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様々な資料から精密なプラモデルを。ハセガワの目玉は「ソッピース キャメルF.1」

様々な資料から精密なプラモデルを。ハセガワの目玉は「ソッピース キャメルF.1」

随所にこだわりを感じさせる「ソッピース キャメルF.1」
新作金型の「日本海軍 戦艦 大和」。ロングセラーのモデルとなりそうだ

 ハセガワは新作金型による「ソッピース キャメルF.1」、「日本海軍 戦艦 大和」、「MV-22B オスプレイ」を出展し、注目を集めていた。

 プラモデルは“金型”を作り、そこにプラスチックを流し込んで作る。ベストセラーとなったプラモデルは10年以上同じ金型を使う場合もある。バリエーションを展開するモデルの場合は、金型は従来のものを使い、一部の追加パーツのみを新規に作って再現したりする。

 完全な新作金型を用意するというのは、プラモデルメーカーが今後のビジネスを考えた“投資”であり、そのメーカーの戦略を決定づける要素なのだ。模型メーカーが新作金型をアピールする背景はこういったところにある。

 「ソッピース キャメルF.1」、は第1次大戦で活躍したイギリスの戦闘機で、木製の骨組みと羽布張りで作られた。空冷式の新エンジンを搭載したF.1型を再現している。サイズは1/16となる。

 キットでは複雑な骨組みからあり、エンジンやプロペラ、機銃など、当時の雰囲気までをも再現している。実機は羽布で覆われているが、プラモデルでは羽布を外した骨組みが見える“構造モデル”となっている。補助翼など翼を動かすと操縦桿やフットペダルが連動するギミックを搭載しており、複葉機の構造をたっぷり楽しめるようになっている。

 複数の整形色でパーツを構成しているため、塗装しなくても雰囲気のある姿に組むことができるという。細かい骨組みの繊細なプラモデルだが、初心者でも楽しめるようになっているとのことだ。

 「日本海軍 戦艦 大和」は人気の高い旧日本海軍の戦艦を現在の加工技術と最新の考証で再現したプラモデル。スケールは1/450となる。こちらははっきりと、初心者を意識した少ないパーツでの精密な表現を目指しているという。副砲は砲塔と砲身を一体化、船体の組み立てに“補助パーツ”を用意するなど、組みやすさを考えたものになっている。

 また1945年の連合艦隊第2艦隊旗艦時の武装を再現し、対空砲などが強化されたものとなっている。大和は旧日本海軍の代表的な戦艦として、模型や歴史にあまり詳しくない人や、比較的低年齢のユーザーにも知名度が高い船であり、“初心者”を意識した設計により、多くのファンを獲得できそうだ。

 「MV-22B オスプレイ」は、これまで外国製のプラモデルは販売されているが、発売されれば日本製として注目を集めること必至だ。スケールは1/72。航空機モデルに強いハセガワならではのシャープな造形だけでなく、エンジンナセルにポリキャップを仕込むことで、オスプレイ最大の特徴であるティルトローターの可動を可能にしている。

 今回の出展ではようやくパーツができたばかりと言うことで、組み上がった形での出展はなかったが、日本製ならではの精密な表現がなされており、人気を集めそうだ。デカールとしてサンディエゴ近郊のミラマー海軍航空基地と、普天間航空基地の所属機を再現できるものが付属する予定。

【ハセガワ】
こちらは「ソッピース キャメルF.1」。試作品は単色だが、成形色で複数の素材の感じを出すとのこと。塗装をするとさらに本格的になる。6月15日発売で15,540円
実際にパーツを触ることができた「日本海軍 戦艦 大和」。6月2日発売で、価格は4,725円
「MV-22B オスプレイ」は16日にパーツができたばかりだという。7月20日発売で、3,570円
新作や発売済みのものまで、多数の製品が展示されていた

(勝田哲也)