NCJ、WIN「雀龍門2」オフラインイベント「黄龍杯」開催
対戦相手に小島武夫プロら8名が登場! 賞品総額140万円の行方は?


9月3日 開催

場所:ベルサール神保町

参加費:無料


会場となったベルサール神保町

 エヌ・シー・ジャパン株式会社は9月3日、オンライン麻雀ゲーム「雀龍門2」のオフラインイベント、「『黄龍杯(こうりゅうはい)』オフライン最終決戦」をベルサール神保町で開催した。参加費は無料。

 「雀龍門2」は、リアルなビジュアルや派手な演出、高速なマッチングなどで80万人以上のユーザーを獲得しているオンライン麻雀ゲーム。「黄龍杯」は、「雀龍門2」の全ユーザーが参加資格を持つ中で争われた「80万人の頂点を決める」麻雀のリーグ戦で、8月中に予選リーグと本戦リーグがオンラインで行なわれ、今回のオフラインイベントで最終決戦が開催された。

 イベントには麻雀プロも多数参加し、「黄龍杯」のほか、当日参加者もプロと対戦できる「フレンドリーマッチ」も行なわれた。また会場では、「雀龍門2」が「雀龍門3」へとアップデートされることが発表された。この様子はこちらの記事にあるのでご参照いただきたい。この記事では、小島武夫プロらの参加で盛り上がった本イベントの様子をお伝えする。




■ 80万人の頂点を決める「応龍決定戦」。嶺上開花で「応龍」が決定!

エヌ・シー・ジャパン「雀龍門」プロモーション担当の有吉雅知氏
実況と解説を担当した梶本琢程プロ

 オンラインゲーム「雀龍門」のイベントということで、対局はテーブルを囲むように置かれた4台のPCを使い、対局者同士が目の前にいながらもオンライン上の「友人卓」で戦った。会場は実況席もある観戦会場と対局場を分けて応援席からの声が聞こえないよう配慮し、観戦会場のスクリーンでは4名のゲーム画面を切り替えながら実況をするという中継方式が取られていた。進行と実況、解説はエヌ・シー・ジャパン「雀龍門」プロモーション担当の有吉雅知氏と、梶本琢程プロが行なった。

 目玉となる「黄龍杯」は、ただのトーナメント戦ではない。この最終決戦に残った4人のプレーヤーは、まず「応龍決定戦」と称した1回の対局でトップを争い、プレーヤー最強の座「応龍」の称号を目指す。「応龍」となったプレーヤーは、小島武夫プロ、二階堂瑠美プロ、二階堂亜紀プロの3人を相手にする「黄龍チャレンジカップ」への挑戦権を得られる。この対局でトップを取れば、真の頂点「黄龍」の称号を獲得できる。

 「応龍決定戦」に勝ち残ったのは、「赤城ハルカ」選手、「一昨日の生き残り」選手、「Secilse」選手、「Keruda5」選手の4名。「応龍決定戦」は、“ありあり半荘戦”1ゲームで行なわれた。事実上ユーザーの頂点を決めるこの決戦では、「一昨日の生き残り」選手が東一局から子の跳満をツモアガって勢いをつけたかに思えたが、後に親番となった「Secilse」選手が、配牌の字牌と索子の対子を活かしたホンイツトイトイ狙いの鳴きを仕掛けると、これが功を奏し、テンパイで前のめりになっていた「赤木ハルカ」選手から当たり牌の白を引き出した。上がった役は白、中、ダブ東、ホンイツ、トイトイで合計8翻。親の倍満となり、一気にレースを抜け出した。

 流れに乗った「Secilse」選手は、同じ親番の3本場、ダブ東をポンした後、4枚の八索を抱えたままテンパイすると、五八萬待ちでその八索をカン。すると、リンシャンで持って来た牌が勝利を決める八萬。ダブ東、嶺上開花で親の3,200点オールとし、残り1,000点と窮していた「赤木ハルカ」選手を飛ばして見事「応龍」となった。


会場には1卓ごとに4台のPCを用意。ここで「友人卓」のオンライン対戦をしていった観戦会場には実況席が設けられ、スクリーンにはゲーム画面が映しだされていた「黄龍杯」の対局スペースは別会場。中継カメラ1台のみで、集中できる雰囲気
ほぼ試合を決定づけた「Secilse」選手の倍満テンパイまでカンを我慢して……八萬をリンシャンツモ! 会場からは歓声と拍手。ガッツポーズも飛び出した



■ 「黄龍」を目指してプロ3名と対戦。プロに挑む「応龍」の順位は?

 「黄龍チャレンジカップ」は“ありあり半荘戦”のルールで競われた。勢いのある「Secilse」選手の勝ち上がり方に二階堂瑠美プロは「勝てる気がしないと(二階堂)亜樹プロと話していました」と控えめなコメントをしていたが、対局では二階堂瑠美プロが満貫をアガり、「Secilse」選手が跳満をツモり返すなど、試合はこの2人を中心に進んでいった。白熱した試合は南一局終了時点で「Secilse」選手が35,900点で2着、二階堂瑠美プロが37,000点でトップとほとんど差のない状況となった。

 注目の南二局、親は二階堂瑠美プロ。重たい局となるが、残り枚数が22枚となったところで「Secilse」選手がピンフ、赤、高めイーペーコーの三六索待ちでリーチをかける。対する二階堂瑠美プロもその後にドラ2枚を含む門前三色の三筒辺張待ちでテンパイ。二階堂瑠美プロはリーチに対しても降りる姿勢を見せず、捲り合いの対決になる。そして流局も見えた最終盤、アガり牌を引いたのは二階堂瑠美プロだった。役はツモ、三色同順、ドラ2の満貫で4,000オール。ここで一気に2着との差が19,100点にまで開いた。

 その後、「Secilse」選手の2,300点のアガリ、小島武夫プロの満貫ツモがあって迎えたオーラス、「Secilse」選手と二階堂瑠美プロの差は15,300点。「黄龍」獲得のためには、「Secilse」選手のトップからの満貫直撃か倍満ツモ以上が条件となる。苦しい状況の中、「Secilse」選手がどう攻めるかにも注目が集まったが、ここで二階堂瑠美プロが發、赤1の2,000点をたった4巡で二階堂亜樹プロから出アガり、自らの手で決着を付けた。

 Secilseさんは残念ながら2位となり、「黄龍」の称号を逃してしまったが、試合後感想を聞かれると、「これがプロの力かと感じました。いいと思う流れもありましたが、届きませんでした」と話した。一方の二階堂瑠美プロは「『応龍決定戦』で『Secilse』選手の座っていた席が、私の席でした。それでいけるかなと思いました」と笑いを交えて返していた。小島プロは、「プロがみんなで寄ってたかって酷いよね(笑)」とコメント。試合については、「下手な打ち込みがなくてよかったですね。『Secilse』選手はいい手がそこそこ入っていたと思うけど、アガりに繋がらなかったのは残念だったね」と語った。

 「黄龍」獲得とはならなかったが、「応龍」となった「Secilse」選手には商品として50万円分のBitCashが贈られた。「応龍決定戦」に勝ち残った他3名にも、それぞれ10万円分のBitCashが贈られた。

小島武夫プロ二階堂瑠美プロ二階堂亜樹プロ
対局前、リラックスした様子の4名対局中はやはり真剣「Secilse」選手の先制リーチ。会場にも緊張感が走る
二階堂瑠美プロが満貫をアガれば……「Secilse」選手も跳満ツモで返す二階堂瑠美プロと「Secilse」選手の主導で試合が進んでいった
南二局、リーチを仕掛ける「Secilse」選手しかし、南二局の軍配は二階堂瑠美プロ。結局、これが決勝打になったオーラスはたった4巡で決着。右下に写っているのは喜ぶ二階堂瑠美プロの腕



■ 来場者も対局。プロと対戦できる「フレンドリーマッチ」も開催

 「黄龍杯」の一方で、会場では「フレンドリーマッチ」も開催されたていた。「フレンドリーマッチ」は、来場者とプロが対戦をしながら来場者同士でポイントを争って上位4名を決め、最後は対局で優勝者を決めるというもの。対局でプロよりも上位になれば、ポイントが上乗せされる。参加したプロは、森山茂和プロ、荒正義プロ、瀬戸熊直樹プロ、滝沢和典プロ、白河雪菜プロの5名。参加者は、麻雀ファンなら誰もが憧れる豪華なメンバーとの対戦や会話を楽しんでいた。

 「フレンドリーマッチ」で優勝したのは、このイベントを当日まで知らなかったという「喫茶OZ団長ひで」選手。裏ドラ3枚を含む親の倍満で対戦者を飛ばして決着を付けたことについて、「バカヅキでした」とコメントを残した。「喫茶OZ団長ひで」選手には、商品として10万円分のBitCashが贈呈された。

「フレンドリーマッチ」は「黄龍杯」の観戦会場で行なわれた森山茂和プロ荒正義プロ
瀬戸熊直樹プロ滝沢和典プロ白河雪菜プロ
プロの席にはタッチパネルを使った端末も見られた対戦後、ユーザーにアドバイスをする森山プロプロ用のアバターも用意されていた
この他、エキシビションマッチとなる「一般観戦者特別対戦」も開催。なお、小島プロのマウス操作を気にかける声もあったが、ほとんどの場面で問題なく操作していた



 実況と解説を終えた梶本プロは全体を振り返って、「試合に対するリアクションが直接聞けて、とても面白いイベントでした。ユーザーの方が参加できるイベントは素晴らしいと思うので、これからも続いていけばいいなと思いました」と話した。小島プロは「『雀龍門』ドラがたくさんあるんだから、リーチしてアガるのが1番得ですよ。鳴いてばかりいるようでは、このルールではまず負けます。できれば鳴かない方がいいですね」と「雀龍門」ファンに向けて攻略法を口にした。麻雀を観戦するだけでなく、プロとの交流や対局もできたということで、イベントの来場者は麻雀を存分に楽しんだ1日になったようだ。

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(2011年9月5日)

[Reported by 安田俊亮]