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【ChinaJoy 2013】アクセスブライト、日本産5タイトルの中国展開を発表
400ものAndroid/iOSマーケットに日本産モバイルタイトルを供給
(2013/7/27 00:00)
上海アクセスブライトは、ChinaJoy会期初日の7月25日の夜、上海中心部のクラブにおいて、同社のキックオフパーティー「通耀之夜(アクセスブライトの夜)」を開催した。
「通耀之夜」では、稲船敬二氏率いるcomceptの新作モバイルゲーム「おっさん☆たまご」をはじめ、日本産のモバイルゲーム5タイトルの中国展開が発表された。展開先は、中国に無数にいるモバイルプラットフォーマーで、8月を目処に、順次中国での展開を開始していく。今回発表されたラインナップは以下の通り。
・「コインサーガ」(中国名:金币传奇) 開発元:MarvelousAQL
・「Cross Horizon」(中国名:穿越地平线) MarvelousAQL
・「Ninja Warrior」(中国名:忍者跑酷) 開発元:MarvelousAQL
・「Galaxy Frontier」(中国名:银河边境) 開発元:エイタロウソフト
・「おっさん☆たまご」(中国名:大叔鸡蛋) 開発元:comcept
上海アクセスブライトは、2013年2月に設立されたばかりの新会社で、その前身としてアクセスブライトという会社が存在するが、こちらはPC向けの日本のオンラインゲームを中国に展開していたのに対し、上海アクセスブライトはモバイルに特化した点が大きな違いとなる。上海アクセスブライトでは、単に日本のメーカーと中国のメーカーを繋ぐだけでなく、運営やローカライズ、各モバイルプラットフォーマーごとに異なるSDKの組み込みも含めてサポートするアグリゲーターという立場となる。100%現地資本の中国企業となるため、自社パブリッシングが可能ということになる。
上海アクセスブライト董事長(会長)の柏口之宏氏は、「新規のPCオンラインゲームはもうやりません。これからはモバイルです」と言い切り、モバイル専業の会社の設立の意義について問うと「中国市場は不幸にもGREEさんが撤退、DeNAもどうなるかという状況ですが、今がまさに1番良いタイミング。そうした中で日本のメーカーから沢山のお声がけを頂くようになった。プラットフォーマーさんは常にメーカーに対して独占供給を望みますが、中国には400も500もプラットフォーマーがあって、独占提供しても1/400に過ぎません。だったら400全部に提供すればいいじゃない、というのが我々のアプローチです。これはプラットフォーマーにはできないことです」と、アグリゲーターとしての存在意義を明確にした。
総経理(社長)には、別の会社で数千万単位のユーザーを集めたとされる秦智勇氏を招き、創業者の柏口氏自身は、董事長として、日本との橋渡し役も兼ねる。今後、上海アクセスブライトでは、8月から「コインサーガ」と「おっさん☆たまご」を皮切りに順次展開していく。ローカライズは中文簡体字に対応し、発言のように、400にも上るAndoroidやiOSプラットフォームにコンテンツを供給していくという。
モバイルゲームの分野は、中国がホットな市場になっているのはわかっていながらも、GREEを筆頭になかなか成功事例が出ないため、及び腰になっているメーカーが多い現状で、上海アクセスブライトのアグレッシブな動きは、非常に頼もしい。上海アクセスブライトの取り組みを通じて、日本のコンテンツが中国市場で暴れ回ることを期待したいところだ。