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【E3 2013】無限に遊びが広がる「Disney Infinity」のToy Box

レースゲーム「シュガー・ラッシュ」再現も夢じゃない! 「ローン・レンジャー」フィギュアも登場

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

ブースには眠れる森の姫の城が登場

 E3 2013のDisney Interactiveのブースでは、今年1月に大々的に発表されたアクションアドベンチャー「Disney Infinity」がブース規模のほとんどを占めていた。

 「Disney Infinity」は、周辺機器「Disney Infinity Base」の上に専用のキャラクターフィギュアを置くことで、ゲーム内にそのキャラクターが登場し、プレイアブルキャラクターとして遊べるというもの。「Mr.インクレディブル」、「モンスター・ユニバーシティ」など、個別の作品の世界で遊べるPlay Setを基本として、作品の世界やキャラクター、乗り物などをごちゃまぜにして遊べるToy Boxが目玉となっている。対応機種はプレイステーション 3、Xbox 360、Wii、Wii U。

 今年のE3は次世代機が出揃い、次世代機対応タイトルに特に注目が集まる中で、「Disney Infinity」はそうした流れとは一線を画したゲームシステムと遊び方を提案しており、異色でありながら強い個性を放つ展示という印象だった。今回は「Disney Infinity」のToy Boxに実際に触れることができた。

【フィギュア】
コレクション性の高いフィギュア。見れば見るほどよくできている
【Disney Infinity E3 Trailer "For Your Consideration"】

ライトニング・マックィーンが「シュガー・ラッシュ」に登場。日本発売は……?

Disney Infinity Baseにフィギュアを置くことでキャラクターは登場する
おもちゃの数だけ遊びが広がる、という作りになっている

 「Disney Infinity」の最大の見所は、Toy Boxモードを利用した自由な遊びだ。Toy Boxでは、違う作品のキャラクターを使って同じ世界で遊べるというだけでなく、その舞台となる地形や建物を自分で作り出していける。

 地形は斜面、山、建造物など様々なものが用意されており、プレイ途中で敵を倒すなどして手に入るコインを集めて、それを消費することで積み重ねできる。

 例えば、今回は「カーズ」の主人公、ライトニング・マックィーンのフィギュアを「Disney Infinity Base」に置いて遊んでみた。ベースに何もない状態では画面は地形が映っているだけだが、フィギュアを置いた瞬間に画面内にライトニング・マックィーンが登場した。

 「カーズ」シリーズのキャラクターは車がモデルになっており、レースゲームを想定したアクセルとブレーキ、そしてハンドリングという操作方法となっている。他のフィギュアであれば左アナログスティックを倒すことで移動できる。

 またキャラクターにはアイテムが装備できるようになっており、剣やバズーカなどのほか、面白いところではバズ・ライトイヤーのジェットパックを背負って空を飛ぶこともできる。マップには地形を作ったあと、敵を配置して自ら対決することができる。敵を倒せばコインがもらえるが、ただ配置して倒すだけでは面白くないので地形なども作りこみ、また敵を配置して……とやっていくと、無限の遊び幅があることに気付かされる。

 早速あらかじめ作られていたマップを駆け回ってみたのだが、そのマップは地形の起伏も少なく、また他にキャラクターがいないのでイマイチ張り合いがない。そういった不満を作り変えていけるというのがウリなので当たり前なのだが、なんとなくマックィーンを走らせていると、ここでスタッフがヒントを与えてくれた。

 創造できるマップはそれぞれテーマが決まっており、テーマを変化させることで地形の色合いなどがその作品のトーンになる。スタッフはこれを利用して、地形のテーマを「シュガー・ラッシュ」に変えてくれた。

 すると地面がみるみるお菓子の国になり、映画内の架空ゲーム世界「シュガー・ラッシュ」で見られたお菓子の博覧会のような光景が広がった。と、ここで筆者はピンときた。「シュガー・ラッシュ」は日本製のレースゲームという設定になっており、映画中でもこのレースシーンが映画の見せ場の1つになっている。

 映画を見終えたあと、あのレースゲームが実際にあったら絶対プレイするのに……と思ったものだが、目の前にあるのは、「シュガー・ラッシュ」の地形とライトニング・マックィーンという組み合わせである。多少変化球ではあるが、「Disney Infinity」はそれが実現できるではないか。

 ここまで思いつけば後は夢が広がるばかりで、映画でデッドヒートを繰り広げた雪山のコースは再現できるのか、運転の練習に使われた火山のコースは作れるのかなど、やってみたいことは次々と浮かんでくる。トレーラーにはヴァネロペの姿も見られたので、あとは乗車マシンが登場すれば完璧だと、思わずニヤけてしまう。

 今回はこの思い付きを検証するようなたっぷりとした時間はなかったので残念ながらトライできなかったが、そうでなくても開かれた世界に夢が詰まっていることは十分に発見できた。ほかにも横スクロールアクションやTPSなど様々な可能性があるので、まさになんでもできるおもちゃ箱だと言える。

 会場ではディズニー映画の最新作「ローン・レンジャー」の主人公2人のフィギュアも登場しており、今後も新作や過去作のディズニーキャラクターが続々登場するようである。フィギュアは集めるほどに遊びが広がるほか、コレクションとしてもよくできているので集めがいがある。余談ながら、実写映画からは「ローン・レンジャー」のトント、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウとジョニー・デップが2人もいるのがちょっと面白い。

 本作はオンラインに対応し、4人が1つのToy Boxに集まって遊ぶことができる。また「Disney Infinity Base」の手前左はプレーヤー1、手前右はプレーヤー2となり、1つの画面を分割して2人でプレイすることもできる。

 アメリカでの発売は今年の8月18日だと発表されているが、日本での発売は未定。日本にもディズニーファンは多く織り、本作の発売を楽しみにしている人たちは大勢いるはずである。筆者もその中の1人であるので、朗報が聞けることをぜひディズニーに求めておきたい。

【Play Sets】
上段は「ローン・レンジャー」、下段は「モンスター・ユニバーシティ」。テーマに沿ってアクションゲームが遊べる

【Toy Box】
キャラクターとアイテム、世界がごちゃ混ぜになったまま遊べる。想像のまま作り出せるというのがいい

(安田俊亮)