「マビノギ英雄伝」新キャラクター「カイ」先行体験レポート

特徴的なスキルを使い分けて戦う、弓がメインのキャラクター


7月18日実装予定



 株式会社ネクソンは、Windows用MOアクションRPG「マビノギ英雄伝」において、7月18日に新キャラクター「カイ」を実装する。

 「カイ」は韓国で2012年1月に実装されたキャラクターで、変形する弓を使って遠距離攻撃を行なうのが特徴的なキャラクターだ。遠距離攻撃だけでなく、キックなどの近接攻撃もあり、上手く使いこなせば非常に強力なキャラクターになるだろう。

 今回は、実装前に実際に「カイ」をプレイできたのでレポートしたい。なおこちらの記事では「カイ」の誕生秘話についても触れているので、あわせて読むとより楽しめるだろう。





■ 「マビノギ英雄伝」初の弓使いのキャラクター「カイ」とは

この様に少し男臭い見た目になっている

 まずは「カイ」の概要について簡単に紹介していこう。

 「カイ」は弓をメインに使って戦うキャラクターだ。遠距離から攻撃するキャラクターとしては魔法をメインに使って戦う「イヴィ」が実装されているが、主に弓を使って攻撃するキャラクターは「マビノギ英雄伝」初となる。

 「カイ」が装備している弓はいつでも「ショートボウ」と「ロングボウ」の2タイプに変形できる。それぞれの形態で特徴が異なり、「ショートボウ」の形態で溜め攻撃を行なうと矢が複数発射され、「ロングボウ」状態で溜め攻撃を行なうと照準が表示されて、遠くのモンスターにも攻撃できるなど、使い分けることで戦い方がガラリと変わってくる。

 攻撃手段は弓だけではない。接近してきた敵をまとめて蹴り飛ばす「回し蹴り」の様なスキルや、特殊なアクションを可能にする「ワイヤー」を使うスキルもある。しかし「カイ」の特徴的なスキルはSPゲージを消費するので、何も考えずにスキルを使っていると、すぐにSPゲージを消費しきってしまう。

 この様にSPゲージの管理を行ないながら、多様な装備や攻撃を使い分ける、トリッキーなアクションが「カイ」の持ち味だ。


【スクリーンショット】
キャラクターメイクにある装備パターン。弓を使うキャラクターという理由か、森の精霊の様な装備や、暗殺者の様な装備が用意されている




■ 多彩なスキルを使い分けて戦う。「カイ」の戦い方を紹介

画面中央部にあるのが「スキルスロット」。ここから様々なスキルを呼び出す。

 「カイ」が他のキャラクターと大きく異なるのは、「スキルスロット」を使ったアクションだ。キーを押すか、ホイールクリックで呼び出せるスロットには5つのスキルが登録されている。戦闘中はこの5つのスキルに加え、通常攻撃やスマッシュ攻撃、キックなどを組み合わせて戦うことになる。この操作はPC用のオンラインゲームなどをプレイしているユーザーならスムーズに慣れることができるだろう。

 この5つのスキルは固定されており、「ベンディングショット」、「アローストーム」、「ワイヤー回避」、「デュアルリンク」、「マルチスナイピング」というスキルが登録されている。

 「ベンディングショット」は1本の矢が複数の敵を貫通していくスキルだ。矢にはホーミング機能がついており、敵が一直線にならんでいなくても、大きく曲がり周囲の敵を貫通していく。敵が多いときなどは重宝し、道中の雑魚戦などではこのスキルでスムーズに戦うことができた。ディレイが短めなのも使いやすさの一因だ。


【ベンディングショット】
少しわかりにくいが、発射した後矢が大きく曲がっている

 「アローストーム」は一定の範囲内に上空から矢の雨を降らせ大ダメージを与えるスキルだ。こちらも「ベンディングショット」と同様複数の敵を一気に攻撃できるが、範囲攻撃という特性上上手く立ち回り、敵を1カ所に集める必要がある。範囲はかなり広めなのでそれ程シビアではないが、範囲を指定するまでは無防備になるので、あらかじめ敵を集めておいた方が良いだろう。


【アローストーム】
上空へワイヤーを投げ、大量の矢を降らせている

 「ワイヤー回避」は特殊な移動スキルで、あらかじめ移動したい位置にワイヤーピンを刺しておき、危険な状況などになった場合に瞬時に移動するスキルだ。筆者は乱戦前に部屋の入り口付近にピンを刺しておき、敵の集団に突っ込み危なくなったら回避する、というすぐに思いつくような使い方をしていたが、特定のポイントに素早く移動できるという効果は、アイデア次第では他の用途にも使えるのではないかと感じた。実装後はぜひ読者の方々に試行錯誤して新たな使い方を発見してもらいたい。


【ワイヤー回避】
あらかじめピンを設置した場所に、高速で移動する。緊急避難がオーソドックスな使い方だ

 「デュアルリンク」はワイヤーで2点を繋ぎ、様々な効果を起こす武器だ。具体的にはモンスターと壁を繋いで動きを制限したり、モンスター同士を繋げるとモンスターが空中に大きく跳ね上がりダメージを与えるなど、非常にユニークな効果を持っている。このスキルは雑魚戦というよりもボス戦に向いているだろう。壁にボスを固定しておき、周りのモンスターを片付けた後、ボスと1対1になったり、モンスターが届かない位置まで下がり、弓で攻撃するなど非常に強力な効果を持っているように感じた。


【デュアルリンク】
ワイヤーを使って敵同士や、物を繋ぐ。壁や床に繋がれると敵はワイヤーから離れて攻撃できない

 「マルチスナイピング」は複数の対象をターゲティングしてから同時に何発もの矢を打ち込むというスキルだ。矢が複数の敵を貫通してダメージを与える「ベンディングショット」に似ているが、こちらはターゲティングが終わるまで矢を打ち込まないという点が異なっている。マウスをドラッグするようなイメージで、左クリックを押しながらマウスを動かすと、照準上のモンスターがターゲティングされていき、左クリックを話すと矢が発射されるという仕組みだ。攻撃力は「ベンディングショット」より高く感じたが、スキルディレイが長かったので、使うポイントが重要になってくるだろう。


【マルチスナイピング】
左の写真で星の様に光っているのがターゲッティングされている様子。ボタンを放すと一気に矢が飛んでいく

 実際にプレイしたところ1番感じたのは、SPゲージの管理が難しいところだ。最初はスキルが強力なので調子に乗ってドンドン使おうとしたのだが、すぐにSPゲージがなくなってしまい敵に囲まれてしまった。

 その後反省を生かし、ここぞという時以外はスキルを使わないように戦っていたが、今度は「アローストーム」や「マルチスナイピング」でターゲットを慎重に狙っている時にまたもや敵に囲まれ、HPゲージをごっそりと持っていかれた。

 そんな筆者でも、ある程度プレイしているとスムーズに戦えるようになってきた。確かに操作は忙しいが逆にその忙しさが気持ちよくなってくる。上手く立ち回って一気に敵を倒せた時は快感で、最後は夢中になってしまい、仕事だというのを忘れそうになったくらいだ。

 「カイ」は「マビノギ英雄伝」に慣れたプレーヤーには新鮮なプレイ感を、慣れていないプレーヤーでも少し練習すればエキサイティングに楽しめるキャラクターだ。実装は7月18日を予定しているという。ぜひ触ってその面白さを体験してほしい。


【スクリーンショット】
上記で紹介した以外にも様々な攻撃がある。ぜひ自分なりの戦い方を見つけてほしい
「カイ」は「パラディン」か「ダークナイト」に変身できる。パラディンは正に聖騎士といった様相だが、ダークナイトは禍々しさすら感じる

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(2012年 7月 14日)

[Reported by 八橋亜機]