ニュース
「セブンスドラゴン2020-II」発売記念抽選会開催
クリエイターに少しインタビュー!
(2013/4/18 19:28)
セガは、4月18日に発売されたPSP用RPG「セブンスドラゴン2020-II」の発売記念抽選会を本日、10時~19時の時間で東京、大阪で開催した。
本作を購入した証明となる領収書、または納品書を会場に持参することで、クジ引きで出演声優のサイン色紙や、キャラクターデザイン担当の三輪士郎氏直筆サイン入りイラストパネルなど、ここでしか手に入らない本作にまつわるレアグッズがプレゼントされた。今回は、全国の販売店(ECサイト含む)が対象になっていることもあり、午前中には200名ほどが会場を訪れ、取材している時間も次々に来場者がクジをひいていた。
会場には、本作のプロデューサーであるセガの小玉理恵子氏、ディレクターのイメージエポックの大峡大氏、サウンドコンポーズを担当した古代祐三氏、主題歌作詞/作曲/編曲を担当したsasakure.UK氏、キャラクターデザインを担当した三輪士郎氏が来場。クジ引きの様子を視察した後、メディアのインタビューに答えてくれた。
――発売日を迎えての率直な感想をお願いします。
古代氏:無事制作が終わってやっと発売されてよかった。よりたくさんの方に楽しんでいただけたらな、と思います。よろしくお願いします。
大峡氏:素直に、この日が迎えられてよかったなと思います。開発途中にいろいろあったんですけれども、今日を迎えて、手に取ってくれるお客さんの姿を見て、ようやくそれも報われたかなと思っています。
sasakure.UK氏:とうとう発売を迎えて、安心したというか、ドキドキするというか、そういった気分です。店頭でも主題歌がたくさん流れたり、いろんな宣伝がされているのを見て、自分の曲がかかっているのを聞くと、うれしはずかしな気分があるので。この日を迎えられたことをうれしく思います。
三輪氏:前作に引き続きキャラクターデザインをやらせていただいたわけですけれども、発売されてよかったというか……僕もほっとしたというところがあります。まさか、また東京で戦うことになるとは思わなかったので(一同笑い)、“もう、東京の人は勘弁してあげてください”という気持ちになるんですけれども……無事にゲームが発売されて本当によかったと思います。
小玉氏:本当に今日を迎えられてよかったな、と思います。「2020」から「2020-II」まで、製作期間は1年あるかないか、という状態だったので、ここにいらっしゃる皆様にはものすごく急がせて仕事をさせてしまって、“お願いだから書いて(描いて)ください”状態だったので。「2020」を手がけていただいたので、あまり内容も説明もせず“これでよろしく”ということがすごく多かったと思いますが、ベテランの方々ばかりなので、それに応えていただけました。
大峡さんは初ディレクションということで、すごく頑張っていただきまして、今日、「2020」での制作のディレクターだった新納一哉さんから“大峡、よくやったと伝えてください”とツイートをいただいたりして、前作のスタッフの方からも認めていただいてちょっとうれしいな、と思います。これからユーザーさんに遊んでいただいて、面白かったのか、“ここもうちょっとこうしたほうがいいよ”といったご意見をいただけると、それがすごくうれしいので、ツイートやセガへのご意見をいただけるといいなと思っています。
――「あの時苦労したな」とか今だから言っておこう、といったことはありますか?
三輪氏:前作の発売日に会って以来、という方もいらっしゃいますし……ご無沙汰しております(一同笑い)。
小玉氏:そうなんですよ。今回全員揃って、という機会はなかなかなかったので。私も古代さんとはメールのやりとりはすごくしているんですが、久しぶりにお会いしました、という感じで。
大峡氏:僕は皆さんに“申し訳ない”の一言です。時間もなかったので。皆さん前作をやられていた方々なので、“阿吽の呼吸”ということで、いろいろご迷惑をおかけしたんですが、ちゃんとしたものを作っていただいて助かりました。
――それぞれ担当されたところでのアピールポイントなどを教えていただけますか?
古代氏:基本的には前作のサウンドの流れを引き継いではいるんですが、前作は「2020」になって初めてだったので、サウンドの方向性を模索しながら作っていて、ちょっと自分で熟しきれないところがあったんですが、今回はそれを払拭したいと思って。続きを作るというよりも、感性の方向に持っていくという感じでチャレンジさせていただきました。
小玉氏:古代さんには、ミクさんバージョン(DIVAモード)のほうも、ボカロPの方々ともいろいろご相談いただきながら作っていただいたので……。
古代氏:ミクバージョンもあるんですけれども、特典(「セブンスドラゴン2020-II Bibliography」)の方では、ボカロPの方々が作っていただいたボーカルトラックを私のトラックの上に乗せてオリジナルのトラックを作ったんですけれども、個人的にもすごく気に入っていて。やっぱりボカロPのみなさんは、ミクさんを歌わせるのがお上手で。自分も感心しながら、半分楽しみながら作らせていただきました。特典として非常に魅力のあるものになっているんじゃないかな思いますので、ぜひ聞いていただけたらな、と思います。
小玉氏:今回、ミクさんバージョンのほうにはすべて歌詞をつけていただいたので、時間のない中で一生懸命作っていただいたのが非常にありがたかったです。
大峡氏:RPGなので、RPGらしいバトルパートを見ていただけたらなと思います。前作同様に手に汗握る、もしくは握りすぎるぐらいのバトルになっていると思いますので、楽しんでいただけたらなと。キャラクターメイクも、かなりパワーアップしていますので、いろんな組み合わせを楽しんでいただきたいです。声優さんも40名いたので、収録の台本を作るのにかなり苦労しました。
sasakure.UK氏:前作の要素を引き継いで本作も制作したので、前作と聞き比べて楽しんでいただけたらいいなと。あと、やはり歌詞を聞いていただけたらなと思います。“また、ドラゴンが攻めてきたのかよ”感(笑)というのがうまく表現できていたらいいなと思っております。
三輪氏:僕の今回の仕事は、前作から時間で言うと1年間経った世界のゲームということになっていて、新しく参入してきた職業の「アイドル」と「ルシェ」という種族を新しくデザインしましたが、プレーヤーさんたちが選べるキャラクターでは、前作のキャラクターを続投させた10人もいて。そちらはデザイン自体はそのままですが、ゲーム中の立ち絵は全部描き下ろしで。1年の期間、龍との戦いを経て、表情に少し変化が見られるといいな、と思いながら頑張って描きました。そこを見ていただけるとうれしいです。
「ルシェ」は、DS「セブンスドラゴン」で登場した種族が復活するということで、その時のイメージを引き継いで描いていただきたいという風に言われました。「アイドル」は新しく参入するということで、今までのキャラクターとは毛色の違う、「アイドル」という職業もあいまって、“空気読めない感”をちょっと出したらいいんじゃないかな、という感じで。“えっ? お前らが来るの?”みたいな感じの、若干場違いな感じがあるようなものをデザインしたらいいんじゃないかと思いながら描きました。
小玉氏:アイドルの秘奥義の曲とか、古代さんの曲もすごいですよね(笑)。演出と曲があいまって、すごいなと思いました。
三輪氏:“あれ? なんか別のゲームやってる……”みたいな。
小玉氏:シナリオの方で、前作はシナリオの展開が面白かったと言っていただける方が多かったので、今回はサブキャラクターの過去のお話だとかをちょっとずつ掘り下げた形で楽しんでいただけるものになっているかと思いますので、ぜひクエストを全部受注して、しっかりお弁当も作ってもらって、ぜひデートをしてみてください。デートボイスの方も新たに録り直しておりますので、全声優さん、40名+4名……プレイしていただいて楽しんでいただけたらな、と思います。バトルも楽しみつつ、シナリオも楽しめるものになっていると思いますのでぜひ。バトルは、自分の作ったクラスのパーティによって、戦い方も変わって来ると思いますので、同じボスを相手にしても2度、3度と楽しんでいただけると思います。
――もし皆さん、告知等あればお願いします。
古代氏:アトラスさんから6月27日に発売される「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」もやっておりますので、「セブンスドラゴン」ともどもよろしくお願いします。
sasakure.UK氏:5月29日に、3rdアルバム「トンデモ未来空奏図」がリリースされます。1年ぶりのアルバムということで、ミクさんとインストをフィーチャーした作品になっております。「HeavenZ - ÅrmZ」もフルに収録されていますので、ぜひチェックしてみてください。
三輪氏:「ウルトラジャンプ」で「DOGS/BULLETS&CARNAGE」を連載しておりますので、よろしくお願いします。それと、4月19日から、専門学校「HAL」のCMがリニューアルされるんですが、そちらのキャラクターデザインもやっております。CMのテーマソングのジャケットも手がけさせていただいております。そちらもよろしくお願いいたします。
――最後に、ユーザーさんへのメッセージをよろしくお願いします。
古代氏:先ほども言いましたが、今回のミクバージョンは全部歌詞を付けていただいているんですが、それが非常にいい感じにハマっていますね。ボカロPさんたちのアレンジも、前回もやっていただいた方が多くて、「セブンスドラゴン2020」以上にサウンドの特徴を掴んでいただいて、前作以上の素敵なアレンジがいっぱいできあがりましたので、それをぜひ聞いていただければな、と思います。よろしくお願いします。
大峡氏:前作に比べて多くの要素がかなりパワーアップしています。いわゆる、RPGらしいRPGになっていますので、ユーザーの方々にはじっくり長く遊んでいただければな、と思っています。よろしくお願いします。
sasakure.UK氏:今回(の主題歌)も、前作もプレイしてクリアまで行きましたが、そういうゲームに対する理解や愛情も前作以上にいろいろ注いで作りましたので、よろしくお願いします。ぜひ楽しんでいただければなと思います。
三輪氏:僕がデザインしたキャラクターも愛していただければ、と思うんですけれども、前作に登場したモブキャラクターなどもたくさん再登場してくるんですが、彼らにも“この1年の間にいろいろあったんだ”ということを垣間見ることもできると思いますので、ぜひ見ていただければなと思います。よろしくお願いします。
小玉氏:DS版、「2020」ともに、ユーザーの皆さんから「おもしろかったよ。また次作ってみてよ」って言って下さったから次が出せているんだと思います。「セブンスドラゴン」のシリーズと言われるものの3作目が作れたので、4作目が作れるようになりたいなと思っていますので、応援していただければと思います。よろしくお願いいたします。
(C)SEGA