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「METAL GEAR RISING REVENGEANCE WORLD TOUR 2013 LAUNCH PARTY」開催

小島監督をはじめ新川氏、是角氏、稲葉氏、堀内賢雄氏、大塚明夫氏も登場
スネークの名台詞がガンガン飛び出す日本オンリーのDLCも発表!

2月13日 開催

会場:246COMMON Food Carts&Farmer's Market

【METAL GEAR RISING REVENGEANCE】

2月21日 発売予定

価格:6,980円(通常版)

9,980円(PREMIUM PACKAGE)

6,480円(ダウンロード版)

31,960円(斬奪 PACKAGE)

CEROレーティング:D(17才以上対象)

多くの飲食店が出店した屋台村のような「246COMMON Food Carts&Farmer's Market」に会場が設置された
会場入り口に展示されたコラボ商品の数々
早朝からイベントの整理券を求めて長蛇の列ができた

 KONAMIは、2月21日発売予定のプレイステーション 3用アクション「METAL GEAR RISING REVENGEANCE」(MGR)の発売を記念し、「METAL GEAR RISING REVENGEANCE WORLD TOUR 2013 LAUNCH PARTY」を2月13日に開催した。

 「METAL GEAR」シリーズは発売時に世界中でファン向けのイベントを開催することが多く、数多くの国で発売記念イベントが開催されてきた。「MGR」は基本的に世界同時発売であるため、発売に合わせてKONAMIの小島秀夫監督、新川洋司アートディレクター、是角有二プロデューサー、プラチナゲームズの稲葉敦志プロデューサーが世界中を飛び回る。今回のイベント「WORLD TOUR 2013 LAUNCH PARTY」も、世界ツアーのキックオフイベントとして位置づけられる。

 イベントには、前述の小島監督、新川氏、是角氏、稲葉氏が登場。小島監督は「4年前から作り初めたが上手くいかず、2年前にプラチナゲームズに助けを求めて、社内外からいろいろ言われましたが、この出来、そして締切も守りました!」とあいさつし、会場に詰めかけたファンの拍手喝采を受けた。そして制作を担当した稲葉プロデューサーは「完成する日か来るとは!」と笑いながら切り出し、「(「METAL GEAR」の)看板の重さにビビリながら楽しんで作りました。作って良かった」と振り返った。

小島秀夫監督
新川洋司アートディレクター
是角有二プロデューサー
稲葉敦志プロデューサー
「METAL GEAR RISING REVENGEANCE WORLD TOUR 2013」は世界各地で開催される。欧州は小島監督と新川氏が巡り、北米、南米は是角氏と稲葉氏が担当。ロサンゼルスで開催される発売カウントダウンパーティでは、音楽を手がけたバンドの生演奏が行なわれるなどド派手な内容になるという

 ここでCMや最終トレーラーの一部が公開された。最終トレーラーについて小島監督は「初めて観る人もいるし、これまで観てきた人にとってはおさらいの総集編として大切な映像。力を入れなければならないが、忙しいので作る暇が無い」と語り、今回は齋藤健治ディレクター、カットシーンを制作している小林政哉氏、そして小島監督によってコンペが行なわれたという。ところが小島監督のトレーラーは完成が遅れ、結果会場では公開されなかった。会場では小林氏の「ドラマ編」が上映された。これまで公開されなかったかなり踏み込んだ場面も盛り込まれた、見応えたっぷりなものに仕上がっている。ちなみに小島監督は「3人とも別々に作ったのに、なぜかファーストカットは同じシーン」ということで、それだけ注目のシーンと言えるかもしれない。

【TRAILER 「ドラマ編」】

 制作を振り返ってのトークショーでは制作秘話なども飛び出した。制作開始当初の小島監督の言葉「黒くてダークヒーローっぽく」という言葉を引く次ぐ形で新川氏によるデザインが起こされた。雷電は最終的には全身ほぼマシン状態のサイボーグ化されているが、カラーリングは小島監督の言葉を引き継ぐ形で、最終デザインも黒で統一されている。

 また重要な役どころとして雷電に寄り添うブレードウルフについては、プラチナゲームズから新川氏に「犬を出したい」と言われ、新川氏も初めは驚いたというが、「雷電に合うな」とアイディアがひらめき半日もかからずデザインを仕上げたのだという。このほかにも敵キャラのデザインなどについて「斬って楽しいというゲーム性への落とし込みがなされていて、“動き”も込みで楽しいデザインに仕上がっている」と新川氏は語った。

 主要キャラクターのデザインも、KONAMI側で起こしたのはボリスのみ。その他のキャラクターは、プラチナゲームズから吉村健一郎氏に発注されたのだとか。吉村氏は当初「『METAL GEAR』シリーズは新川氏のカラーで統一されているので、できない」と難色を示したというが、吉村氏のキャラクターデザインもかなり好評だという。新川氏は「スケッチを何点か見て、全ておまかせで大丈夫と思った」と太鼓判を押した。

登場キャラクターなどのデザイン画も一部スライドで公開された

 ここで登場キャラクターの1人サニーに話題が及び、小島氏は「人気ないんじゃないかと心配だったが、すごい人気で」と驚きを隠さない。ここで小島作品には欠かせない存在となっている、声を担当した井上喜久子さんがビデオレターで登場。井上さんは「『METAL GEAR SOLID 4』のラストの引き続きということで、明るく可愛く活躍してくれます。スネークやオタコンなどに支えられ成長できたサニーを感じ取って欲しい」とシリーズのファンに語りかけた。

【TRAILER 「ユニークウェポン編」】
イベントではこのトレーラーが流されながら、稲葉氏と是角氏による武器解説が行なわれた。ちなみに稲葉氏によれば「ポールアーム」が使いやすくてオススメだとか

 そして敵のボスキャラに話題が及んだ。稲葉氏は「デザインが決まらなかった……」と苦笑いしながら語り「『METAL GEAR』の世界観に合っていて、アクションが面白く、キャラが立っているという条件が揃わず、社内の開発を止めて全てのデザイナーを集結し、かかりっきりで仕上げた」とその苦労を語った。そしてそのボス敵の中の1人「ミストラル」を演じた朴ろ美さん(ろは王へんに路)のビデオレターが公開された。「ものすごいキャラクターですが、内面もすごくて常軌を逸した役どころですが、使命のためにやられるサイボーグ兵士をうらやんだり、演じているうちに気持ちもわからないでもなくなった」と演技が大変だったことを振り返った。

 収録はキャラクターができあがっていない頃から行なわれ、白いモデルが映る映像を見ながら声優さん達の吹き込みが行なわれたのだという。このことからキャラクターがきちんと入ってエフェクトなど効果が付けられた完成品を見て、驚き喜ぶ声優さん達が多いという。

 音声収録の話題の中、呼び込まれたのは雷電の声を担当した堀内賢雄さん。堀内さんは4年前に立ち話で小島監督から「雷電が主役になるよ」と聞かされていたと言うが、「なかなか声がかからないから、(プロジェクトが)無くなったかな」と思っていたのだという。堀内氏は今回の雷電を演じるにあたって「『METAL GEAR SOLID 4』から4年経ち、成長や苦悩があって、大人になってかっこよくなった。自分のダジャレを言って笑わせるようなサービス精神は封印して余計なことはしないというのがテーマだった」と語り、ひたすらかっこよさを追求したのだという。

 そして「収録が終わるんだろうか?」というくらいに全編を通じて、演技に対して簡単にOKが出なかったのだという。堀内さんは「自分の引き出しを出すのではなく、ハートから雷電になりきらないとできない」と考えて収録に挑んだという。「収録スタジオまでの定期を買おうかなぁ」と思うほどだったという収録は3カ月ほど続いたとか。しかし堀内さんは「大変だけどやって良かった」と最後は振り返った。この鬼気迫る演技について小島氏も「途中で雷電が赤くなってリッパーモードになるときのプチンと切れる演技はすごい」と絶賛した。

堀内賢雄さん。とにかく大変だったという収録の裏話を披露。大阪にいる齋藤ディレクターはSkypeで収録をチェックするなど、スタッフも大変だったようだ
ビデオレターで挨拶した井上喜久子さん(左)と朴ろ美さん(右)

ダウンロードコンテンツには日本独自の「木刀蛇魂」が登場

日本だけの仕様としてダウンロードコンテンツの中に登場する「木刀蛇魂」で音声収録に挑んだ大塚明夫さん

 そしてここで発表されたのがダウンロードコンテンツの配信について。第1弾は4月上旬に「30種類のVRミッション」が配信される。価格は300円。ここまでは海外で配信されるものと同じだが、日本独自の仕様として「木刀蛇魂」もセットで配信される。これは伝説の英雄「ソリッド・スネーク」の言葉を後生に受け継いでいくために最新のスピリチュアルテクノロジーに基づいて生み出された不思議な木刀……と言う設定の追加武器。振り方によってさまざまなスネークのセリフが流れる。会場では使用時の映像が流されたが、雷電の攻撃が決まると「やるじゃないか」と言ったセリフが流れたり、逆にやられると「大丈夫か、雷電?」や「まだだ!まだ終わっていない!」と言ったセリフが流れる。

 これだけではなく、過去作品の名台詞がバンバンと流れたり、ダンボールを使用すればダンボールのうんちくが流れるなど会場も大盛り上がりとなった。もちろんこれらの声は大塚明夫さんが演じている。当初、プラチナゲームズ側から「スネークを出したい」という提案があったのだという。しかしこれは雷電の物語であるため、小島監督は「出さない方が良い」と判断。しかしいざゲームをプレイしてみると「声が聞きたいなぁ」と思い始め、プラチナゲームズに打診したところ、こういった形での登場となったという。

 ここで舞台に登場したのが大塚さん。1作目で演じたセリフなど全て録り直したと言い、「どうなってたかなぁと思い聞いてみると、『昔は甘いなぁ』と思った部分もあった」ということで、「もう1回演じることができて嬉しい」とコメント。ちなみに小島監督も当時のセリフを読み直して、「ものの言い様が若いなと恥ずかしい。でも大塚さんが演じるとかっこよくなる」と思うのだという。今回のセリフ収録はやはり悩ましい部分もあったようで、「若いときのスネークだけどそうでなく、雷電の中でイメージされたスネーク像として演じるべきなのか……」と悩み、監督と相談しながらの収録となった。

 「MGR」について問われた大塚さんは「今回はちょっとしか参加できなくて悔しい」と語りながらも「斬りゲーが好きな人はぜひ。なんでも斬れるからやってみたくて仕方ない」と答えた。

 最後に小島監督は「自由自在に斬れてスキッとする。これはゲームの中で発明だと思う。『MGR』は、『METAL GEAR』シリーズの精神的な遺伝子を受け継いだ新しい作品。単に完成したと言うだけでなく、シリーズのテーマである『次の世代になにを伝えるか』に近いこともあり、感無量です」と語り締めくくった。

【スクリーンショット】
第1弾ダウンロードコンテンツ「30種類のVRミッション」。それから間を開けずに第2弾、第3弾のDLCの配信も予定。第2弾、第3弾のDLCはサムとLQ-84iのサブストーリーも描かれボリュームのある内容となるようだ。新たなボスも登場するとか

発売記念抽選会が行なわれる。賞品はiPhone 5のケースなど豪華なモノばかり。ちなみにみんなもらえる「なり斬り雷電マスク」は試作品が5種類くらい作られ、全て試着して決まったという
GameTSUTAYAでは高周波ブレードをモチーフにした傘袋が悪天候の日に配布されるキャンペーンも実施される

「自由切断ピザ」の立て看板は、なんと新川氏の手書き!!

会場となった「246COMMON Food Carts&Farmer's Market」では特別なメニューが用意される

【TVCM 「受験生篇」】

【TVCM 「OL篇」】
会場で公開された2種類のCM。ゲーム性を表わしたものとして評判も高かった
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(船津稔)