ガマニア、MMORPG「Dream Drops」先行体験レポート

女性ディレクターをガイドに、童話をアレンジしたユニークな世界を冒険!


9月13日15時~9月20日15時クローズドβテスト実施



 株式会社ガマニア デジタル エンターテインメントは、ファンタジーMMORPG「Dream Drops(ドリームドロップス)」のクローズドβテストを、9月13日15時~9月20日15時まで実施する。募集は8月31日~9月10日15時まで行なわれており、こちらから申し込むことができる。

 「Dream Drops」は童話の世界を旅していくストーリーで、童話のユニークなアレンジしたストーリーと、奇妙なキャラクターがセールスポイントだ。今回、クローズドβテスト実施に先がけ、「Dream Drops」運営ディレクターを務める武内友希氏の説明を受けながら、実際に本作に触れることができた。本稿では先行体験会でわかった各職業の特徴、フィールドの特色といった基本的な要素を紹介していきたい。



■ 華麗な魔法から、ピーナッツバターやアイスクリーム……。様々なスキルで戦おう!

コンテンツの説明を担当してくれた、「Dream Drops」運営ディレクターを務めるガマニアの武内友希氏
キャラクター作成。顔や髪型、声などを選べる
パティシエはアイスクリームを発射したり、お菓子を武器にする

 「Dream Drops」は“童話の世界”をモチーフにしたMMORPGだ。本作の世界「アフタードリーム」はかつてパペットと呼ばれる者達に支配され、時間の流れは混沌としていた。しかし「トラベラー」という者達の活躍でパペットは倒され、トラベラーはその技をアフタードリームに残した。ハートの女王は特別な「時計」の力で、世界を正常なものにした。

 しかし、再び危機が訪れる。時計の文字盤が壊れ、時間は再びバラバラに、そしてアフタードリームの世界は野山がマグマの川に覆われたり、穏やかな海が魔の海域になってしまうなど、急速に変貌していった。住人達は“時空列車”に乗り、最後の砦となってしまった「ロイヤルハート城」に逃げ込む。プレーヤーは夢を通じアフタードリームを訪れた「トラベラー」として、この世界を正常にするために戦うことになる。

 本作のプレーヤーの職業は4つだ。「トイソルジャー」は剣などの接近戦武器を扱うタンカー職。範囲内の味方の防御力を高めたり、敵のヘイトを増加させ、敵を引きつけるスキルを使う。シールドで殴るなど、接近戦を得意とする。「トイソルジャー」はくるみ割り人形の兵隊がイメージで、待機モーションで太鼓を打ち鳴らしたりする。

 「ピクトメイジ」は強力な魔法を使いこなす。炎や雷など“属性”の攻撃が多彩で、敵の特性を考えることで、より効率的に戦える。自分の周りに分身を呼び出し、その分身で袋だたきにするといった技もある。ピクトメイジは「青い鳥」の童話をモデルにしており、青い鳥を呼び出すことができる。青い鳥は頭の大きなオウムのような外見で、敵を見つけると猛然と攻撃する。

 「リトルヒーロー」はネバーランドに住むネイティブアメリカンのような種族“ピカニニ族”で、俊敏な攻撃を得意とする。武器により近接攻撃と、遠距離攻撃を使い分けることができる。近接攻撃の場合は両手それぞれに武器を持ち、素早く振り回して敵を切り刻んだり、高くジャンプして頭上から襲いかかったりする。遠距離攻撃の場合は“弾”が必要となる。敵を1度炎に包むことで、さらに強力な「フレイムシュート」が使えるようになったりと、特殊な技もある。

 「パテシィエ」は、その名の通りお菓子職人だ。敵を攻撃するとクッキーが飛び散ったり、他のキャラクター以上にユニークである。飴を地面に突き刺すことで範囲内の味方を支援したり、敵を妨害できる。敵にピーナッツバターを当てることで“ナッツバター状態”にして、そこからの追加スキルもある。基本的には味方を支援するクレリック的存在だが、お菓子を使った技も多彩だ。

【「Dream Drops」の4つの職業】
4つの職業ははっきりと役割が異なる。キャラクターデザインは丸みを帯びた、かわいらしい印象だ
トイソルジャーは前線で敵と直接ぶつかるタイプ。挑発系のスキルも多い
ピクトメイジは派手な魔法がウリだ。支援ペットである“ドール”を有効に使いたい職業だと感じた
リトルヒーローは武器を使ったアタッカー。接近攻撃だけでなく、射撃戦もできるのが面白い
本作で最も人気を集めそうなパテシィエ。支援系のスキルが多い。飴をばらまいたり、ピーナッツバターをぶつけてから追加攻撃をするなど、攻撃はユニークだ




■ 若返るフック船長や、不仲に悩むシンデレラの王子など、歪んでしまった童話の国

マスクをしたアリス。原作を大胆にアレンジしている
ドールの「ドラミィ」。魔法攻撃が得意なタイプ
イカが取り憑いた沈没船。近付くと巨大さがわかる

 今回は、初期クエストと、いくつかのフィールド、そして最初のダンジョンを見ることができた。プレーヤーを最初に出迎えるのは、時計を持ったウサギ。「不思議の国のアリス」を想起させるシチュエーションだ。ここで基本的な操作、初期スキル、さらに「ドール」の使い方を覚える事ができる。

 ドールとはプレーヤーが冒険に連れて行ける人形で、最大3体までを持つことができる。リーダーとなるドールはフィールドに出現し、プレーヤーを補助する。盾役や攻撃系など、様々な役割を持っていて、キャラクターの戦い方に合わせてチョイスしていく。他の2体は、ステータス補助で、フィールド上には出現しない。これまでに集めたドールを一覧してくれる「ドール図鑑」もあり、こちらを埋めていくのも楽しい。

 スタート地点からの展開は、キャラクタに合い、対象を倒すというオーソドックスなものだった。派手な演出もなく、展開そのものがこれまでのMMORPGと似た感じで、本作ならではという感覚が薄かった。せっかくの面白い世界なのに、世界観に引き込まれると言うことがなく、「いつものMMORPGの冒頭」という感じになってしまっているのが惜しいところだ。

 次にいったのは、「ロイヤルハート城」。夕方をイメージしたオレンジ色の空だった。マップによっては固定されている場合もあるが、ロイヤルハート城では昼夜によって空が変化するという。ヨーロッパ風の街並みに、“裸の王様”や、“シンデレラの王子”など、様々なキャラクターがいて探索の楽しいマップだった。

 「ピノキオ工房」は“悪のロボット工場”といった雰囲気。「くるみ割り人形の墓場」は海底のフィールドで、おもちゃが捨てられている場所があった。ぼろぼろの熊のぬいぐるみが捨てられていて、布の破れ目から綿がはみ出していた。くるみ割り人形の墓場のオブジェクトは海底の雰囲気がよく出ていた。

 「人魚の珊瑚礁」も水の中だが、こちらは沈没船に巨大なイカが絡みついている景色が最初に飛びこんでくる。ここには時計がおかしくなったために、若くてイケメンになった“フック船長”がいた。「ワニ族の村」にはダチョウのような巨大モンスターがいる。さらに空中を泳ぐ魚までいる。ここはピカニニ族が住んでいて、彼等のキャンプを見ることもできた。

 そして最後に見ることができたのが「ワニ遺跡」である。プレーヤー達がゲームを進めていき、最初に挑戦するダンジョンとなるという。中は工場のようなメカな雰囲気で、敵はかなり堅い。「Dream Drops」では6人までのパーティを組むことができるが、ダンジョンは6人での攻略を前提としているとのことだ。敵を倒したり、特定の装置を動かすことで進む道が開かれていく。かなり手応えのあるダンジョンとなりそうだ。

 今回見てみて、オーソドックスなところもあるが、プレーヤーキャラクターのスキルや、マップデザイン、そして童話のキャラクターと、デザインのこだわりに魅力を感じた。ストーリーに関しては、今回はほとんど体験できなかったので、実際のテストに参加して確かめたい。童話をどのようにアレンジしているのか、楽しみである。

【スクリーンショット】
最初のフィールド。時計を持ったウサギに導かれ、冒険が始まる
ロイヤルハート城は冒険者の拠点となる場所だ
ピノキオ工房。ピノキオは悪者になってしまったのだろうか? 「悪夢巨人」の背中のマークがいかにも悪役らしくてが面白い
捨てられたおもちゃが散乱している海底。プレーヤーキャラクターは水中でも問題なく進めるようだ
砂漠が広がる乾いた大地。砂漠を浮遊する魚型モンスターの不条理感が楽しい
フックは子供になり、王子に捨てられてしまった人魚姫はそんなフックに一目惚れしてしまったという。ここからどのような物語が展開していくのだろうか
インスタンスダンジョンのワニ遺跡。中には多くのモンスターがひしめいている。
騎乗ペット。右はクエストでもらえるお試しのもの
ミニゲームのパズルとエモーション

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(2012年 9月 7日)

[Reported by 勝田哲也]