コーエーテクモ、PS3/Xbox 360「DEAD OR ALIVE 5」
祝発売! Team NINJA&セガAM R&D 2の対戦ムービーを掲載!
ゲーム同様、今回はセガチームが“スペシャルゲスト”としてコーエーテクモゲームスに殴りこむ形となった。その結末やいかに!? |
株式会社コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 3/Xbox 360格闘エンターテインメント「DEAD OR ALIVE 5」を9月27日に発売した。価格は通常版が各8,190円、コレクターズエディションが11,340円。今回は発売記念企画として、Team NINJAとセガAM R&D 2の両者による“夢の対戦ムービー”をお届けする。
今回の企画は、以前お届けした「コーエーテクモ、PS3/Xbox 360「DEAD OR ALIVE 5」 Team NINJA&セガAM R&D 2スペシャルインタビュー!」記事に端を発する。インタビューに参加してくださったのは、コーエーテクモ側がプロデューサーの早矢仕洋介氏とディレクターの新堀洋平氏、株式会社セガ側が第二研究開発本部スペシャリストの片桐大智氏、同じく第二研究開発本部アシスタントチームマネージャーの羽田隆之氏、以上4名。
インタビューではセガ開発チームがテストプレイを心から楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきた一方で、チェック最優先のため「両社で対戦したことがない」とコメント。対戦格闘ゲームをこよなく愛するはずの4人が、いまだ対戦の機会に恵まれない。ストレートに「これはもったいない!」と思った筆者は、無理を承知で「これ、なんとか対戦企画をやれませんかね?」と相談。TGS直前の超多忙な時期にも関わらず、夢の企画が実現! 対戦ムービーを収録し公開することと相成った。
対戦ムービーは、4人それぞれのシングル総当り、タッグマッチを収録。通常の対戦動画に加えて、周辺の音声を挿入した「会場音声収録バージョン」もあわせて掲載するので、開発者同士のガチながらも和気あいあいとした雰囲気もお楽しみいただければ幸いである。
■ 選手プロフィール
・リングネーム:はやし(本名:早矢仕洋介)
年齢:33歳、身長:169.9cm、体重:ぷよぷよ30個分、血液型:O型、出身地:東京都、ゲーム暦:生まれてからずっと。
・使用キャラクター:かすみ(「DOA5」の顔だから)
・使用コントローラー:PS3純正コントローラー
・俺の必殺技:幸せ投げ(「Evolution 2012」など数々の大会で優勝経験を持つプロゲーマーのふ~ど氏に決めたことあり。4人プラス筆者から「それは自慢していい!」と賞賛の嵐)
・意気込み:「DOA」で勝負するわけだから、サッカー選手と野球で勝負するようなもの。我々は野球選手側みたいなもので、負けるわけにはいかない。絶対に負けません!
・備考
本作プロデューサーにして、Team NINJAで唯一“一般人サンプル(並の腕前)”を強いられるという、他社開発陣にはない独自のポジションを確立。リングネームは「苗字が読みづらいといわれることがあるので、ふりがな風(本人談)」。プロフィールで年齢を伝えた際、セガチームとの年齢差に「まさに10年早いんだよ!」と他3人から一斉にツッコミが入る。好きな食べ物は「イチゴのミルフィーユ」。
・リングネーム:しうまい(本名:新堀洋平)
年齢:33歳、身長:162.5cm、体重:ゲン・フーと同じ、血液型:O型、出身地:神奈川県、ゲーム暦:28年
・使用キャラクター:ランダム(ただしアキラは苦手)
・使用コントローラー:PS3純正コントローラー
・俺の必殺技:アキラスペシャル以外は使える!
・意気込み:相手の良さを引き出すプレイをしたい。そのうえで勝つ。それが1番美しい!
・備考
本作のディレクター。「ディレクターなんだから全部使えるんですよ!(早矢仕氏)」ということで、スペシャルタッグマッチ以外はキャラクターのランダム選択を宣言。「アキラ以外は使える」ということで、オプションのランダム除外項目で「アキラを外す設定にしてもいいのでは?」という意見も出るが、「そこはあえて入れておくべきなんじゃないですかね!?(片桐氏)」など周囲の反対により断念。
・リングネーム:D.K.(本名:片桐大智)
年齢:44歳、身長:186cm、体重:たぶんバースと同じくらい、血液型:O型、出身地:愛知県、ゲーム暦:小学校4年からずっと。
・使用キャラクター:ジャン・リー(アーケード版「DOA2」で持ちキャラ)、アキラ(使ってみたい。「DOA5」でスペシャルはまだ出せません、とのこと)
・使用コントローラー:アーケード型ジョイスティック
・俺の必殺技:口プレイ。「どうなの!? いくの!?」など煽りスキルの達人
・意気込み:2日間頑張って練習してきました!
・備考
インベーダー時代からゲーセンに通い続けた“人生是ビデオゲーム”世代。リングネームは当時から使い続けたハイスコアネーム。コーエーテクモチームとの年齢差に“シニア感”を覚える今日この頃。「2日くらいゲーセンにいたよね!」など24時間ゲーセン話に華が咲くも、そこでまたセガチームのシニア感が強調されてしまい残念。だが40歳代でもいまだ現役を貫く“ゲーム愛”は、各方面に必ずや勇気と希望を与えんことを願ってやまない。
・リングネーム:新宿ジャッキー(本名:羽田隆之)
年齢:43歳、身長:166cm、体重:エリオットと同じくらい、血液型:O型、出身地:東京都、ゲーム暦:38年
・使用キャラクター:サラ、ティナ
・使用コントローラー:アーケード型ジョイスティック
・俺の必殺技:絶対抜けられてしまうスーパー投げコンボ。この日のために覚えてきました! きっとコーエーテクモ側は抜けずに見届けてくれるんじゃないかな(チラッ、チラッ)
・意気込み:勝てるといいな……と思います。
・備考
もはや説明するまでもない、言わずと知れた“バーチャの鉄人”のひとり。企画打診直後「どうにかROMをお借りできませんか? 触る機会をご用意いただきたい。だって、ムービーが残るじゃないですか!(羽田氏)」と、片桐氏とともに100戦以上の修練を積み重ねて敵地光臨。忙しい最中に100戦以上という数字には、早矢仕氏も「どこにそんな時間が!」と驚愕。筆者個人としては、この前フリだけでもう本当にありがたいの一言。
■ 第1試合 ~しうまい選手 vs D.K.選手~
【リグ(しうまい選手) vs ジャン・リー(D.K.選手)】 |
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【会場音声収録バージョン】 |
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試合後コメントなど:
「実はテコンドーの道場生なんですよ!」という新堀氏。その経験が見事に生きた、というべきか。片桐氏操るジャン・リーを華麗な足技で翻弄し、見事初戦をゲット。対する片桐氏、健闘するも新キャラという“わからん殺し”にくわえて、本シリーズならではの“ホールド底なし沼”に腰までハマり完全にペースを握られ、最後はパーフェクト負けという屈辱の一敗地にまみれる。次戦、はたしてセガチームの巻き返しなるか!?
■ 第2試合 ~はやし選手 vs 新宿ジャッキー選手~
【カスミ(はやし選手) vs ティナ(新宿ジャッキー選手)】 |
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【会場音声収録バージョン】 |
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試合後コメントなど:
キャラ選択時「さすが新宿ジャッキー! というプレイが見られると思います!」と片桐氏の言葉に、「いや、ちょっと、それ(プレッシャーかける方向が)おかしいっス!」と困惑する羽田氏。途中華麗な投げコンボで会場を沸かせるも、早矢仕氏の手堅いコンボとガン攻め姿勢に屈する形となった。熟年セガチーム、早くも2連敗という辛い展開。このまま約“10年若いんだよぉ!”てな感じでコーエーテクモチームに押し切られてしまうのか!?
■ 第3試合 ~はやし選手 vs D.K.選手~
【カスミ(はやし選手) vs ジャン・リー(D.K.選手)】 |
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【会場音声収録バージョン】 |
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試合後コメントなど:
開始直前、羽田氏が「なにとぞ勝って!」と片桐氏に声援……のはずが、先ほどのプレッシャーに対する意趣返しになってしまったのか。「DOA」ならではの“ホールド底なし沼”から抜け出せない片桐氏。「なんで俺(ホールド)取れないんすか!?」、「俺、取ってるよ絶対。やったって!」という悲しいコメントが象徴するように、早矢仕氏が華麗なホールドで完全にペースを握り圧勝。早矢仕氏のドヤ顔が超まぶしかった。
■ 第4試合 ~しうまい選手 vs 新宿ジャッキー選手~
【パイ(しうまい選手) vs サラ(新宿ジャッキー選手)】 |
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【会場音声収録バージョン】 |
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試合後コメントなど:
「アウェイに勝つ気で来てたんスよ! 『どうだお前ら! 「DOA」キャラで勝ったぞ!』という気で来た!(片桐氏)」、「その気持ちはありましたよね~(羽田氏)」というセガチーム。そのプランが完全崩壊した今、読者サービスの水着対決に方向転換。ティナで研鑽を積んできた羽田氏だが、ついに本家キャラ解禁という格好になった。
ともに2本を取った最終ラウンド。せめて1勝だけでも……そんな淡い願いを打ち砕く新堀氏のエンタメフィニッシュ。シングル全敗という容赦ない現実を突きつけられ「俺、本気で凹んでるんですけど……どうしたらいいんスかね?」とうなだれる片桐氏。セガチーム、最後のタッグマッチにすべてを賭ける!
■ 第5試合 ~Team NINJA vs セガAM R&D 2 スペシャルタッグマッチ~
【Team NINJA vs セガAM R&D 2 スペシャルタッグマッチ】 |
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使用キャラクターは、D.K.選手がアキラ、新宿ジャッキー選手がサラ、はやし選手がティナ、しうまい選手がミラとなっている |
【会場音声収録バージョン】 |
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試合後コメントなど:
敗戦が決定すると同時に、片桐氏はガックリと机に突っ伏した……残念すぎる |
シングル全敗で完全にふっきれた片桐氏「1回だけ“本物”を見せようか? みたいな感じですね!」と強弁するが、身内の羽田氏から「この期に及んで(本物とか)説得力がないですよね!(一同大爆笑)。いやまさかそんな言葉がでるとは……びっくりしちゃいました」とパーフェクトなツッコミが入る。
ラウンド開始直後、羽田氏がまさかのボタン一発開幕交代。心と身体の準備がまったくできていなかった片桐氏、思わず「マジで!?」と素で驚愕。試合後、これは羽田氏の天然プレイであったことが発覚。「たぶん流行りますよ、あれ!」という片桐氏だが、実際やると意表を突けなかった場合のリスクがハンパないので、読者諸氏にはくれぐれも注意いただきたい。
試合は、華麗なタッグ技を決めまくったコーエーテクモチームが終始ペースを握り“完全勝利”をモノにする。「練習中は全然ダメだった。ここ(本番)にきて奇跡が起こった! あんなにつながったのは初めて! ゲームを作ってて、ひとつになれたんですよ、たぶん!(早矢仕氏)」、「タッグって、そういうモンですよ!(新堀氏)」とコメント。
「バーチャファイターにはタッグないっスもん! ある意味(「DOA5」が)ありますけどね!? (羽田氏を見ながら)タッグ作りますか!」という片桐氏。将来的に「バーチャファイター」シリーズのタッグバージョンが本当にリリースされる日がきたら、これが大きなキッカケということになるのだろうか……。
■ 終戦:決着ついて日が暮れて……現在、第2回「セガ・リベンジ編」を検討中!
数々の熱戦がドラマを生んだ! |
完全ガチとはいいつつも、対戦中は戦場となった会議室内から“笑顔”と“笑い声&叫び声”が終始絶えなかった本企画。結果としてはムービーをご覧のとおり“ホームとして受けて立つ側”のコーエーテクモチーム側が圧勝する形となった。
新堀氏に「ゲーム中でテクニックを身につけるには何が1番か?」とうかがうと「ストーリーモードのクリア」が1番とのこと。ストーリーモードはチュートリアル的なステップを踏んで先に進めるといい、これで基礎テクニックが身につけられるというわけだ。
これを受けてセガ側は「手っ取り早く強くなるにはどうしたらいいか。やっぱアーケードモードだ! って、クリアまではしてきたんですけどねぇ。ストーリーモードは、時間が2日と限られていたのでやらなかった(片桐氏)」、「あとは主にトレーニングモードやってました(羽田氏)」という両氏。ストーリーモードをみっちりやっていたなら、あるいは異なる結果がでたのかもしれない。
実は今回、対戦ムービーのクオリティ向上をはかるべく調達した機材の導入が収録直前になり、都合上モニター出力がキャプチャー機材経由のパススルー信号のみとなってしまい、若干の入力遅延が発生。1フレームを競う格闘ゲームには不向きなプレイ環境となり、早矢仕氏、新堀氏、片桐氏、羽田氏には大変なご不便をおかけしてしまったを、この場をお借りして深くお詫びしたい。
完勝を飾ったコーエーテクモチームに対し、リベンジの機会を渇望するセガチーム。万全とはいかなかった収録環境について深く反省していることもあり、筆者は収録環境をきちんと整備した“対戦企画・第2弾”をお願いしている真っ最中。試合形態、総人数など、さまざまな要素を考慮しつつ、是が非でも「リベンジ編」を実現させるしかない。少々お時間を頂戴するかもしれないが、読者諸氏にはぜひぜひご期待いただきたい。
参加者の楽しそうな笑顔が忘れられない。大盛り上がりのうちに終了となった本企画。第2弾が実現できるようがんばります! |
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Akira, Sarah,Pai characters (C)SEGA.
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(2012年 10月 4日)