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静岡ホビーショー、一般日はモデラーズクラブ作品展も
ユニークなラジコンを出展した京商など、気になるメーカーも紹介
(2013/5/18 15:25)
静岡ホビーショーの18日、19日は一般公開日となる。業者日と異なり、全国からユーザーが会場を訪れる。静岡市民も多数訪れ、7~8万人の来場者があるという。
一般日は新製品の展示に加え、「即売会」の性格が濃くなる。様々な製品が会場特別価格で販売され、さらに会場限定商品も販売される。来場者は新製品を見るだけでなく、会場限定品も楽しみに会場を回る。
さらに18日と19日は全国の模型を趣味とする“モデラーズクラブ”が一堂に会し、自慢の作品を一般向けに展示する「第24回モデラーズクラブ合同作品会2013」も開催された。本稿では一般日の静岡ホビーショーの様子に加え、「第24回モデラーズクラブ合同作品会2013」、さらに気になったメーカーを写真を中心に紹介していきたい。
限定品販売やイベントなど楽しめる要素満載。“ジャンク品”も大人気
静岡ホビーショーはステージでのイベントなどは少なめで、会場限定の販売や試遊などに力を入れている印象だ。イベントとしてはバンダイが「宇宙戦艦ヤマト2199」の上映会や、京商が「JKB女子RCクラブ」の塚本奈々美さんのトークライブなどを行なっていた。
一般日の大きな目玉が“販売コーナー”だ。会場限定の特別商品や、既存のものを特別価格で販売している。特にタミヤのコーナーは大きかった。この他「ミニカーのつかみ取り」や、ワゴンの中に多くの商品を詰め込んで販売していたり、“くじ形式”だったり、様々なホビー商品が色々な形式で販売されていた。
ホビーショーならではだなと思ったのが“ジャンク品”の存在だ。ラジコンのボディや、プラモデルのパーツをバラ売りにしたり、パーツをパッケージ無しで販売するなど工場からそのまま持ってきたような商品を格安価格で販売しているのだ。
スペア用のパーツや、プラモデルの補修・改造などにパーツを活用するために購入するという。特にラジコンのボディは人気で山積みとなっているところから一生懸命お気に入りのパーツを探している人が多かった。プラモデルの工場の集まる静岡ならではの光景だと感じた。
ホビーの奥深さを再認識できる「第24回モデラーズクラブ合同作品会2013」
ホビーショウと共に18日から開催されたのが「第24回モデラーズクラブ合同作品会2013」。こちらも静岡ホビーショーを同様、静岡模型教材協同組合が開催するイベントで、全国の模型クラブや同好会、地方団体などが参加し、自分たちが作った模型の展示を行なう。一見ワンフェスのような即売会に見えるが、こちらは参加者達が作った作品を展示・発表することが目的だ。
モチーフは多彩で、ガンダムなどのロボットや戦闘機、戦艦やスポーツカー、戦車などにとどまらず、古い街並みや、大きなジオラマなど多彩だ。ラジコンのサーキットや、市街地のジオラマで戦車を走らせるといった出展を行なっているところもある。大工の方が廃材を利用し木彫りの「サザビー」と「νガンダム」を作っていたのは特に面白かった。
企業によるホビーショウと共に、ユーザーがそこから工夫し、どう楽しんでいるかを披露するモデラーズクラブ合同作品会を見ることで、改めてホビーの世界の奥深さを感じることができた。作り手も年配の方が多く、趣味ならではのマニアックで凝った世界を見ることができた。