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スペックシートとスクリーンショットで見る「Xbox One」

Xbox 360との後方互換性はサポートせず。リビング支配を狙うオールインワンのエンターテインメントシステムを解説

5月21日10時発表(現地時間)

5月22日2時発表(日本時間)

 本日未明に公開されたMicrosoftの次世代ゲームコンソールXbox One。ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社での発表会終了後、様々なプレスアセットが公開されたので紹介したい。Xbox Oneの発売時期は2013年内を予定し、価格は未定。日本での取り扱いは現時点では未定となっているが、日本のXboxサイトでは本日のイベント映像の日本語吹き替え版を視聴することができる。

Xbox One

 Xbox Oneは、スペックシートによれば21世紀のリビングルームに向けたゲームを含めたオールインワンのエンターテインメントシステムと定義されている。ゲームはもちろんのこと、TVを見るためのセットトップボックスとしても機能し、Xbox Kinectを使って声や手の動きによる直感的な操作で、各種エンターテインメントコンテンツや、Microsoftが持つインターネットブラウザInternet Explorer、検索エンジンBing、そしてコミュニケーションシステムSkypeなどにアクセスすることができる。

 意地悪な見方をすれば、こうした使い方はXbox 360でもほぼ可能だったが、Xbox Oneが大きく進化しているのは、ハードウェアスペックの大幅な向上と、クラウドベースのサービスにより、TVを視聴しながらSkypeで友人とコミュニケーションを取ったり、ゲームをしながら音楽を聞いたりなど、Windows PCでいうところのマルチタスクに近い操作が可能になっているところだ。

 また、TVの視聴が標準機能となったことで、TV番組があたかもXboxのチャンネルとして扱えるようになり、よりシームレスなアクセスが可能となっている。そしてまたオールインワンのデバイスとなったことで、TV視聴に夢中になりながらも、フレンドの誘いは見逃さないというマルチプレイ重視派にはありがたいゲームコンソールになっている点も見逃せない。

 次にハードウェアについては、本体については発表会と同様の基本情報が載せられているだけで、スロットローディングスタイルのBlu-rayディスクプレーヤーが採用されていることが記載されるに留まる。ワイヤレスコントローラーは、40以上の技術的かつデザイン的な進化が遂げられており、コントローラーの上部に着けられた赤外線LEDにより、Kinect側が自動でユーザーを認識し、より簡単にコンソールが利用できるようになるようだ。またそのKinectも、Xbox 360のKinectから1080p/30フレームにスペックアップしたことで、より直感的で、より正確な操作が期待できる。

 なお、Xbox 360ユーザーにとって残念なニュースとしては、Xbox 360との後方互換性はサポートしないことが表明された。つまり、Xbox Oneでは、Xbox 360のゲームソフトは動作しない。もちろん、ハードウェアスペック的には動作させることは容易であり、クラウドベースのゲームコンソールに進化していることから、何らかの形で遊べるようにはなることは予想される。ただ、現時点では、「Xbox 360は今後も新作を投入することで、引き続きサポートしていく」という表現をしている。

 最後にXbox LIVEサービスについては、基本的には現在のサービスの拡張となる。まず、現在のXbox LIVEアカウントはアーチブメント(実績)やゲーマースコアも含めてそのままXbox Oneに引き継げる。サービスの内容としては、Xbox One向けに最適化されたInternet ExplorerやBingによるWebブラウジング、今回の発表会で明らかにされたNFLの中継を含めたスポーツチャンネルの視聴。ゲームプレイの録画とコミュニティへの公開機能。そしてPCやタブレット、スマートフォンを2つ目のスクリーンとして活用するXbox SmartGlassはさらに進化した形で提供される。

 なお、Xbox LIVEアーケードがどうなるかについては触れられていないが、ダウンロード提供される「Xbox One Apps」は、ボイスによって検索でき、お気に入りのアプリをダッシュボードにピン留めしたり、2つのアプリを瞬時に切り替えたりできるとしている。ゲームではなくアプリと書いているところに、新たな可能性を示唆しているという印象だ。

 Xbox Oneは、E3でより詳しい情報が公開される予定となっている。日本での取り扱いに関する発表も含め、続報を心待ちにしたいところだ。

【Xbox Oneフルセット】

【Xbox Oneセンサー部】

【Xbox One本体】

【Xbox Oneコントローラー】

【Xbox Oneダッシュボード】

【Xbox Oneチャンネル】

【Xbox SmartGlass】

Xbox Oneタイトルラインナップ

【Call of Duty: Ghosts】

【Forza Motorsport 5】

【Quantum Break】

(中村聖司)