ、さらに核心に迫ってみよう。

短い時間で抜け目なく練習していたMchik選手
互いにアドバイスしながら急速に成長していく……

(佐藤カフジ)