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「東京ゲームショウ2013」開催発表会
会場スペースを拡大。テーマは「GAMEは進化し続ける。」
(2013/2/21 17:31)
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)と日経BPは、日本最大規模のゲームイベント「東京ゲームショウ2013」の開催概要を発表した。開催期間は9月19日~9月22日(一般公開日は21日と22日)で、開催場所は幕張メッセの展示ホール1~9およびイベントホール、国際会議場。一般公開日の入場料は前売り1,000円で、当日1,200円。小学生以下は無料。
CESA会長の鵜之澤 伸氏は「昨年度は過去最高の入場者数22万、土曜日の一般公開日は9万人越え。キャパシティを考えると限界というくらいの大成功を収めた。3年に1回、共催社の見直しが行なわれるが、激烈なコンペの中、日経BPから素敵なプランが提案された。非常に変化が激しい業界で、今朝も8時からプレイステーション 4が正式発表され年内には発売されるという。カジュアルからハイエンドまで、ジャンル・カテゴリともにビジネスチャンスが広がっている」とコメント。
2010年より注力してきたアジア市場向けの施策では、昨年のインドネシアの観光クリエーティブ・エコノミー省大臣の来訪に言及し「『今後はいろいろなビジネスをしよう』という力強いメッセージをいただいた」とコメント。本会場にも各国大使館の関係者が来ており、商談の機会を増やすべくセッティングを行ないたいといい「本日お集まりいただいた皆様に積極的に出展していただき、日本のゲーム産業がもっと大きく世界に出て行けることをアピールしたい」とコメントした。
日経BP代表取締役社長の長田公平氏は「我々が東京ゲームショウ共催となって12年。いろいろなことがあったが、ここ数年は特に物凄いスピードで発展している。日本のゲーム産業を取り巻く環境は大きく変わった。電車の中をみても、10人いたら4、5人はスマートフォンやタブレットを見ている。新聞や雑誌を見ているのは2人いればいいほう。面白いのは、こうした流れは“企業自ら”が動いて新しい世界を作り出してきたこと。もう1つ面白いのは、日本のゲーム業界がそれをグローバルに発信し、ビジネスにつなげていること。こうしたゲーム産業の発展に貢献すべく、今年もTGSを変えていこうと考えている」と説明。
前述のアジア市場向けとしては、とりわけASEAN諸国に注力していくという。日経BPは昨年インドネシアのジャカルタで現地のゲーム企業向け商談会を開催。太いパイプを作ることができたといい「今年はインドネシア以外の諸国からも大臣などを招きたい」とコメント。昨年以上に海外企業との交流をはかるべく、さまざまな施策を行なっていくとしている。
「東京ゲームショウ2013」開催規模目標は、来場者数20万人、出展者数200社、小間数1,600小間。“世界最上級のゲームビジネスイベント”、“一般来場者が満足するゲームイベント”といった2つのテーマが掲げられた。
ビジネス面では、昨年新設された「アジアニュースターズ」コーナーを拡大。商談を円滑にすべくビジネスミーティングエリアにマッチングコーディネイターを設置。TGSプレイベントと東南アジアで、eスポーツ競技大会「Cyber Games Asia」予選会をアジア各国でそれぞれ開催。日本のポップカルチャーを取り扱う海外サイト「トーキョーオタクモード」と連動したプロモーション、公式動画配信チャンネルの英語対応などで海外にも積極的に情報を発信していくという。
来場者向けでは、前述のとおり9ホールとイベントホールを利用することで、展示総面積を22パーセント増加。ファミリーコーナーとコスプレエリアを9ホールに移設し、展示レイアウトの改善などで通路幅を広げ混雑の緩和をはかるとしている。また、館内に試遊待ち時間、配布物終了などの情報を表示する「デジタルサイネージ」を設置。初めてTGSを訪れるユーザー向けのコーナー「TGSビギナース」を公式サイトに掲載するなど、情報面でも手厚いサポートが行なわれる。
主な新コーナーは「乙女ゲーム」、「クラウドゲーミング」、「コスプレ」、「インディーズゲーム(協力:IGDA日本)」、「サイバーゲームスアジア」など。イベントホールでは、ゲーム・アニメ・ミュージックフェスティバル、来場者全員向けに各出展社の人気配布物が当たる大抽選会などが行なわれる。なお、ゲーム・アニメ・ミュージックフェスティバルについては別途料金が必要になるとしている。
ゲームイベントとビジネスの両輪を強化し“アジアナンバーワンのゲームイベント”を目指す東京ゲームショウ。今後の全体スケジュールなどはこの場で明らかにされなかったが、わかりしだい弊誌でも順次お伝えしていく。