ガンホー、「RWC2011」パブリックビューイベントを開催
「RWC2011」優勝はタイ。「ラグナロク オデッセイ」の体験レポートもお届け!
10月15日開催 |
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は10月15日、秋葉原UDXギャラリーにおいて、韓国ソウルで開催された「RagnarokWorldChampionship2011(以下、RWC2011)」の試合を中継するパブリックビューイングイベントを開催した。
このイベントでは、韓国での「RWC2011」の模様を実況中継することに加え、「コスプレステージ」など、様々なイベントが行なわれた。さらにPlayStation Vita向けアクションゲーム「ラグナロク オデッセイ」をプレイアブル出展。本稿では会場の様子と共に、「ラグナロク オデッセイ」の試遊レポートをお伝えしたい。
■ 「RWC2011」は出場国の実力伯仲。日本は2回戦敗退で決勝はタイvsブラジル
会場で司会を担当したガンホーの佐久間将太氏とラグナロ娘の七園未梨さん |
韓国から試合を実況したガンホーのラグナロ娘の乾曜子さん |
トーナメント表。日本はシードを獲得していたが、いきなり韓国とぶつかることに |
勝利の後、握手を交わすタイとブラジル。手前が勝利したタイチームだ |
韓国ソウルで行なわれた「RWC2011」は、MMORPG「ラグナロクオンライン」で世界各国の代表ギルドが集結し、最強のギルドを決定する世界大会。今回は韓国、日本、中国、アメリカ、タイ、ブラジル、インドネシア等11カ国が参加しての大会となった。
パブリックビューイングイベント会場ではこの模様が映し出された。会場では「ラグナロクオンライン」の同人イベント「RAG-FES」も同時に行なわれており、ユーザー達の興味は高く開場前に100人以上のユーザーが集まり、イベント終了までには1,000人近くのユーザーが訪れた。
今回のイベントでは限定品の販売などはなかった。イベント終了時まで会場にいれば「ラグくじ」がもらえるという特典はあったものの、これだけの来場者が集まり、そして熱心に試合を観戦していたのは改めて「ラグナロクオンライン」と世界大会に対しての関心を感じさせられた。試合の模様はニコ生やUSTREAMでも配信されておりこちらでもたくさんのユーザーが視聴していたという。
「RWC2011」に日本代表として参加したのは「Greensleeves」。「ラグナロクオンライン」ファンにはおなじみの強豪ギルドで、「RWC2010」に引き続きの出場となる。昨年はトーナメントを勝ち進んだものの、決勝でタイに敗れ惜しくも準優勝となった。メンバーはタイへのライバル心を燃やしており、強く意識していた。また、ホームである韓国チームも強豪だ。
日本チームは幸運にもシードとなり、第6試合からのスタートとなった。対戦相手はフィリピンチームを破った韓国チームだ。 日本と韓国の試合は、1戦目日本チームの強さを見せつけた。日本チームのハイウィザードによる「ストームガスト」とクラウンの「寒いジョーク」によって韓国チームは全員凍結し、日本のチャンピオンが的確に韓国チームを倒していった。
しかし日本チームは2試合目は、いきなりパラディンを倒され、最大の盾を失う。そのあと敵のパラディンを倒せない。相手のチャンピオンを沈めることができたものの、韓国チームは日本チームのチャンピオンを徹底マーク、このため阿修羅覇凰拳が打てなくなってしまった。日本チームは粘るものの、徐々にメンバーを倒されてしまった。
3試合は日本チームはジプシーを投入、相手を「スクリーム」で動きを止めていく作戦に出た。お互いのチームは中央で激しくぶつかったが、韓国側が積極的な攻勢に出て、日本は受け側に回ることになった。押し返そうとする日本チームのチャンピオンは徹底的にマークされ、活躍することができず、押されていき、日本チームはまさかの2回戦敗退になった。
日本に勝利した韓国はブラジルと対戦し、3戦目でブラジルが勝利したが、韓国側が機器トラブルがあったとして再試合となった。このトラブルにより1時間以上試合が中断された。再試合は実現したが、両チームともかなり調整に時間がかかった。中継は中断となり日本の会場では別のイベントを挿入した。協議の結果、韓国側はチャンピオンをはずした形での再試合となり、ブラジルが再び勝利した。
昨年の優勝国タイは、アメリカにかなり苦戦したが今回も決勝へ駒を進め、決勝戦はブラジルとタイの戦いとなった。最初の1戦はタイが息を合わせて一旦引き、それに誘い込まれるようにブラジルが踏み込んだが、うまくタイミングが合わせられず各個撃破されてしまう。2戦目はかなり長引いた。お互い一進一退でぶつかりあい、前回のように引く作戦はブラジルには通じなかった。そして隙を突きブラジルが攻め込み、タイから1勝をもぎ取った。
3試合目はブラジルは中央の一段高い場所で敵を待ちかまえるという作戦をとった。下から攻めようとするタイはすこしずつ確実に前に進み、ブラジルチームを倒した。4戦目は再び、画面下の広いところで両軍がぶつかりあい、結果としてタイが勝利した。タイとアメリカは、メンバーを変えたり、進入ルートを変えたり、お互いのあらゆる戦法を試しながら激しくぶつかり合った。実力伯仲の戦いだったが、タイが2連覇を果たした。残念ながら表彰式などは実況されず、パブリックビューイベントはここで終了となった。
今回アメリカやブラジルチームの健闘に、「ラグナロクオンライン」のプレーヤー層の厚さを感じた。世界大会のため練習を重ね、相手の戦いを研究するユーザー達の熱意と努力を感じた。これは「ラグナロクオンライン」の世界大会が毎年行なわれていることが大きいと思う。毎年あるからこそ、ユーザー達は力を入れ腕を磨く、そういう側面はあると思う。今後も続けていってほしいと感じた。また、パブリックビューというイベントで多数のユーザーを集める日本の「ラグナロクオンライン」の人気を改めて実感させられた。
日本チームは敗退してしまったが、他国のトッププレーヤーの動きに歓声を上げ、友人と戦法を議論する来場者達はとても楽しそうだった。ただ、一方で専用回線を使ったというを中継システムは不安定で、試合中の大事なときに画面が止まってしまう状況ばかりで、ストレスがあった。今後はぜひ改良してほしい。9周年を迎える「ラグナロクオンライン」だが、ユーザー達の熱意はまだまだ衰えない。来年の世界大会が行なわれるかはまだ未定であるが、これからも継続してほしい。
日本対韓国戦。韓国の猛攻に押されてしまう形になった | ||
決勝のタイ対ブラジル戦。ルートを変えたり、構成を変えたり、お互いがもてる引き出しを全部出しての戦いとなった | ||
こだわりの衣装を披露したコスプレイベント | ||
ラグナロク検定など様々なミニゲームも行なわれた。右は「RAG-FES」 |
■ 軽快アクション、PS Vita「ラグナロク オデッセイ」をプレイアブル出展
会場では発売に先がけ、PS Vitaと「ラグナロク オデッセイ」に触ることができた |
3つの職業と、2つのミッションが体験可能だった |
「ラグナロク オデッセイ」は、MMORPG「ラグナロクオンライン」及び同作がテーマとしている北欧神話の世界観をモチーフにしたPlayStation Vita向けアクションゲーム。発売日価格は未定。開発は、「グランディア」シリーズや「LUNAR」シリーズの開発元として知られるゲームアーツが担当している。
本作が大きくアピールしているのが「巨人達との戦い」である。北欧神話の終末の日とされる「神々の黄昏」後の世界を舞台に、群れをなして襲いかかってくる巨人達に立ち向かう。最大4人の協力プレイが可能だ。一瞬で敵と距離をつめ斬りつけたり、自分の何倍もある敵を空中に跳ね上げ何度も攻撃を加えたり、軽快で激しいアクションが大きなセールスポイントだ。
ゲームの操作は、左スティックでキャラクター移動。右スティックじゃ方向キーでカメラ移動、Lボタンでカメラリセットで長押しでロックオン、Rボタンでダッシュ、△でコンボ攻撃、○ボタンで吹っ飛ばし攻撃、×ボタンがジャンプ、□ボタンでステップ。そしてタッチスクリーンで一定時間パワーアップする「ダーインスレイヴモード」の発動や、ポーションの使用が可能だ。
職業としては巨大な剣を使う「ソードウォーリア」、弓を使う軽戦士「ハンター」、巨大なハンマーを振り回す「ハンマースミス」、派手な魔法を使う「メイジ」、素速いアタッカー「アサシン」、そして仲間を回復できる「クレリック」が用意される。出展されたのはTGSに出展されたバージョンと同じもので、ソードウォーリア、アサシン、メイジで、2つのミッションに挑戦できた。
今回アサシンと、メイジをプレイしてみた。職業にはそれぞれ2タイプが用意されていて戦い方が変わる。アサシンの場合はクリティカル重視とスピードタイプが用意されていて、メイジは攻撃魔法系と、妨害系の魔法を使うタイプに分かれる。
ゲームはザコモンスターを倒しながらフィールドを進み、ボスへ向かうという展開だった。「オーク集落掃討作戦」のミッションでは最初にファンにおなじみの「ポリン」が登場する。倒すと体力が回復するクリスタルなどの他、「ラグナロクオンライン」でポリンを倒すと得られる「べとべとした液体」やカードなども手にはいる。今回は使用できなかったがどんな使い方をするのか楽しみだ。
ゲームの操作感は軽快で連続攻撃が楽しい。○ボタンで打ち上げてから△ボタンを押すとそのままジャンプし空中コンボにつなげることができる。どうボタンを押せばコンボがつながるか、研究しがいがあると感じた。特にメイジはコンボの最後が魔法になっており、遠距離攻撃できるものから、周りを攻撃できるものなど様々な魔法を使うことができた。状況に合わせたコンボを使いこなすゲームだと感じた。
油断すると敵に囲まれやすい。□ボタンによるステップは連打することで距離をとったり、相手の後ろに回り込んだりするのに有効だ。空中でもステップが可能で、うまく使うことで空を飛ぶように移動できた。ボスなどは空中からの攻撃も当たる。敵のパターンを読み攻撃をかわし、有利なポジションで連続攻撃をたたき込むのは爽快だった。また、敵を倒すとたまるゲージによって発動できる「ダーインスレイヴモード」はキャラクターが赤いオーラをまとい強力な攻撃が可能になり、敵を攻撃すると体力回復する。ゲージはたまりやすく、うまく活用すればきつい戦いも乗り切れると感じた。
「ラグナロクオデッセイ」は爽快なアクションゲームという印象を持った。キャラクターのポテンシャルを引き出し、敵の動きを見切って華麗に戦う爽快感を追い求めるやりこみ型のゲーム性を持っている。また「ラグナロクオンライン」との連動なども楽しみだ。今後の情報に期待したい。
軽快なアクションが楽しめた「ラグナロク オデッセイ」。やり込むことで思うとおりに技が出せると感じた | ||
スクリーンショット。ド派手な技が簡単操作で繰り出せる。友達との協力プレイも楽しそうだ |
【ラグナロクオンライン ギルドマスターズ】 | ||
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ブラウザーゲーム「ラグナロクオンライン ギルドマスターズ」を紹介したのはガンホーの廣瀬高志氏。プレーヤーはギルドマスターになり、ギルドの拠点を大きくしていく | ||
プレオープンは10月19日より、「ラグナロクオンライン」との連動も11月16日からスタートする予定だ |
【今後のイベント】 | ||
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今後のイベント予定を発表したガンホーの満田健太郎氏(左)と長澤誠吾氏 | ||
ハロウインイベントや、11月29日より開始予定の9thアニバーサリー、新エピソードなど今後も盛りだくさんだ |
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(2011年 10月 17日)