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SCEE、「PlayStation Gamescom 2013 Press Conference」

PS4の欧米での発売日を発表。「GT6」の発売日も明らかに

8月20日 開催(現地時間)

SCEEのJim Ryan氏

 Sony Computer Entertainment Europe(SCEE)は、8月21日にドイツのケルンで開幕するゲーム関連の展示会「Gamescom」に先駆けてプレスカンファレンス「PlayStation Gamescom 2013 Press Conference」を開催した。

 発表会のラストでは欧米での発売日を明らかにした。発売日は北米では11月15日、欧州では11月29日の発売となる。また発表会の冒頭では、初めてプレイステーション 4のインターフェイスを公開。ゲームやムービーなどの連携の一端が垣間見られた。

 プレスカンファレンスはそのほとんどをPS4とPlayStation Vitaのタイトル紹介にあてられていた。PS4「WATCHDOGS」や「inFAMOUS: Second Son」といったPS4の最新トレーラーなども公開されたが、Gamescomということで欧州らしいアーティスティックなタイトルのデモが目立った印象だ。また、あくまで中心はPS4だったが、プレイステーション 3に関しても若干触れられた。PS3本体の値段が北米で199ドルに、欧州でも199ユーロに価格改定となる。

【8月21日追記】記事初出時、北米・欧州での発売日の日付に誤りがありましたので、修正させていただきました。

最後に登場したソニー・コンピュータエンタテインメントのグループCEO・アンドリュー・ハウス氏
ハウス氏は最後の最後にPS4の北米、欧州での発売日を明らかにした
冒頭に公開されたPS4のインターフェイス。最後にチャットに「Let's Start the Show」とを打ち込まれプレスカンファレンスがスタートした

 そしてPS3関連でもっとも注目なのは「グランツーリスモ6」の発売日が明らかになったこと。発売日は12月6日で、全世界で発売となる。また、映画化されるとも発表となった。このほか、PS3タイトルとしては、「Little Big Planet HUB」という新たなタイトルのムービーが公開された。

「グランツーリスモ6」の発売日は12月6日。最新のトレーラーも公開となった

 PlayStation Vitaに関しては、まずは北米、欧州で199ドル、199ユーロとなることが発表となった。PS4との連動があるだけにここで価格を改定する事で勢いを付けたいところなのだろう。

 昨年はPS Vitaの機能を使ったタイトルとして「TEARAWAY」が発表され注目を集めたが、今回も個性的な2タイトルが発表となった。1つは「MURASAKI BABY」。非常に個性的なグラフィックスだが、ゲームはタッチスクリーンを使ったギミックが多数用意されたタイトルとなっている。たとえば船で向こう岸に渡りたいが水が干上がっているシーンでは、背景をフリックで雨のシーンに差し替えて水を溜め、その後背景にある風車で風をおこして水の上を船で進んで行くといった風に様々なギミックを使い進んでいく。

 もう1つのタイトルは「BIG FEST」。こちらは音楽プロモーターとして大きな野外フェスティバルを企画してより多くの人を集めていくシミュレーションゲーム。どこのどのようなステージを作り、露店などを配置して……といったシムシティ的な楽しみと、どのような音楽を演奏させてお客を集めるかといった音楽ゲーム的な楽しみが融合しているようだ。

PS Vita用の新作タイトルも公開された

PS Vita用の新作タイトル「MURASAKI BABY」。印象的なグラフィックスと、タッチパネルを使ったギミックが特徴的な1作。暗いところに街灯を持って行くとコウモリのような生物が現われ飛び去っていくなど、プレイには想像力が試されるタイトル

「BIG FEST」音楽フェスティバルを企画運営するプロモーターになりきれるシミュレーション。ネットワークを介した要素も盛り込まれているようだ

 PS4タイトルに関してはその多くが最新のトレーラーでの紹介となった。唯一実機によるデモが行なわれたのが「ASSASSIN'S CREAD IV Black Flag」。PS4とPS Vitaとの連携のデモも合わせて行なわれた。船上で船をコントロールしながら敵船を攻撃する海戦シーンをPS4でプレイ。その後上陸して件を駆使して進んでいくシーンはWiFiで接続されたPS Vitaでシームレスに操作していく様子がデモされた。

 公開されたトレーラーの中で印象的なタイトルの1つがだったのが「RIME」。自然の美しい中を冒険していくアクションアドベンチャー。カラフルな色使いのグラフィックスだが、印象としては「ICO」のような雰囲気が漂っていた。暗闇から現われる影のような敵を松明で追い払ったり、背景からボウッと大きな敵のよう影が浮かび上がるシーンなど、次世代機的なグラフィックスも美しい出来だった。

 また、往年のゲームファンには懐かしいタイトルがPS4で蘇るようだ。「SHADOW OF THE BEAST」で、トレーラーでは砂漠で戦いを繰り広げ、敵を真っ二つに切り裂き、ラストに登場する巨大な敵を前に、大地に爪を突き立てると2つの影が生まれ共に戦う……といったシーンでトレーラーは終了となった。

「ASSASSIN'S CREAD IV Black Flag」のプレイアブルデモ。途中からPS Vitaでプレイして見せた

CRY ENGINE 3を使用したグラフィックスが美しそうな「EVERYBODY'S GONE TO THE RAPTURE」。ラストに「This story begines with the end of the world.」と表示された

「RIME」。カラフルで美しい世界観を背景に繰り広げられるアクションアドベンチャー

「HELL DIVERS」。地球のヒーローとして地球外から攻め入る敵を倒していく

「SUPER STARDUST HD」を制作したHousemarqueによる新作「RESOGUN」。全方位シューティングとしてより磨きが掛けられている

ハードなアクションゲーム「SHADOW OF THE BEAST」がPS4で蘇る

カメラを使った顔認識技術などを駆使した遊びが詰まっている「PLAYROOM」

期待の大作の1つ「KILLZONE: Shadow Fall」

「inFAMOUS: Second Son」。シアトルで繰り広げられるアクションに期待が集まっている

UBI SOFTの「WATCHDOGS」も期待作の1つ。PS4だけの要素も発表された

PS4「WAR THUNDER」。歴史上の戦闘機200機が登場し、100台もの乗り物が戦闘に参加する。バトルエリアは100,000平方km。世界中のプレーヤーと戦場で戦うことができる

(船津稔)