ゲームを触るプレイ感がこれまでになく楽しい、PS Vita「TEARAWAY」

作品の世界観を表したグラフィックス。ゲームの展開を想像できる内容になっている

　ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、PlayStation Vita用アクション・アドベンチャー「TEARAWAY（テラウェイ）～はがれた世界の大冒険～」を2013年に発売する。価格は、PS Vitaカード版、ダウンロード版共に未定。

　「TEARAWAY」は、2012年のGamescomで発表され、注目を集めたアクションアドベンチャー。紙でできた世界を舞台にPS Vitaならではの機能をふんだんに使い、これまでのゲームにはないプレイ感を作り上げている。制作は、「リトルビッグプラネット」を手がけたMedia Molecule。

　物語の主人公はイオタとアトイの2人から選択可能。どちらか好きな相棒と組んで旅を進めていくことになる。2人はプレーヤーとの信頼関係を築きながら旅を通して力を付けていく。イオタとアトイは、どうしても届けなければならない特別なメッセージが入った封筒を持ち旅に出る。道中は様々なキャラクターが登場し、依頼によって発生するサイドミッションも用意されている。

主人公キャラクターのイオタとアトイ。どちらかを選択して相棒として共に旅に出ることになる

　プレーヤーは、このゲーム内世界に様々な影響を与えることができる。たとえば、PS Vitaのリアパネルに背面タッチで触れると、指が地面を突き破って現われたり、フロントパネルの画面を太鼓のようにリズミカルにタッチすると、画面が揺れて主人公達のジャンプを手助けできたりもする。このほかにも、マイクに向かって息を吹きかけると風を巻き起こしたり、プレーヤーはPS Vitaのセンサー類をフル活用して、神様のようにこの世界に影響を与えることができる。

　PS Vitaに搭載されているジャイロセンサーを使ったパズルも用意されている。迫り来るキャラクターを転がすなど、世界を傾けたり揺らしたりしながら解いていく、重力を使ったパズルとなっている。

　Media Moleculeの「リトルビッグプラネット」シリーズではユーザーがキャラクターからステージまで様々なものを作り上げることができた。この「TEARAWAY」でも、主人公キャラクター達は、自由にカスタマイズできる。プレイ中に新しいデコレーションを集めるほか、紙の世界ということで、ペーパークラフトのように紙を切り貼りして主人公をカスタマイズすることも可能。また、マイクで音を取り込んだり、カメラで撮った写真をテクスチャーとして使用してキャラクターに貼り付けることもできる。

　逆に、ゲーム内のものをプリントして、ペーパークラフトでゲーム内世界をリアルに再現することもできる。ゲーム内のチャレンジをクリアすると印刷可能なテンプレートを増えるだけではなく、公式サイトからもテンプレートをダウンロードすることが可能となる。プリントアウトする紙の色や形を変え、自分だけのオリジナル作品を作り上げることもできるだろう。

フロントパネルを叩くと太鼓のように揺れ、キャラクターのジャンプを助けることができる

リアパネルをタッチすると、指が地面を突き破って登場！

プレーヤーはこんな風に“大きな力”でゲーム内世界に影響を与えることになる

ジャイロセンサーを使ったアクションもある

マイクで声を取り込んだり、カメラで画像を取り込んでゲーム内キャラクターに貼り付けることができる

キャラクターは紙でできているという設定なので、様々なカスタマイズが行なえる

逆にゲーム内のものをプリントアウトして、リアルな世界のペーパークラフトとして制作することもできる

【スクリーンショット】