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「グランツーリスモシリーズ15周年記念イベント」で各種イベントを楽しんでみた!

試遊台の体験から、シルバーストーンサーキットでの実車走行まで

5月15日 開催(現地時間)

会場:英シルバーストーンサーキット

 イギリスの名門「シルバーストーンサーキット」で5月15日(現地時間)に開催された「グランツーリスモシリーズ15周年記念イベント」。

 すでにシリーズ最新作となる「グランツーリスモ6」のプレゼンテーションやスクリーンショット集などをお届けしているが、実は会場にはステアリングホイールがセットされた「グランツーリスモ6」の試遊台でプレイできたのを始め、各種自動車の展示、「グランツーリスモ」の歴史を振り返るという意味合いからシリーズ作の試遊台、そして試遊台に収められたシルバーストーンサーキットで実車走行を楽しめるというアクティビティまで用意されており、半日程度のスケジュールではかなりの駆け足での体験となった。

 本稿では、イベントで用意された各種アクティビティの体験記を写真を多めにお届けしよう。

シルバーストーンサーキットは「グランツーリスモ」一色

 イギリスといえば、はっきり言って天候が悪いことが多く、スピーチでも皮肉られるほど。今回プレス関係者の宿泊先となったヒースロー空港近くのホテルからシルバーストーンサーキットまで約1時間強の移動中も、かなり激しい雨が降り続いた。ところが面白いことに、現地に着くとほぼ同時にぱったりと雨が上がりコースの実車走行も可能な状況に。思わずSony Computer Entertainment Europe(SCEE)のプレジデントを務めるJim Ryan氏が「驚くべきこと」と挨拶したほど。

 「WELCOME TO SILVERSTONE THE HOME OF BRITISH MOTOR RACING」と書かれたゲートをくぐってから会場まで10分ほど車に揺られるほどの広大な敷地だったが、ピットなどが用意されている建物でプレゼンテーションが行なわれ、その入り口には様々なレースカーが展示され、気分を盛り上げてくれた。

 ピットには10台のステアリングホイールがセットされた「グランツーリスモ6」の試遊台が置かれ、プレイできたのだが、時間がかなりシビアで、シルバーストーンサーキットを3周程度回ったら時間がきて試遊を遮られた。グラフィックスの美しさ、そのシミュレートのリアルさはもちろん折り紙付き。新コースとなるシルバーストンも、ほぼそのまま再現されているといえるだろう。

 そしてここで、ピット前にずらりと並んだレースカーに乗り込みプロレーサーによるシルバーストーンサーキットのテスト走行に同乗することができた。筆者は実は幸運にもスポーツカー「KTM X-Bow」に乗車することができた。屋根もドアもないレースを意識したモデルだ。

 サーキットに飛び出していくとダントツの早さでかっ飛んでいく。なによりも印象的なのはそのGのすごさ。ビリビリとしびれるようなGに身体を持って行かれるほか、風がほぼダイレクトに顔に当たるため(もちろんフルフェイスヘルメットを着用)首から上が引きちぎられそうな感覚がある。

 コーナーでのブレーキング、コーナリングの角度など、レーサーの走りのすごさを体感できた。実際に体験して感じたのは、あれだけ激しいGの中でとっさの判断を迫られ、正確にマシン操作を行なうプロドライバーのすごさだ。まさにモータースポーツで、コースを2周回っただけで汗がびっしょりになったほどだ。そして逆に、先ほど体験したばかりの「GT6」のシルバーストーンサーキットの再現度のすごさを思い出した。

GTアカデミーのプロレーサーによるデモプレイも行なわれ、かなり白熱した戦いが繰り広げられていた
ピットに設置されていた試遊台。10台の試遊台が用意されていたが、世界中のプレス関係者が訪れていたため、試遊時間はあまりなく、満足にプレイできなかったのが残念
さすがにコースを同乗走行できるとあって、これを楽しみに参加したプレスも多かったとか(笑)。そんな中、「KTM X-Bow」は注目の車種だったようで、他国のプレスからまで「どうだった? どうだった? すごかった??」と感想を求められるほどだった

会場には、懐かしのシリーズ第1作「グランツーリスモ」から、PSP版、「グランツーリスモ5」までジャケット写真(SCEE版)から試遊台まで用意されていた。プレイステーション用タイトルとして発売された「グランツーリスモ2」をお気に入りとしてあげている人が多かった

【会場を彩った名車たち】
TOYOTA SUPRA
LEXUS LFA
BMW M5
TESLA ROADSTER
NISSAN 350Z S-TUNE
LANCIA DELTA INTEGRALE EVO WRC
HONDA S2000
JAGUAR XJ220
NISSAN R34 SKYLINE
MERCEDES-BENZ E 63 AMG
NISSAN 370Z NISMO
SILKCUT JAGUAR XJR9
RX2010
HONDA NSX
AUDI SPORT QUATTRO

(船津稔)