「Xbox Summer Showcase 2011」出展タイトル体験レポート
「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」のピーターパン、「Kinect Star Wars」のポッドレースなど新要素を体験!


7月28日開催

会場:表参道ヒルズ SPACE O


 日本マイクロソフト株式会社は7月28日、先月北米で開催されたE3 2011で米Microsoftが出展した新規タイトルの試遊会「Xbox Summer Showcase 2011」を開催した。本稿では会場でプレイ可能だった「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」、「Kinect Star Wars」、「Child of Eden」、「Dance Central 2」、「Kinect スポーツ: シーズン 2」、「Fruit Ninja Kinect」、「RISE OF NIGHTMARES」、「Gears of War 3」の8タイトルを紹介したい。

 今回紹介したタイトルの中の多くは、E3のKinectレポートや、セガのレポートで紹介している。こちらも併せて見ていただきたい。今回のレポートではE3からアップデートされた部分や、さらに気がついた魅力を中心に紹介している。


童心に帰れる雰囲気が魅力だ

・「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」
2011年発売予定
価格:未定

 「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」は、米国アナハイムのDisneylandを再現した作品である。マイクロソフトから2011年発売予定で価格は未定だ。プレーヤーはKinectにより自由に園内を歩き回れる。そして12個のアトラクションに挑戦できるほか、園内を自由に探索したり、ミッキーやドナルドダックなどキャラクター達とのふれ合いも楽しめる。

 今回出展されたバージョンでは「ピーターパン」のアトラクションをフルで遊ぶことができた。「ピーターパン」では劇中のウェンディ達と同じようにプレーヤーは空が飛べるようになり、ロンドンの夜の街から港、そしてネバーランドへと向かう。操作は身体を左右に振るとその方向にローリングし、伸び上がると上に、しゃがみ込むと下降する。コースにあるコインを集めるのが目的だ。ちなみにコインはDisneylandのショップでおみやげのグッズやコスチュームを買うのに使う。

 「ピーターパン」はグライダーのように空を飛ぶ浮遊感が楽しい。ロンドンの夜の街は暗がりと車や街の明かりの対比が美しい。ネバーランドでは複雑な海岸線を飛んだり洞窟をくぐったりする。地形などにぶつかると一定時間操作できなくなってコインが取れなくなるが、ダメージを受けたりゲームオーバーになったりしない。

 2人プレイも可能で、協力してコインを集められる。最後はフック船長と対決だ。おもちゃの剣でフック船長をやっつける。船長の攻撃はしゃがんだりジャンプしてかわす。2人で遊んでいる時は交互に船長に立ち向かう。2人プレイの時はお互いが顔を見合わせたりプレーヤー同士の仲の良さそうな演出も入り、一層楽しさが増すと感じた。

 園内を歩くシーンではE3の時と比べてレスポンスが上がった。本作では子供が親を引っ張る時のよう進行方向を指さすのだが、移動が快適になった代わりに敏感になりすぎ、キャラクターに手を振る場合も移動してしまって思った通りに操作しにくかった。今後の調整を期待したい部分だ。




ジェダイになりきってライトセーバーを振るのが楽しい

・「Kinect Star Wars」
2011年発売予定
価格:未定

 「Kinect Star Wars」はKinectの力でジェダイの騎士になりきれるタイトル。日本ではマイクロソフトから2011年発売予定で価格は未定。右手はライトセーバー、左手はフォースに対応しており、ジェダイの力を駆使して敵をなぎ倒せる。

 今回はジェダイの戦いに加え、ポッドレースに挑戦できた。ポッドレースは映画「スターウォーズ:エピソード1」に出てきたもので砂の惑星タトゥイーンで開催される。ジェットエンジンにケーブルを付けただけのような乗り物で行なう危険なレースだ。

 操作は「Kinect ジョイライド」の様にハンドルを握ってるかのように手を前に突き出して操作する。面白いのはさらに両手をスロットルレバーを握ってるかのように片方を前につきだし、もう片方を手前に引くとさらに鋭くコーナーを曲がれる点だ。ただの車とは違い操作が架空のレースの臨場感を増している。

 荒野や崖など変化する地形、こちらにぶつけてこようとする敵車、銃を撃ってくるタスケンレイダーなど映画を思い出させるギミックも面白かった。「スター・ウォーズ」ファンなら特に楽しいタイトルだろう。




めまぐるしく変わる光の洪水。独得の世界だ

・「Child of Eden」
10月6日発売予定
価格:6,279円

 「Child of Eden」は「スペースチャンネル5」、「Rez」など数々のゲームの開発を手がけてきた水口哲也氏の新作として注目を集めているタイトルで、ユービーアイソフトから10月6日、6,279円で発売予定だ。

 本作は光が乱舞する美しく奇妙な世界を進んでいくシューティングゲームで、幻想的な雰囲気とサウンドが魅力だ。プレーヤーは右手でホーミングレーザー左手でバルカンのような連射型の武器を使って進んでいく。ホーミングレーザーはカーソルを動かしてロックオンし手首を画面に向かってはじくようにすると発射する。レーザーとバルカンというのは、筆者にセガの3Dシューティング「パンツァードラグーン」シリーズを思い出させた。

 会場では残念ながら音が聞き取りにくく、本作の魅力を100%味わえたとは言えなかったが、不思議な世界に浮遊する海洋生物のような敵や、敵から発射されるミサイルのような弾をバルカンで撃ち落とすなど、シューティングゲームとしての楽しさを実感できた。右手と左手をどう使うかという駆け引きは奥が深そうだ。次々現われる幻想的な風景は衝撃的でやり込みたくなるゲームだと感じた。




泉水氏は、「Dance Central 2」で好スコアを出していた

・「Dance Central 2」
2011年発売予定
価格:未定

 「Dance Central 2」はKinect専用ダンスアクション「Dance Central」の続編。マイクロソフトから2011年発売予定で価格は未定だ。今作では、Usher、Rihanna、La Roux、Nicki Minaj、Montell Jordan、他、多くの豪華アーティストの楽曲が収録される。ローンチ時には40曲以上、その後全部で100曲以上が登場予定だという。

 「Dance Central 2」の最大の特徴は2人で並んで同時に踊れるところで、今回は筆者も2人で踊ってみた。筆者はミディアム、タイトル担当者はハードで踊ってみたのだが、難易度が変わると踊りが全然変わる。練習せず本番は難しいのだが、ムーブの中には前作と同じものもあって、ゲームをやり込んだ人は本作もすぐに慣れると感じた。

 難易度が違うダンスだと、時々共通のムーブが出てくるのが楽しい。ほとんど自分のムーブで一生懸命になってしまうのだが、共通の時パートナーとの一体感が生まれる。「2人で踊れる」というギミックをうまく活かしていると感じた。2人並ぶのは空間としてかなりの広さが必要になりそうだが、新しい魅力を感じることができるだろう。





ゴルフは間口が広く、多くの人がプレイしていた

・「Kinect スポーツ: シーズン 2」
2011年発売予定
価格:未定

 「Kinect スポーツ: シーズン 2」は野球、ゴルフ、テニス、スキー、アメリカンフットボール、ダーツがKinectで楽しめる。オフラインでも2人で楽しめ、種目によっては、オンラインでの4人プレイにも対応している。マイクロソフトから2011年発売予定で価格は未定だ。

 今回出展していたバージョンではゴルフが楽しめた。会場では1番といっても良い人気でKinectを触るのははじめてという人はスイングとゲームの一体感に驚いていたようだった。筆者自身は実はパットにかなり苦しんだ。手の動きだけでなく、振る速度も重要で極めてゆっくり、ソフトに振らなくてはいけなかった。スコアを上げるには本作ならではの「感触」をつかむ必要があると感じた。




フルーツを切る爽快感が楽しい

・「Fruit Ninja Kinect」
8月10日発売予定
価格:800マイクロソフトポイント(約1,200円)

 「Fruit Ninja Kinect」は両手を刀に見立て、画面外から飛んでくるフルーツを切るアクションゲーム。Xbox Livedeで8月10日配信予定で価格は800マイクロソフトポイント(約1,200円)。並んで立ち2人でのプレイも可能だ。

 一定時間でどれだけフルーツを切れるかスコアを競うゲームで、手を空手チョップのようにフルーツに向かって振り下ろすとスパリと切断される感触が楽しい。時には爆弾が投げられ、斬ると減点されてしまう。爆弾を交わしながら、フルーツを切っていく、パーティーゲームとして盛り上がりそうな作品だ。





暗い雰囲気と、格闘でゾンビと戦う怖さが魅力

・「RISE OF NIGHTMARES」
9月8日発売予定
価格:7,329円

 「RISE OF NIGHTMARES」(ライズ オブ ナイトメア)はKinect専用ホラーアドベンチャーで、セガから9月8日に7,329円で発売予定だ。プレーヤーはゾンビがうようよいる場所を戦いながら進んでいく。実際に画面に向かって拳を突き出したり、武器を手に入れ振り下ろすように手を動かして戦う。奇声を上げてくる敵に対処するには耳を塞ぎ、足を突き出して蹴ることもできる。

 本作は8時間ほどのボリュームを持つ探索型アドベンチャーだ。出展バージョンはE3と同じ戦闘メインのパートで、メッセージは全て日本語化されていた。味方が目の前でトラップに切断され無惨な死を迎えたり、プレーヤーの攻撃でゾンビがボロボロになったり、過激な描写が大きな特徴だ。「怖い!」といいながら画面に釘付けになっている来場者の姿が印象的だった。



夢中になってプレイしている人が多かった

・「Gears of War 3」
9月22日発売予定
価格:7,140円

 今回の出展タイトルの中で、唯一Kinectタイトルでないのが「Gears of War 3」だ。マイクロソフトから9月22日発売予定で、価格は7,140 円。今回は5人の試遊台を並べ、「Beast」モードと「Horde」モードが楽しめた。

 Beastモードはローカスト軍となって、Hordeモードでは人類側で敵対勢力と戦う。特にBeastモードは短い時間に決められた人数の敵を倒さなくてはいけないため、待ち伏せをしている人類軍にあえて突っ込み戦わなくてはならない。このため連携が必要で会場では何度か失敗を繰り返しながら熱意をこめてプレイしている人達もいた。クランなど気の合う仲間を集めて挑みたいモードだと感じた。




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(2011年 7月 29日)

[Reported by 勝田哲也]