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セガ、「Project 575」発表会を開催
ユーザーの“コトバ”を「VOCALOID」を使って発信するセガの新しい試み!
iOS用アプリ「うた詠み575」は7月26日に配信決定!
(2013/7/18 22:36)
- 7月18日 開催
- 会場:ニコファーレ
セガは、新プロジェクト「Project 575」発表会をニコファーレ(東京都港区)にて開催した。
「Project 575」は、“五・七・五”の形式でユーザーが生み出した“コトバ”を、音声合成技術「VOCALOID」を使って発信するという日本古来の文化と最先端技術が融合した新感覚のコンテンツ。キャラクターや世界観などと合わせ、iOSアプリやPlayStation Vita用ソフト、楽曲、マンガ、小説、アニメーションなど様々なメディアミックス展開を予定している。TwitterやLINEなどに続く新たなソーシャルメディアのかたちを目指しているそうだ。
6月18日に公式サイトがオープンし、7月17日までに7本の動画がアップロードされ、最新の動画ではキャラクターの簡単なプロフィールや鎌倉の映像が映し出されていたが、どんなプロジェクトなのかわからないままになっていた。
発表会では、セガ 森本兼次郎プロデューサー、声優の大坪由佳さん(正岡小豆役)、大橋彩香さん(小林抹茶役)、ヤマハの剣持秀紀氏、ドワンゴの坂本将樹氏、アニプレックスの山内真治氏、数々のVOCALOIDヒット曲で知られるシグナルP氏、デッドボールP氏、ラマーズP氏、cosMo@暴走P氏が登壇し、プロジェクトの概要が明らかになった。
「Project 575」の皮切りとなるiOS用アプリ「うた詠み575」は7月26日配信!
まずは明らかになった、キャラクターや舞台設定、iOS用アプリ「うた詠み575」についての情報をお届けする。なお、キャラクター原案は、イラストレーターとしてだけでなく、アニメーターなど幅広く活動している、かんざきひろさんが担当している。
舞台は鎌倉。主人公の2人も鎌倉に住んでいる。小町通りや豊島屋(鳩サブレ―が有名)といった実在の場所や店舗が登場する。
ここからはiOS向けアプリ「うた詠み575」について紹介していく。
「うた詠み575」は、思い出の情景や思春期の感情など、様々なテーマに沿って、五・七・五形式のコトバを詠み、それらを組み合わせて歌にのせた575作品を、ユーザー同士が共有し広がっていくコトバコミュニケーションアプリ。iPhone 4、iPod touch 4G、iPad 2以降対応。7月26日配信開始。ダウンロード無料(一部有料コンテンツあり)。
アプリに配信されている楽曲(テーマ)に沿って、五・七・五形式でコトバを入力していくだけで、誰でも簡単に“575”で歌作品を作ることができる。作った歌作品は、アプリに搭載された歌声合成技術「VOCALOID」によって、キャラクターが歌ってくれる。森本プロデューサーから「最初にするのはその時に感じた気持ち、言葉を文字として入力するだけです」とコメントがあった通り、難しい設定は必要なく、簡単に五・七・五形式の歌作品が作れるようだ。
1人で言葉を入力して歌作品を作るだけでなく、続きの句を他のユーザーに依頼し、複数人で1つの歌作品を合作したり、歌の句数やテンポ、音階を自分で編集し、オリジナルテーマを作成することもできる。また、作成した歌作品は作品掲示板にアップロードでき、ユーザーから一定以上評価されると、ニコニコ動画にアプリ上から作品が投稿できるようになる。
楽曲提供アーティストは、亜沙、azuma、add9(ヘリP)、164、うたたP、otetsu、cosMo@暴走P、Dios/シグナルP、TOKOTOKO(西沢さんP)、トラボルタ、natsuP(SCL Project)、ナナホシ管弦楽団、Nem、ピノキオP、ふわりP、マイナスP(ワンダフル☆オポチュニティ! )、ラマーズP、ラムネ(村人P)、ゆちゃP(敬称略)。サービス開始時点でこれだけのアーティストが楽曲を提供している。
テーマに沿って読む場合には1日1枚もらえる「白短冊」を、オリジナルテーマを作成する場合にはショップ購入などで入手できる「赤短冊」を1句につき1枚消費する。他にも課金要素として、キャラクターの衣装、ポーズ、イベントなどがあるとのこと。
キャラクターがユーザーに話しかけてくるキャラクターイベント、好きな衣装・ポーズ・表情を選び、カメラを使って風景とキャラクターを合成した写真を撮影する機能や撮影した写真をフレンドと共有したり、掲示板にアップロードしてユーザー間で評価する仕組みも用意されている。ニコニコ動画に投稿する際には、歌作品とこれらの写真をリンクさせた動画作品を作成する。1人で全てを作ったり、歌と写真の担当を分けたりと、ユーザーの好みの形で歌作品が作れるようになっている。
本アプリでは、2つのキャンペーンが実施される。
1つは事前登録キャンペーン。7月18日から7月24日24時までの期間内に、「うた詠み575」に事前登録をした人を対象に、限定レアアイテム「ウェイトレスコスチューム」がプレゼントされる。登録は公式サイトにある事前登録ページにて行なう。
もう1つはスタートアップキャンペーン。7月26日から8月31日までの期間内に、「うた詠み575」を始めた人を対象に、「白短冊」4枚セットがプレゼントされるキャンペーンとなっている。
ちなみに残念ながらAndroid版は現在予定されていない。しかしながら「ニーズがあれば考えていきたいと思います」とのこと。
PS Vita「うた組み575」は東京ゲームショウ2013にプレイアブル出展が決定!
「うた詠み575」に続き、PS Vita向けゲーム「うた組み575」の紹介も行なわれた。
「うた組み575」は、コトバのパズルとリズムゲームを融合させたうた組みアクション。流れてくる歌詞の空欄に収まるようにコトバを選ぶことで歌詞が完成し、歌になる。こちらも「VOCALOID」が搭載されており、どのコトバを選んでもリアルタイムでキャラクターが歌い上げてくれる。2014年発売予定。価格未定。プレイ人数は1人。
9月19日から9月22日まで開催される東京ゲームショウ2013にプレイアブル出展するとの発表があった。興味があれば是非触ってみてほしい。
正岡小豆や小林抹茶ら「project 575」に登場するキャラクターは条件を満たせば自由に使用可能! 2次創作が公式に許可された異例のプロジェクトに!
アニメや漫画の展開も予定されている本プロジェクト。音声合成技術「VOCALOID」を提供しているヤマハだけでなく、ドワンゴ、アニプレックス、エグジットチューンズが制作協力している。
ドワンゴといえば、ニコニコだが、先ほどお伝えしたニコニコ動画への投稿に加え、ニコニコ静画での展開も決定している。まず、マンガ、ノベルを無料配信し、新作を毎月追加する。
そして本プロジェクトでは、「非営利・非商業目的であること」、「個人使用、または無償で提供・頒布されるものであること」という2つの条件を満たせば、正岡小豆や小林抹茶らのキャラクターを、セガに連絡・申請することなく使用していいことになっている。つまり、個人用のホームページや動画共有サイトに、イラスト・マンガ・小説・アニメーション・コスプレ写真や動画をアップロードすることが許可されているわけだ。「どう転がっていくかわからない」と森本プロデューサーがコメントしていたが、公式に2次創作が許可されるのは異例なことだろう。キャラクター利用ポリシーの詳細については、公式サイトをチェックしてもらいたい。
他にもTシャツ、スマートフォンケース、ストラップといったグッズ展開も明らかになった。セガの商品は、セガが出展予定のイベントなどで、二次元コスパの商品はホームページなどで、DEZAEGGの商品はホームページなどで販売される。
生放送された本イベントだが、平日の夕方とあって見逃した人も多いことだろう。公式サイトでは、発表会のムービーが上がっているので、興味があればチェックしてみてもらいたい。
(C) SEGA
VOCALOID(ボーカロイド)はヤマハ株式会社の登録商標です