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富士見書房×メディアファクトリー、カードゲーム「アンジュ・ヴィエルジュ」を発表
セガネットワークスがスマートフォン向けゲームアプリ化!
(2013/6/5 22:44)
富士見書房とメディアファクトリーは6月5日、秋葉原UDXにて、新作トレーディングカードゲーム「アンジュ・ヴィエルジュ」を発表した。富士見書房とメディアファクトリーは新作トレーディングカードゲーム「アンジュ・ヴィエルジュ」を発表した。企画・開発を富士見書房、発売・販売をメディアファクトリー。ゲーム開発は遊宝洞が行なう。
プロジェクトの中心になるカードゲームは、10月4日より「スターターデッキ」や「ブースターパック」、「スリーブコレクション」が発売される。このほか、マルチメディア展開を予定しており、「カードゲーム」、「ライトノベル」、「コミックス」、「スマートフォン向けゲームアプリ」の4つが紹介された。中でも「スマートフォン向けゲームアプリ」は、セガネットワークスが開発を行なう。
・アンジュ・ヴィエルジュ 「スターターデッキ序章(仮称)」
発売日: 10月4日
価格: 500円
内容: カード54枚入り、プレイマット(裏面ルール説明書)
・アンジュ・ヴィエルジュ 「ブースターパック第1章(仮称)」
発売日: 10月4日
価格: 315円
内容: 1パックカード7枚入り(ランダム封入)※カード種類数合計124種類
・アンジュ・ヴィエルジュ 「スリーブコレクション」(全4種類)
発売日: 10月4日
価格: 各735円
内容: スリーブ60枚入り
また、2012年12月にはブースターパック第2章、2014年3月にブースターパック第3章をリリース予定。
メディアファクトリーチーフプロデューサー池田正道氏より、トレーディングカードゲーム「アンジュ・ヴィエルジュ」および、今後のマルチメディア展開について紹介が行なわれた。
まず、カードゲームは10月4日の発売を皮切りに、6月下旬より全国のカードショップにて体験会を実施。体験版デッキとショートストーリーが掲載されたフリー冊子「プレリュードブック」を配布予定。その後、継続的にショップ大会、大型イベントを行なっていき、10月には、東京、名古屋、大阪での公式大会をスタート。翌年の2014年3月頃には全国大会の開催も予定しているということだ。
また、マルチメディア展開の方はというと、ライトノベルでは、富士見ファンタジア文庫とMF文庫Jで10月より開始予定。プロモーション映像はプロダクションIG、ポイント・ピクチャーズによるアニメーションが制作される。コミックスも月刊コミックアライブにて展開される。
ゲーム方面では、セガネットワークスとの共同開発で、10月中旬にスマートフォン向けゲームアプリをリリース予定。これについては、セガネットワークス執行役員事業本部長、岩城農氏より紹介が行なわれた。
岩城氏は同社のこれまでにリリースしてきたゲームアプリの実績を紹介しつつ、「アンジュ・ヴィエルジュ」のゲーム化において、「iOS/GooglePlayの両方で『アンジュ』のアプリが上位になるように」と意気込みを語った。
続いて、「アンジュ・ヴィエルジュ」の世界観やストーリー、ゲームシステムについて、富士見書房のプロデューサー荒井健史氏と、遊宝洞の取締役である丹羽崇氏が紹介を行なった。ストーリーについては以下の通り。
<ストーリー>
3つの異世界と繋がった地球。この異変は世界滅亡の前兆でした。しかし時を同じくして世界を救う鍵である「異能(エクシード)」に覚醒した「プログレス」と呼ばれ少女たちが現れます。このTCGは、日常を謳歌しながらも世界の危機に立ち向かうため成長を重ねる、乙女たちの戦いをモチーフにしております
この地球を含む4つの世界は、それぞれイメージカラーを持っていて特徴も異なる。
<4つの世界>
・青の世界「地球」現代社会に近い
・黒の世界「ダークネス・エンブレイス」魔法や錬金術といったファンタジー世界がモチーフ
・赤の世界「テラ・ルビリ・アウロラ」ヴァルキリーなど神話がモチーフ
・白の世界「システム・ホワイト・エグマ」アンドロイドなど人工的で科学技術の進歩し過ぎた世界
なお、この4つの世界を代表するキャラクターのイラストは、豪華イラストレーター陣を起用している。青の世界の「日向未海」をカントク氏、黒の世界の「ソフィーナ」を狗神煌氏、赤の世界の「アウロラ」を深崎暮人氏、白の世界の「SW=コードオメガ46セニア」をabec氏が手がけている。他にも多数のイラストレーターを起用するということだ。
特殊な力に目覚めた少女は「プログレス(プログレスカード)」と呼ばれ、プレーヤーはそのプログレスを強化する力を持つ存在として「αドライバー」と呼ばれる。プレーヤーことαドライバーがプログレスの少女と共に戦うという流れだ。
バトルのルールは、“シンプル&スピーディー”をコンセプトに1戦10分程度に収まるルールにしたとのこと。使用するカードは、キャラクターカードの「プログレスカード」と、サポート用の「アクションカード」の2種類とシンプルで、互いに4枚のプログレスカードを出し、相手プレーヤーに8点のダメージを与えたプレーヤーが勝利となる。
特徴的なのは「リンクシステム」という必殺技発動のルール。リンクの宣言後にカードをドローし、指定されているリンク条件をカードの左上にあるフレームで揃えられれば、リンク成功となる。αドライバーとプログレスの波長が合う(リンク)して、はじめて発動できるという、運要素の高いルールだ。それだけに緊張感と爽快感のあるバトルに仕上がっているということだ。
発表会には、「アンジュ・ヴィエルジュ」のテーマソングを歌うアニソンシンガー鈴木このみさんも登場。テーマソング「Tears BREAKER」を熱唱した。鈴木このみさんは「アニマックス第5回全日本アニソングランプリ」で優勝し、現在は16歳のアニソンシンガーとして活動中。テーマソング「Tears BREAKER」については、「カードゲームバトルが始まるぞっていう勢いがあってすごく好きです」と、喜びの気持ちを語っていた。
また、ゲームについて聞かれると「普段も色んなゲームを遊びますし、カードゲームはお兄さんの影響でプレイしたこともあります」とのこと。「自分もカードにしてもらいたい!」とアピールすると、現場スタッフから「OKです」との返事が。鈴木さんのカード登場も楽しみだ。
トレーディングカードゲーム「Ange Vierge」主題歌
「Tears BREAKER」
歌:鈴木このみ
作詞:畑 亜貴
作編曲:奥井康介
2013年8月28日発売予定
初回限定盤[CD+DVD]1,680円
通常盤[CD]1,260円
発表会の最後には、主催者を代表して、角川グループホールディングス代表取締役社長の佐藤辰男氏が壇上に立ち、本作およびグループの今後の取り組みを語った。
佐藤氏は、「新たにグループの仲間となってくれたメディアファクトリーと富士見書房が協力して作りあげました。今後もこのように協力し、足し算だけでなく、かけ算になるように、新しいものを作っていきます。また、角川グループは今月に横文字の「KADOKAWA」に社名を変更し、伝統的な出版社から、世界で活躍できるエンターテイメント企業になっていこうという志を持っています。ゲームの世界、エンターテイメントの世界でも大きくなりたいと考えています。このカードゲームがその一里塚になる事を期待しております」と締めくくった。
(C)Ange Project