任天堂、「Wii U」の最新情報をE3に先駆けて公開
「Wii U GamePad」と「Miiverse」を岩田社長が解説
「Wii U GamePad」の仕様が一部変更された |
任天堂株式会社は現地時間6月4日、新型ゲーム機「Wii U」の最新情報を公開した。ストリーミング放送「Nintendo Direct Pre E3 2012」にて、代表取締役社長の岩田聡氏が明らかにした。
発表された情報は大きく分けて2点で、1つはWii Uのタッチスクリーン付きゲームコントローラー「Wii U GamePad」。もう1つはMiiを使ったコミュニティサービス「Miiverse(ミーバース)」。
まず「Wii U GamePad」については、昨年の「E3 2011」で発表されたものから一部変更が加えられている。まずコントローラー上部の左右にあったスライドパッドが、立体的なアナログスティックに変更された。これは押し込み操作も可能なものになっている。また左側には新たに非接触式IC「NFCリーダー・ライター」が内蔵されている。
手元のスクリーンにはテレビの画面とは別の映像を出せることや、テレビに出力される映像を遅延なくスクリーンに出力してテレビを使わずに遊べることなど、以前説明されていた特長はそのまま生かされている。
Wii Uのコントローラーは、標準の「Wii U GamePad」と、Wiiでも使われている「Wiiリモコン」を使用できるほか、新たに「Wii U PROコントローラー」が発売される。2つのアナログスティックや十字ボタン、A/B/X/Y/L1/L2/R1/R2ボタンなどを搭載したもので、マルチプラットフォームのゲームにも対応しやすい形状となっている。
2つのスライドパッドを押し込み可能なアナログスティックに変更 | NFCリーダー・ライターを内蔵 | 「Wii U PROコントローラー」も発売される |
「Miiverse」はWii Uで新たに提供されるコミュニティサービス。名前は同社のプラットフォームで使われているアバター「Mii」と、「Universe」を掛け合わせた造語で、知り合いや家族とはもちろん、見知らぬプレーヤーとも気軽にコミュニケーションが取れるサービスになっている。Wii Uのゲームは全て「Miiverse」に対応する。
機能的には、他のプレーヤーに攻略情報を尋ねられる掲示板のようなシステムが用意される。ゲームを一時中断して「Miiverse」を開き、またゲームに戻れるという動きも可能。中断時の画面のスクリーンショットをアップロードする機能も用意されており、ネタバレ防止機能とともに提供されるという。さらにゲーム内にMiiverseの機能を組み込むことも可能で、ゲーム内に他のプレーヤーのコメントを表示させたりもできるという。
なお「Miiverse」はWEBサービスとして提供され、Wii Uだけでなく、3DSのインターネットブラウザや、スマートフォン、PCのWEBブラウザなど、他のプラットフォームからも見られるようになる予定。このほか、Wii Uに内蔵されているカメラを使ってビデオチャットを行なうシーンも紹介された。
なお、「Wii U」に関する詳細やソフトウェアの情報については、米ロサンゼルスで現地時間6月5日より開催されるイベント「E3 2012」にて発表される予定。そちらの内容も発表があり次第お伝えする。
新たなコミュニティサービス「Miiverse」 | ゲーム内に組み込んで使うことも可能 | スマートフォンなどでも閲覧できるWEBサービスとなっている |
(2012年 6月 4日)