E3 2011レポート

Disney Interactive Studiosブースレポート
ディズニーワールドの住人になれる最新作を紹介!


6月7日~9日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center



 Disney Interactive Studiosのブースは、カフェがあったり、キャラクターの形の植木があったり、バス停があったりとまるで1つの街のような作り。遊びもゲームの試遊台だけではなく、ディズニーのアニメーターがクラシックなディズニーのイラストをその場で描いてくれるアトラクションがあったり、ゲームキャラクターと自分の顔を合成してくれる記念撮影コーナーがあったりと、まるでブース自体がテーマパークのように楽しめる場所だった。

 今回のE3に出展されていたのは、Kinectでバーチャルなディズニーランドを探検する「Kinect: Disneyland Adventures」、ディズニーキャラクターの着ぐるみをかぶった4人のキャラクターの協力プレイが楽しい「Disney Universe」、映画「Cars 2」のゲーム版「Cars 2: The Video Game」、ディズニーのソーシャルゲーム開発スタジオプレイダムの新作「City of Might」など。子供向けのゲームが大半なので、友達と一緒にテレビを囲んでワイワイ遊べるようなゲームが揃っていた。


【ブースの様子】
一方通行を意味する「One Way」の間に「Disney」の言葉。ディズニーワールドへの入口だソーシャルゲームやiPad用アプリの試遊台があるコーナーにはカフェが設置されていたピットレーン風の「Cars 2」試遊コーナー
ディズニーのアーティストがその場でミッキーを描いてくれる「Disney Universe」の着ぐるみに自分の顔写真を合成。その場でfacebookに転送もしてくれる出展作の1つ「Phineas and Ferb: Across The 2nd Dimension」のキャラクター型の植木



■ これからはバーチャルディズニーランドで遊ぶ時代?

カリフォルニアのアナハイムにあるディズニーランドを仮想空間に再現した「Kinect: Disneyland Adventures」

 「Kinect: Disneyland Adventures」はバーチャルなディズニーランドの中で、好きなアトラクションを遊ぶ体感型のゲーム。てっきりメインになっているのかと思っていたが、以外にもブースの片隅に1台あるだけで、どちらかというと扱いは小さかった。

 きらきら輝くチケットのようなものを手の動きで操作することで、キャラクターを好きな方向に動かしてディズニーランドの中を探索する。今回試せたのは「Xbox 360 E311 Media Briefing」でもデモが流れた「不思議の国のアリス」の世界で遊ぶアトラクション。

 ミニゲーム自体は、すでに出ているKinectのミニゲームとそれほど操作などが大きく違うわけではない。だが、やはりディズニーのキャラクターたちが動いている世界でその空間を共有できるのはディズニーファンにはたまらない要素だろう。日本、アメリカとも2011年のホリデーシーズンに発売予定だ。



サウスホールの入口にも「Disney Universe」の広告が飾られていた

 「Disney Universe」はニモやスティッチといったディズニーキャラクターの着ぐるみをかぶって、ディズニー作品の世界を冒険するアクションアドベンチャーゲーム。ホールの入口に大きな看板が出ていたりと、今回Disney Interactive Studiosが最も力を入れていたタイトルだ。

 ゲームはディズニーやピクサーの映画に出てくる世界をインスパイアした6つのステージで構成されている。ターゲットの年齢は8歳から12歳という子供向けのゲームだが、大人が遊んでも十分面白い。ステージには仕掛けが満載で、謎解きをしなければ進めない場所もある。

 プレーヤーは出てくる敵を倒しながら進んでいくのだが、途中にいる馬に乗れたり、いきなりサルのおもちゃやニワトリに変身させられたりと、遊び要素がこれでもかと詰め込んである。移動の自由度もかなり高く、選んだルートによって攻略法が変わってくる。協力プレイもできるが、その気になれば殺し合いもできてしまうところが、子供の遊びを良く理解しているディズニーらしい部分だ。

 本作はプレイステーション 3、Xbox 360、Wii、Windows、Mac用に2011年秋に北米で発売される。


【Disney Universe】
ピクサーの名作「モンスターズインク」風のステージ。キャラクターの嬉しそうな表情が可愛い



 間もなく公開される「Cars 2」のゲーム版「Cars 2: The Video Game」も出展されていた。本作は「Cars 2」の映画に出てくる車や舞台をそのままゲームに再現したレースゲーム。モナコやアラブの油田、日本の銀座など世界中の街並みがコースになっている。

 ストーリーは映画のその後を描いたものになっていて、プレーヤーは映画の主人公ライトニング・マックィーンかメーターのどちらかを選んでストーリーを進める。彼らは国際的なスパイになるために養成学校で勉強しており、危険なミッションに挑むことになる。ストーリーモードとは別に、好きな車とコースを選んで友達と遊ぶ最大4人の対戦モードもある。

 操作は「R2」がアクセルで「L2」がブレーキ。ハンドルはアナログスティックで車を操作する。ドリフト走行とジャンプに加え、片輪走行やバック走行などキャラクター性を反映した固有アクションが使える。コースに浮かんでいるボックスからアイテムを入手すると、車の左右にミサイルランチャーがついたりと外見が変化する。ミサイルはもちろん前を走る邪魔な相手に発射するためのものだ。

 本作のパッケージを購入すると、オンラインブラウザゲーム「World of Cars Online」に接続して無料で遊ぶことができる。このゲーム内で獲得したアイテムを「Cars 2: The Video Game」で使うこともできる。

 本作はプレイステーション 3、Xbox 360、Wii、Windows、Mac用に2011年6月21日に北米で発売される。また同時に同じタイトルのDS版も発売される。


【Cars 2: The Video Game】
映画に出てくる20種類以上のキャラクターを、マイカーとして操作することができる



■ PlaydomのFacebook用ソーシャルゲーム2作品を出展

「Gardens of the Time」のかなり豪華なパンフレット

 ディズニーが昨年ソーシャルゲーム用のスタジオとして買収したPlaydomが製作したFacebook向けのソーシャルゲームも2タイトルが出展されていた。1つはすでにサービスが始まって、筆者も遊んでいる「Gardens of the Time」、もう1つは新作「City of Might」だ。

 「Gardens of the Time」はタイムマシンに乗って混乱した時間を正常に戻すというストーリーのゲーム。たくさんのガジェットが隠れたイラストから指定された物を探し出したり、2枚の画像で間違い探しをしたりというミニゲームを解いて経験値を稼ぎ、自分の庭を古代のアーティファクトで飾っていくというソーシャルゲームだ。

 新作の「City of Might」は、自分の街を強化しながら兵器を製造し友達の街と戦争を行なうという、ここ最近Facebookで流行の兆しを見せているジャンルのゲーム。夏から9月ごろにローンチの予定。


【Gardens of the Time】
ごちゃごちゃした絵の中から、指定された物を探すだけの単純なゲームだが、意外とハマる
【City of Might】
男性をターゲットにしたソーシャルゲームが現在増えつつあるが、本作のそんなラインナップの1つになりそうだ

(C)Disney・Pixar

(2011年 6月 11日)

[Reported by 石井聡]