「東京ゲームショウ2011」セガブースステージレポート
新情報が満載の「初音ミク -Project DIVA- extend」と「セブンスドラゴン2020」ステージの模様をお届け!


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 東京ゲームショウ最終日となる18日、セガブースでは新たなセガタイトルとして「セブンスドラゴン2020」のステージが開催されたほか、「初音ミク -Project DIVA- extend」のステージには、多くのゲストが訪れるだけではなく多くの新情報も発表され、ファンには見逃せないステージとなっていた。本稿ではこの2つのステージの内容について、あわせてお届けしていこう。



■ 新情報がたっぷりの「初音ミク -Project DIVA- extend」ステージ

左から、初音ミクの声を担当した藤田咲さん、巡音ルカの声を担当した浅川悠さん、鏡音リン・レンの声を担当した下田麻美さん
中央左がグッドスマイルカンパニーの斉藤美加子氏、中央右がクリプトン・フューチャー・メディアの目黒久美子氏

 18日のセガブースステージのトップバッターとなったのは「初音ミク -Project DIVA- extend」(以下、「extend」)。ビジネスデイでのステージにも登場した、本作のプロジェクトマネージャーである内海洋氏と初音ミクの声を担当した藤田咲さんに加え、鏡音リン・レンの声を担当した下田麻美さん、巡音ルカの声を担当した浅川悠さんも登場。VOCALOID3人娘のそろい踏みとあって、会場を訪れたファンからは大きな歓声が送られていた。

 最初に行なわれた「Project mirai(仮)」のコーナーでは、クリプトン・フューチャー・メディアの“わっしょい”こと目黒久美子氏と、グッドスマイルカンパニーの斉藤美加子氏が登壇。

 ここでは現在企画中の「Project mirai(仮)」の限定版に同梱される、ねんどろいどフィギュアが初お披露目されたほか、「Cheerful JAPAN! feat. 初音ミク 応援イラストコンテスト」の最優秀作である、bun150さん作「Cheer Up!! 」の衣装が「Project mirai(仮)」にも収録されるという新情報が飛び出した。

 そのほかにも、内海氏からは、収録されている楽曲が20曲ということで少ないと思われるかも知れないが、そんなことはありません! といえる仕掛けを用意をしていることや、ARコンサート用に、商品には何種類かのARカードが付属されること、ARを使って友達感覚で遊べる仕掛けも考えていることが発表されている。


限定版に同梱される初音ミクのねんどろいどフィギュア。デザインはキービジュアルを立体化したもの1000件を超える応募の中から、最優秀賞に選ばれたbun150さん作「Cheer Up!!」のイラスト

 続いて行なわれた「初音ミク -Project DIVA- extend」の紹介ステージでは、すでに発表されているTGS体験版がPS Storeで配信されることのほかに、「extend」のOPムービーが「初音ミク -Project DIVA- 2nd」(以下「2nd」)のOPムービーの続きであることや、藤田さん、下田さん、浅川さんがそれぞれのキャラクターに初めて声をあてた「2nd」のOPムービーが、「extend」に収録されることが発表された。

「2nd」のOPムービーの続きの物語が描かれる「extend」のOPムービー「extend」にはVOCALOID3人娘が声をあてた「2nd」のOPムービーが収録される


左から「アイドルマスター2」の総合プロデューサーである坂上陽三氏、秋月律子役を演じる若林直美さん

 ここで、サプライズゲストとして、「アイドルマスター2」から総合プロデューサーである坂上Pこと坂上陽三氏と、秋月律子役を演じる若林直美さんが登場。

 以前に「2nd」と「アイドルマスターSP」でのコラボがあったが、今回それに続く第2弾として、今回は「アイドルマスター2」のアイドルたちが、初音ミクの衣装を着ている動画が公開され、それに対するお返しということで、「extend」に「2nd」のDLCであった「初音ミク 春香Style」、「鏡音リン・亜美真美Style」。「巡音ルカ 千早Style」が収録されることが発表された。


左から「初音ミク 春香Style」、「鏡音リン・亜美真美Style」、「巡音ルカ 千早Style」。DLCを買うことができなかった人も「extend」を購入すれば、これらのコラボ衣装を楽しめる

 最後に、「extend」のPVの決めゼリフと同じように、下田さんが「遊びたりなかったあなたも」浅川さんが「はじめてのキミも」藤田さんが「もっと一緒に遊ぼうよ!」とファンに呼びかけて幕となった「extend」のスペシャルステージ。

 PSPという枠から飛び出した、3DS「Project mirai(仮)」だけにとどまらず、フィギュアにイラスト、「アイドルマスター2」とのコラボなど、さらなる広がりを見せる「初音ミク -Project DIVA-」シリーズから目が離せない日々が続きそうだ。


「初音ミク -Project DIVA- extend」
(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, Inc.
VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。

「Project mirai(仮)」
(C) SEGA
(C) Crypton Future Media, Inc.
デザイン協力:ねんどろいど



■ 「セブンスドラゴン2020」ステージではsasakure.UK氏が登場
  ライブも行なわれたステージはささくれワールド全開に!

「セブンスドラゴン2020」のプロデューサー、小玉理恵子氏
主題歌を作曲した、サウンドコンポーザーのsasakure.UK氏

 次に行なわれた「セブンスドラゴン2020」のステージでは、プロデューサーの小玉理恵子氏と、サウンドコンポーザーのsasakure.UK氏が登場。楽曲を中心に「セブンスドラゴン2020」に関するトークが展開された。

 まず、sasakure.UK氏にオファーを出した経緯について小玉氏は、前作「セブンスドラゴン」が8bitバージョンのBGMを収録したのに対し、「セブンスドラゴン2020」ではそれに代わる何かをやりたいなと考えたときに、2020年という未来の舞台にふさわしい歌姫は誰か?ミクさんしかいないだろう!と考えたことを紹介。

 そこで、「初音ミク -Project DIVA-」シリーズの中の人1号氏に相談したところ「セブンスドラゴン2020」では古代裕三氏によるBGMを、ボカロPさんたちに初音ミクRemixとして全曲構成しちゃおうという話になり、sasakure.UK氏をはじめとしたボカロPたちに依頼したと紹介。

 ここで、楽曲のRemixをお願いした、12名のボカロPを発表。そのうちわけは、ATOLS、HMOとかの中の人。(PAwLaboratory.)、8#Prince、kiichi、sasakure.UK、そらいろくらぶ、nak-ami、whoo、baker、millstones、monaca:factory、Wonderlandica(※五十音順 敬称略)となっている。sasakure.UK氏をはじめ、そうそうたる顔ぶれになっており、ボーカロイド楽曲のファンにとってはたまらないラインナップといえるのではないだろうか。

 続いて主題歌をsasakure.UK氏にオファーした経緯については、「*ハロー、プラネット。」のことや、古代氏のことをとても好きだ、ということを中の人1号氏から聞いて、ここはぜひ!! とお願いしたエピソードを披露。

 このオファーを受けた際の気持ちについてsasakure.UK氏は「驚愕しましたね。あこがれの古代さんと一緒にお仕事ができるというのは。でも、小学生のころからずっと好きなクリエイターの1人なので」とコメントし、嬉しい驚きであったことをうかがわせていた。

 続いて、主題歌を作成時にはセガ側のイメージとの違いなどがあったため、一度まるっと作り直したというエピソードを披露。なかなか決まらなかったため、古代さんやディレクターの新納一哉氏も含めてセガのスタジオに全員集合し、ミーティングが開催されたこともあるという。

 結果として生まれた主題歌について小玉氏は「中の人1号からも、sasakure.UKさんの曲は、ミクさんの声が天から降り注いでいるような感じがすごくいいんじゃないの?と言われて、まさしく今回の主題歌はそんな感じに皆さん聞いていただけるのではないかと思ってます」とコメント。

 最後には、sasakure.UK氏により、その主題歌「SeventH-HeaveN(セブンス・ヘブン)」のロングバージョンのライブact.も行なわれ、ささくれワールドに包まれたまま終了となった「セブンスドラゴン2020」ステージ。「セブンスドラゴン」やRPGのファンだけではなく、ゲームミュージックや初音ミク楽曲のファンにとっても見逃せないタイトルとなりそうな予感を感じさせてくれるステージだったといえるだろう。


「セブンスへブン」ロングバージョンのライブact.の様子。ときに丁寧に、ときには激しくフェーダーを操作して楽曲を奏でていくsasakure.UK氏の妙技に、観客たちは見入っていた


【タイトルロゴ】

【メインビジュアル】

【スクリーンショット】

(C) SEGA

(2011年 9月 19日)

[Reported by 菅原哲二]