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【ChinaJoy 2013】comcept、「おっさん☆たまご」を早くも中国展開!
日本サービスからわずか数カ月での展開。稲船氏「“おっさん”で中国を取りに行きます!」
(2013/7/27 00:29)
comceptは、iOS/Android向けモバイルゲーム「おっさん☆たまご」を8月より中国で展開する。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制。今回は、プロモーションのために上海を訪れていたcomcept CEO稲船敬二氏に直接取材することができたので、その模様をお届けしたい。
「おっさん☆たまご」は、元カプコンのゲームクリエイター稲船敬二氏が興したゲーム企画会社comceptが手がけたモバイルゲーム。4月にiOS版がリリースされ、7月よりAndroid版がスタートしている。稲船氏の最新作であるにも関わらず、比較的地味な存在なのは、テストとして、意図的にプロモーションコストをまったく掛けずにサービスしているためで、その圧倒的なオリジナリティと、シニカルさが受けて、じわじわ広がっている。
ゲーム内容はタイトルそのままで、タマゴをゆでて、できたゆで卵の殻をむくとおっさんが顔を出し、そのおっさんを集めていくというもの。タマゴをゆでる時間やかける塩によって、出てくるおっさんが異なり、おっさんはそれぞれプロフィールを持っており、おっさん同士の繋がりを見つけて楽しむという、味わい深いおっさん向けゲームとなっている。中国では既報の通り上海アクセスブライトがパブリッシャーとなって、無数のAndroid/iOSマーケットでサービスされる。
稲船氏は、上海アクセスブライト主催のキックオフパーティーに合わせて行なわれたメディアインタビューに応じるために上海入りしていた。まさか「おっさん☆たまご」のための上海入りとは思わず、うっかり「今回はお忍びの視察ですか?」と聞いてしまい、「“おっさん”のためですよ! おっさんが中国でパズドラみたいにヒットしないとも限らないでしょ!(笑)」と“おっさん”に一際強い愛着を覗かせるコメントで取材に応じてくれた。
4月よりスタートした日本展開は、稲船氏としてはテストマーケティングのつもりでサービスしたということで、宣伝広告費も掛けず、マネタイズについても意識しなかったという。それでも予想以上の反応と売上があり、とりわけ、わざわざ台湾から日本語版を遊んでくれるユーザーが多かったため、それならばということで中国展開を真面目に検討していったという。実は日本語版の売上の数割は台湾ユーザーからのものということで、中国展開にはかなり期待しているようだ。
中国メディアの反応は、似たようなタイトルばかりの中国モバイルゲーム市場の中にあってオリジナリティ抜群のゲーム性が好まれて、高い注目を集めているという。詳細についてはまだ確定していないということで教えて貰えなかったが、マネタイズについても日本サービスより工夫を凝らし、お金を気持ちよく払って貰う仕組みを準備しているという。
一方、テストのつもりで始めた日本サービスについても、一定の成功を確保し、今後よりビジネスとして大きくするため、別アプリの形で、おっさんシリーズの新展開を予定しているという。内容については明かせないものの、近日公開予定ということで期待したいところだ。