9月15日から18日にかけて幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2011内で、9月15日、アークシステムワークスブースにおいてプレスカンファレンスが行なわれた。ここではその様子をレポートしていく。プレスカンファレンスが始まると、まずはNHK系列で10月からスタートするアニメ「ファイ・ブレイン ～神のパズル～」のプロモーション映像が流され、同時にアークシステムワークスによるゲーム化が決定したことが発表された。

「ファイ・ブレイン ～神のパズル～」はパズル好きの高校生、大門カイトが幼なじみで同級生の少女・ノノハとともに謎の頭脳集団「POG」が作り出した【賢者のパズル】に挑んでいくという物語。2D対戦格闘とアクションゲームを得意とするアークは、この作品をどのようにゲーム化するのだろうか

　続いて、アーケードと家庭用双方で展開している2D対戦格闘ゲーム「BLAZBLUE」（ブレイブルー）シリーズのプロデューサー、森 利通氏が登壇。2011年冬に発売を予定している最新作、AC/プレイステーション 3/Xbox 360/PlayStation Vita「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND（i以下、BBCSE）」のプロモーションムービーが流され、その後本作についてのトークが展開された。

　ここでは、ストーリーにのみ登場していたレリウス=クローバーが新規にプレイアブルキャラクターとして参戦し、彼とマコト=ナナヤ、ヴァルケンハイン=R=ヘルシング、プラチナ=ザ=トリニティのストーリーが追加されることが話された。また、アーケード版に搭載されている強化されたキャラクターを相手に勝ち抜いていく「UNLIMITEDMARS MODE」モードを搭載し、さらにオンライン対戦で2対2、3対3といった複数人数での対戦ができるようになることも公開された。なお、これらの情報については公式サイトでも確認できるようになっている。

新たに使用可能になるレリウス=クローバーと、ストーリーモードが追加された3人のキャラクターたち

　また、本作のOPアニメについてはアニメーション製作会社プロダクションI.Gが担当し、主題歌である「蒼穹の光」とともに、TGS内で公開される可能性が示唆されたので、興味のある人はアークシステムワークスブースに足を運んでみてほしい。さらに「BLAZBLUE」については、この「BBCSE」を使って、2012年2月に賞金制の公式大会「ぶるれぼ」が開催されることが明らかになった。詳細な大会日程や会場については、今後公式サイトで告知されるとのことなので、大会出場希望者はまめに公式サイトをチェックするようにしよう。

対戦格闘ゲームの盛り上がりをさらに期待すると述べ、公式大会「ぶるれぼ」の開催を告げる森プロデューサー

　続いて、株式会社インデックス（アトラス）の橋野桂氏が登壇。先日発表された「ペルソナ」シリーズのキャラクターが登場する対戦格闘ゲーム、PS3/Xbox 360/AC「ペルソナ４ ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(以下、P4U)」のムービーと共に、本作にかける想いを語った。それによると、いわゆる版権ものと呼ばれる原作つきのゲームにはしたくなく、「ペルソナ」シリーズのファンのみならずハードな格闘ゲーマーのプレイにもたえる作品としたかったため、対戦格闘ゲームを多く手がけるアークシステムワークスとの共同開発に踏み切ったとのこと。

　さらにアークシステムワークスから井口屋タクミ氏、インデックスからは和田和久氏の両ディレクターも登壇し「BLAZBLUE」シリーズが単なる対戦格闘ゲームの枠を超えたエンターテインメントであり、同時にペルソナシリーズもRPGの枠を超えたエンターテインメントであるとし、志を同じにするものとして、アークシステムワークスとの共同開発に踏み切ったことを明かした。

森、橋野両氏に続き、ディレクターをつとめる井口屋、和田両氏が登壇。「P4U」の開発敬意を明らかにした

　本作は格闘ゲームをやりこんでいる層と、まったく触れたことのない層の両方にプレイしてもらえるような作品を目指したとされ、格闘ゲームとしての質はもちろん、設定やキャラクターデザインにもこだわったと井口屋、和田の両ディレクターが発言。

　さらに、現在は「ペルソナ４」の主人公(鳴神 悠の名で登場)、花村陽平、里中千枝、天城雪子、巽完二に「ペルソナ３」からアイギスと、6人のキャラクターが公開されているが、本作用に新たなキャラクターが作られたことが初めて明らかにされた。その他の追加キャラクターも「公式だからできるギリギリ具合」と、おおいに含みをもった言葉で表され、会場の期待を高めてくれた。

　そして最後に4名の登壇者からそれぞれユーザーへのメッセージが送られ、カンファレンスは終了となった。

「P4U」のプレイ画面。今回のゲームショウでは合計3台の試遊台が設置され、会場直後から行列ができる人気ぶりだった。ペルソナシリーズと、アークシステムワークスに対する高い期待感をうかがわせる

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