米Zynga、新作ブラウザゲーム「CityVille 2」のサービスを開始
「Treasure Isle」は12月5日でサービスを終了
米Zyngaは現地時間の11月1日、Facebook向けブラウザゲーム「CityVille 2」のサービスを開始した。近日中に自社ゲームプラットフォーム「Zynga.com」でもサービスを開始する予定。日本語を含む、15カ国語に対応。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制。また、Zyngaの代表作のひとつ「Treasure Isle」を12月5日をもってサービスを終了することも明らかにした。
ゲームの随所にこうしたインタラクションが挿入されている |
「CityVille 2」は、都市建設シミュレーションゲーム「CityVille」シリーズの最新作。「CityVille」では、Electronic Artsの「SimCity」シリーズを強く意識した、都市区画の拡張と美しい景観の構築を目指すコンストラクションゲームだったが、「CityVille 2」ではその方向性を大きく転換し、新たに3Dグラフィックスを採用し、ストーリー性とインタラクティブ性を大胆に導入している。
プレーヤーは市長となり、都市を拡張しながら、同時に都市で発生する様々な問題を解決していくことになるが、メインストーリーは、自らが住まうはずだった市長の邸宅が何者かによって放火され、その放火犯を捜すというものになっている。
ゲームはクエストベースで進み、エナジーを消費しながら様々なアクションを行ない、クエストクリアを目指していく。ゲームの基本的なアクションとなるのは、建物ではなく、車道を通行する車をクリックして、中に搭乗する市民や大工を“収集”すること。彼らの助けを借りて、様々な施設を稼働させ、クエストをクリアしていく形になる。
プレイしてすぐに気づくのは、ゲームの随所に盛り込まれているインタラクティブ要素。建物をクリックするとバーが表示され、矢印が左右にスライドする。これをバーの中央付近にある色の濃いエリアでタイミングを合わせて止めるとアクションは成功となり、より良い結果を生み出すことができる。
建物でアクションを成功させると、プレゼントボックスが打ち上げられ、そのボックスを滞空中に触れることで、中身がより良いものになる。前作が建物を建てた後は一定時間おきにお金や資源を回収するだけだったのと比較すると劇的に変わっている。「CityVille」ファンでもまた新鮮な気持ちで楽しめる。都市育成シミュレーションファンは、1度試してみてはいかがだろうか。
【「CityVille 2」スクリーンショット】 | |
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一方、今回終了がアナウンスされた「Treasure Isle」は、「FarmVille」に続く次の柱としてZyngaが開発したブラウザゲーム。その名前の通り、島を舞台にしたトレジャーハンティングゲームで、世界各地をモチーフにした島を次々にアップデートし、同社の人気フランチャイズのひとつとなった。
日本法人のジンガジャパンでも、2011年1月に日本版「トレジャーアイランド」としてサービスが行なわれたが、こちらはフィーチャーフォン向けのmixiアプリとして提供されたため、会員数が伸び悩み、わずか半年でサービスを終了している。
今回の「Treasure Isle」ユーザー向けの発表では、サービス終了を謝罪すると共に、今後もサービスを継続していくタイトルへの移行を促している。今回、移行の対象となるタイトルは、「YoVille」、「Mafia Wars」、「FarmVille2」、「ChefVille」、「CastleVille」、そして今回サービスがスタートした「CityVille 2」の6タイトル。「Treasure Isle」を起動すると表示されるオファーのページから、任意のタイトルを選んでオファーを受けることで、近日中に、お詫びの印としてボーナスパッケージが贈られる予定。
【「Treasure Isle」終了のアナウンス】 | |
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(2012年 11月 2日)