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セガ、「ソニック バースデーパーティー2013」を開催

祝22周年&最新作「ソニック ロストワールド」の実機プレイを初披露!

6月23日
開演
会場:
東京ジョイポリス 1st Floor メインステージ
3rd Floor マルチステージ
ガラス投影型スクリーン「ディラットスクリーン」に等身大のソニックたちが登場!

 セガは、6月23日に東京ジョイポリスにて、ソニックの誕生日を記念したバースデーイベント「ソニック バースデーパーティー2013」を開催した。

 メガドライブで初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が登場した1991年より今年で22年。ソニック22歳の誕生日を祝いつつ、最新作Wii U/3DS「ソニック ロストワールド」の紹介や、抽選会、サイン会なども行なわれた。会場には「特別観覧エリア」に招待された100名のほか、観覧エリアの周囲や、2階、3階のフロアからもたくさんのファンの方が見守っていて大盛況となっていた。

 ステージには、まず「ソニック」シリーズプロデューサーの飯塚隆氏が登場、22年間のシリーズから主要作品を振り返っていった。ステージ正面にあるガラス投影型スクリーン「ディラットスクリーン」に等身大のソニックを初めとしたキャラクターが映し出されるなか、次々にシリーズ作の歩みが紹介されていく。会場からはタイトルが切り替わるごとに大きな歓声が挙がっていた。

【歴代シリーズキャラが等身大で登場!】
歴代シリーズの主要タイトルを紹介して、22年の歩みを振り返っていった
大きな進化を遂げた最新作「ソニック ロストワールド」が登場!

 順々に近年の作品へと近づき、いよいよ2013年。今年秋に登場予定の「ソニック ロストワールド」へと話題が移っていく。

 「ソニック ロストワールド」では、これまでのフォワードビュー(縦画面)、サイドビュー(横スクロール画面)のどちらでもない、自由度の高い新しい見せ方に。映像では、基本的にフォワードビューのように奥へと進んでいくものの、フィールドがチューブ状になっていて、表のルート、裏のルートも自由自在。360度に足場を使えて、さらに球体の足場なども。ソニックが空間をよりダイナミックに移動しまくっていた。

 今作の物語は、幻の大陸「ロストワールド」が舞台。動物でもロボットでもない新たな敵、未知の生物「ゼティ」と出会っていく。ゼティはコンセプトで言うと“鬼”。ゼティのなかでも、Drエッグマン率いる“六鬼衆”がソニックの前に立ちはだかる。

【そしてシリーズ最新作「ロストワールド」へ!】
それまで真っ暗になっていたステージが一気に青空に! まずは「ソニック ロストワールド」のPVが上映された
【「ソニック ロストワールド」プロモーションムービー】
Wii U版ゲームディレクターの岸本守央氏が、新要素を紹介

 続いて、Wii U版のゲームディレクター岸本守央氏が登場。数日前に完成したばかりというWii U版のプレイ映像や、実機でのプレイを交えつつ、各要素やステージギミックを紹介した。

 ステージでは、“グリーンヒルがチューブ状の地形になるとこういう感じになる”という「ウィンディヒル」では、チューブ状のループをぐるぐると周りながら突き進む様子が。一方で、お菓子でできたカラフルなステージでは、サイドビューの横スクロールアクションにもなっていた。かと思えば、ハチの巣だらけの大木を落下しながら障害物を避けていくステージもあったりと、これまでのシリーズ作にあったいろんなステージギミックが、ひとつの作品に凝縮されている。

 バトルシステムも今作では力を入れているということで、複数の敵を一気に倒せる“多重ロックオン”からのホーミングアタックや、敵をまとめて倒す“貫通ホーミングアタック”、連続“キック”でリズミカルに敵を倒したりする動きも紹介された。スピード感だけでなく、テクニックを駆使したバトルも楽しめる。

【最新作は360度使うチューブ型ステージに】
チューブ状になったグリーンヒルのイメージだという「ウィンディヒル」。前だけでなく、左右、地形の裏までも自由に往き来できる。新バトルアクションも多数搭載!
お菓子でできたステージ。こちらでは、横スクロールアクション的な場面が多く入っていた
ハチの巣だらけの大木を落下していくというステージ。落ちながら障害物を避けていく、といった場面が多くみられた
Wii Uゲームパッドを使ってのプレイも披露!

 映像に続いて、Wii U ゲームパッドを使っての実機プレイを披露。Wii U ゲームパッドオンリーのプレイや、「ソニックカラーズ」で登場したカラーパワーのなかから「レーザー」を、タッチ操作で方向を決め、指で弾いて発動している様子を紹介した。他にも、カラーパワーはたくさんあり、Wii Uゲームパッドを傾けたり、タッチしたりと、様々な操作で使っていくとのこと。

 また、2プレーヤーでの対戦も搭載していて、テレビ画面とWii Uゲームパッドとで対戦ができるので、画面分割をせずに1台で一緒に楽しめる。

【カラーパワーをタッチで発動!】
Wii Uゲームパッドでの実機プレイでは、タッチ操作を使ってのカラーパワー「レーザー」を使う様子も紹介された。タッチで方向を決め、弾くようにして発射! 他にもカラーパワーはいろんな操作を使っていくという
3DS版もついに3D視点の近代ソニックに!

 続いてはニンテンドー3DS版。こちらは、3DS版ゲームディレクター平林孝朗氏が紹介した。3DS版では、携帯機ではじめて“サイドビューではないソニック”を実現。「ロストワールド」の特徴であるチューブ型の世界を自由に突き進む様子がしっかりと作られていた。

 Rボタンでスピードコントロールが可能なほか、バトルアクションはWii U版同様に。連続ホーミングアタックなどもできる。「頭が弱点だが狙いづらい」という敵には、サマーソルトキックで向きを変えて撃破したり、巨大な敵には、溜めホーミングアタックで撃破したりと、3D的なアクションがいくつも紹介された。これまでの携帯機向けソニックとは大幅に異なる印象だ。スピンダッシュからのハイスピードな移動も披露され、スピード感においてもばっちり。

 新しいカラーパワーも紹介。周囲のブロックやエネミーをどんどん巻き込みながら移動していくというもので、たくさん巻き込んで全体が大きく膨らむと、より大きなものを巻き込めるようになっていく。地形などいろんなものを破壊できるということだ。

 紹介を終えて平林氏は、「世界観はWii U版と共通ながらも、ゲーム内容はまったく別物」とコメント。Wii U版と3DS版とで違った面白さを楽しめるし、両方を購入するとなにか隠し要素もあるかも、とのことだ。

【3DS版はオリジナルのゲーム内容に】
3DS版は、世界観やシステムこそWii U版と共通のものが多いが、ゲーム内容は全く別のものになるという。大型の敵や、それを倒すアクション、カラーパワーなど、携帯機とは思えないほど本格的なものになっていた

 ソニックシリーズと言えば、楽曲の魅力も外せない。サウンドについては、「ソニック ロストワールド」サウンドディレクター大谷智哉氏が登場し紹介を行なった。

 大谷氏は、「昔ながらのゲーム音楽の良さと、今のハードでできる表現力の両方を、良いところ取りした曲を制作中です。ゲームにはあの手この手といろんな遊びが出てきますから、音楽もジャンルや楽器を問わず、ありとあらゆる手段を詰め込んで、“こんな曲もソニックでありなのか!”と驚いてもらえるような曲にしています」と、本作の楽曲について紹介した。

 ちなみに、「ソニック」シリーズの曲というとヴォーカル曲がこれまで印象的だったが、今作ではヴォーカル曲はないという。そのぶん“アクションゲームを楽しむための音楽作り”に力を注いでいるとのこと。また、オーケストラのテーマ曲をはじめ、Wii U版だけでなく3DS版でも、楽曲の魅力をしっかり楽しめるようになっているという。

【楽曲は“アクションゲームを楽しむための音”に注力】
サウンドディレクター大谷智哉氏が楽曲について紹介。あらゆる手段で、アクションゲームらしい新しい曲を制作しているとのことだ

 この日には、メインイベントでもあるソニックの誕生日をバースデーケーキを囲んで来場者全員でお祝いしたり、サイン色紙やオリジナルグッズの詰め合わせが当たる大抽選会も行なわれた。また、ステージイベント後には、3DS版「ソニックロストワールド」の体験プレイ会や、ソニックチームによるサイン会も行なわれ、こちらも長蛇の列に。人気の高さを感じさせた。

【ソニックの誕生日をケーキでお祝い!!】
22歳の誕生日を迎えたソニックを、バースデーケーキでみんなでお祝い!
【ソニックシリーズには欠かせないギタリスト・瀬上氏も登場! グッズ等を紹介】
スペシャルゲストに、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」以来、ソニックシリーズの楽曲に関わってきたギタリスト・瀬上純氏が登場! ソニックの誕生日を記念して行なわれる各キャンペーンや新グッズを紹介した。瀬上氏はCrush40や[H.]で、Japan Game Music Festivalにも出演予定
【ソニックチームのサイン入り色紙などが当たる大抽選会を実施】
ソニックチームのサイン入り色紙など、ソニックグッズを盛りだくさんに詰め込んだセットが当たる、大抽選会も行なわれた
【3DS版の体験プレイ&サイン会も実施】
ステージイベント後には、3DS版の体験プレイ、そしてソニックチーム、飯塚氏、大谷氏、瀬上氏によるサイン会が行なわれた

(山村智美)