フロム、PS3/Xbox 360「アーマード・コア V」

「戦闘能力」を売る新勢力「企業」の情報などを公開


2012年1月 発売予定

価格:7,800円



 株式会社フロム・ソフトウェアは、2012年1月に発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用メカカスタマイズアクション「アーマード・コア V」(ACV)の新情報を公開した。

 今回は、「領地カスタマイズ」のバリエーションに加え、「ストーリーミッション」に関する情報として新キャラクターや新勢力の設定を紹介していく。また、キャストの音声収録風景およびコメントも公開する。

■ 防衛装置を配置し敵の侵攻に備える

 獲得した領地は「領地ミッション」として配信され、ほかのチームからの侵攻の対象となる。領地を所有しているチームは、防衛システムを配置し敵を迎え撃つ。防衛に成功すると、ランクに応じたチームポイントを報酬として得ることができる。

 領地ミッションは、基本的にカスタマイズした無人の領地に敵が侵攻してくることになるが、チームメンバーが直接迎撃に出撃し、対戦することも可能となっている。

 領地に侵攻する側は、1つの領地に対して複数用意されているミッション内容(クリア条件)の中から、どのミッションをプレイするかを選択して出撃する。防衛側は「ターゲットの破壊」や「データ収集」など、どのような内容のミッションにするかも領地をカスタマイズする上でのポイントとなる。

【領地のバリエーション】

【廃棄施設 -BURIED FACILITY-】
僅かに街の痕跡を残した広大な砂漠。急速に進行した砂漠化によって、砂に埋没した街の跡と採油施設が存在する。高い構造物はなく、立体的な戦闘を展開するのは極めて困難。開けた地形をうまく利用し長距離からの攻撃の応酬が展開されると考えられる。フィールドの一部に存在する障害物の多い空間をいかに利用するかが、戦略上のポイントとなるだろう

【山岳基地 -ALPINE BASE-】
周囲を高い岩山が取り囲む盆地状の地形。かつて基地として建造されたようだが詳細は不明となっている。中央の低地で戦闘を行なう場合は、上からの攻撃に注意する必要がある。逆に高台は低地に対して有利なポジションといえるが、足場が狭く、不意に接近されると対応しきれないことも考えられる。東側には岩壁の奥に基地が存在し、ここをいかにカバーするかがポイントとなる

【無人都市 -ABANDONED CITY-】
川を挟んで両岸に築かれていた都市跡。現在は無人の廃墟と化しているが、一部勢力が侵入し基地を建設している。川を渡るには、2つある橋を利用するか、正面から突破するかの2つの選択肢があるが、どちらも対岸からの遠距離攻撃による激しい攻撃が予想される。フィールド東岸には、極端な峡所となる地下空間があり、この場所をどう使うかが攻防の悩み所となるだろう

 領地のカスタマイズは、チームメンバーであれば誰でも行なうことができる。カスタマイズするとカスタマイズデータが作成され、上書きすることで領地のカスタマイズパターンが変更される。

 カスタマイズデータは、チームメンバー同士でトレードできるので、互いに見せ合い相談しながらミッションを作り上げていくといいだろう。またカスタマイズした領地には、テストとしてチームメンバーが出撃することも可能となっている。

 設置できる防衛システムの数/場所は、下位ランクほど少なく簡単にミッションを作成できるが、その代わり難度も低くなる。逆に上位ランクほどカスタマイズの幅が広がり、より難度の高いミッションを作成できるようになっている。

 また、領地に配置できる防衛システムは約70種に及び、様々なタイプが存在する。領地、戦略、防衛システムを上手く組み合わせることで、ミッションカスタマイズをより深く探求できる。

領地に設置できる防衛設備は約70種。砲台系、ジャマー系に大別される。砲台系は主に敵を直接攻撃するタイプで、ジャマー系は敵の動きを止めるなどの影響を与える間接攻撃タイプとなっている。この中からさらにサイズ、攻撃属性、範囲、性能タイプなど様々な種類に分かれている。また、各防衛システムには使用電力が決められており、設置することで領地の電力を消費する
【防衛システム】
大型砲台「装甲砲台タイプ」大型砲台「ミサイルタイプ」
小型砲台「ジャマータイプ」小型砲台「速射砲タイプ」

 領地には複数のエリア(マップ)があり、さらにエリアには領地ランクが設定されている。各エリアの構造はまったく異なり、ランクによって難易度も変わる。侵攻側、防衛側ともに、エリアや領地ランクに合わせた多種多様な戦略を考える必要がある。

エリアや領地ランクによって、使用できる総電力量、および防衛システムを設置できる場所が決められており、領地ランクが高いほど自由度の高い複雑なカスタマイズが可能防衛システムのタイプ、設置場所、設置方向を決め配備していく。円形状の青いエリアが各防衛システムの射程範囲を示し、火力が集中してる箇所など状況が一目でわかるようになっている。ターゲットの設置場所やミッションの内容、さらに敵の侵攻ルートなどを想像しながらミッションを作成する

○ 領地ランク 下位

 防衛設備の配置箇所、総電力量が少ない分、初心者でも簡単にカスタマイズを楽しめる。

【廃棄施設】【山岳基地】【無人都市】

○ 領地ランク 上位

 同じ領地でも、難易度は大きく変わる。上位ランクの領地は射程範囲が重なり合い、マップでも明らかに高難度なミッションであることが見て取れる。

【廃棄施設】【山岳基地】【無人都市】




■ 「戦闘能力」を商品とする勢力「企業」

 新たに判明した勢力「企業」は、ミグラントの1種といえる集団。物資ではなく「戦闘能力」を、商品としていることで知られており、戦闘行為を請け負うことで報酬を得ている。現在は「代表」と契約関係にあり、シティに部隊を駐留させている。名称の由来は、世界の荒廃以前に存在した「企業」という組織体の様態を模しているため。

・主任
 代表と契約関係にある「企業」の一員。シティでのレジスタンス殲滅作戦における現場責任者(指揮官)であり、戦闘の陣頭指揮を執るほか、自らもACを操る。

 一見お調子者の皮肉屋だが、実は目的達成のためなら味方の命すら平然と犠牲にするという狂気じみた冷酷さが隠されている。レジスタンスによる第一次反抗作戦時に前リーダーを殺害した。


【主任役 藤原啓治さんのコメント】

 エキセントリックで狂気じみたところがあり、意味不明というか、目的がよくわからないキャラクターです。楽しんでいる所だったり、シリアスな所だったり、使い分け、メリハリという部分が難しかったですが、面白くもありました。

 だいぶ感じ悪く演じたつもりなので、憎たらしいと思って戦ってもらえれば嬉しいです(笑)。


・キャロル
 シティでの作戦補佐を担当しており、指揮官である主任の秘書的な役割も兼ねている。誰に対しても、常に真心を込めた礼儀正しい姿勢を崩さず感情的な言動を見せないが、そのせいで高圧的な印象を持たれることが多い。

 課せられたミッションの達成を何よりも優先すべきと捉えており、彼女にとって、戦場に存在するあらゆる要素は目的達成のためのただの駒でしかない。


【キャロル役 たかはし智秋さんのコメント】

 彼女はクールで仕事ができて、的確に情報を伝えるキャラクターなんですけど、「威圧的な事務のお姉さん」を意識してしゃべってみました(笑)。

 ちょっと冷たくて温度のない、抑揚のない、でもナレーションっぽくならないように注意して演じています。


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(2011年 8月 22日)

[Reported by 中野信二]