株式会社フロム・ソフトウェアは、10月20日に発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用メカカスタマイズアクション「アーマード・コア Ｖ」の新情報を公開した。本作の価格は各7,800円。

　今回は、チームの編成と領地の争奪の流れに関する詳細な情報を紹介。さらに、今作の世界観をCGムービーのスクリーンショットを交えつつお伝えしていく。

【チーム編成 / 領地争奪のフロー図】

■ チームについて

　今作でチームへ入隊する方法は、自分でチームを作り仲間を募るか、すでに存在するチームを検索し入隊を申請するかの2つが用意されている。チームを作る際には、「審査型」、「フリー」、「パスワード型」、「募集しない」の4つの中から入隊希望者の採用方法を設定できる。「募集しない」を選ぶと入隊申請を受け付けなくなる。

　チームに所属したプレーヤーは、チーム戦やシングルプレイなど様々な場面で「チームポイント」を獲得できる。チームポイントが一定の値に達するとチームレベルが上がり、パーツショップのラインナップが増えるなどの様々なメリットが得られる。

　このほかにも、次の「領地の争奪について」で紹介する「決戦ミッション」に挑むために一定のチームポイントが必要となる。このようにチームポイントは、チームを成長させ領地を手に入れるために必要不可欠な要素となっている。

　また、チーム内ではトレードも可能。所持パーツや所持金、さらにエンブレムなどのデータをやり取りすることができる。

既存のチームを検索し入隊を申請するところ。入隊希望者の採用方法はそれぞれ、「審査型」がメンバーの半数が了承した時点で入隊を認める、「フリー」が面倒な手続きがなくいつでも入隊できる、「パスワード型」が申請自体にパスワードが必要となる、「募集しない」が申請を受け付けないとなっている
チームメンバーのプロフィール画面。各プロフィールはいつでも設定を変えられる	チームメンバーの一覧画面。各メンバーのプロフィールを見ることができる上に、その時に使用している機体を見ることができる

■ 領地の争奪について

　領地は最初、どのチームも持っていないが、戦いを繰り広げることで獲得できる。獲得した領地は「領地ミッション」として配信され、ほかのチームからの侵攻の対象となるため防衛もしなければならなくなる。

　そのため領地を所持しているチームは、防衛システムを配置することができ、いつ襲撃してくるかわからない敵チームに備えることができる。領地に侵攻する敵チームは、領地ミッションに挑戦し攻略に成功すると領地の耐久値を減らすことができる。

　領地の争奪は、「シーズン」の間に行なわれる。領地を所持しているチームは、敵チームによって領地の耐久値を0にされた場合、そのシーズンの間に必ず領地の所有権を賭けた「決戦ミッション」を行なう必要がある。

　「決戦ミッション」では、領地を所持するチームが防衛用の装置と共に出撃し敵チームを迎え撃つ。防衛に成功すると、決戦ミッションに挑むために敵チームが賭けた大量のチームポイントを獲得できるが、防衛に失敗した場合は、領地の所有権を敵チームに奪われてしまう。「決戦ミッション」を行なわなかった場合も、領地は没収される。

トップメニュー。チーム用のミッションとシングル用のミッションが集約されている。この画面で各エリア、各領地ミッションを検索し侵攻していく	領地の状態を表わす画面。その時の領地の状態を確認したり、領地のカスタマイズを行なう

領地ミッションのカスタマイズ画面

領地ミッションの戦闘シーン	領地の所有権を奪い合う決戦ミッション。1回勝負で、必ずAC同士の直接対決が行なわれる

【世界観紹介】

世界は荒廃しつくされ、人々は次第に失われていきつつある残された土地にしがみつくように生きていた。 そして、それでもなお、戦いは続いていた。 ○ 設定 　激しい荒廃が進んでおり、基本的に人間の生存には適していない。荒廃の原因は特定の要因によるものではなく、戦争による有害物質の散乱、環境変化による天災、乱開発による環境破壊など、複合的なものであるが、その経緯を把握しているものはいない。 　人間の生存が可能な地域は、各所に分断されたかたちで存在しており、人々はそこに寄り集まって暮らしている。荒廃はいまも各地で進行しており、それがさらに環境の悪化や生活可能空間の圧迫を招いている。 ○ 生存可能地域 　他の地域に対して比較的荒廃が少なく、持続的な居住が可能な地域。ただしあくまで比較の問題であり、劣悪な環境であることには変わりない。 　もともとの範囲がごく限られていることから、居住者同士の衝突が絶えず、物資の奪い合いや、流入者との対立などの理由で常に戦闘が繰り返されている。世界にはいくつかの生存可能地域が残されていると言われるが、全貌を把握しているものはいない。 　それぞれの地域は基本的に孤立しており、一部の例外を除き、各地域間での行き来はない。相互の持続的な交流は皆無に等しい。 ○ アーマード・コア 　世界の荒廃以前に普及していた兵器といわれ、各地で発見されるが、詳細は不明。各部のパーツが規格化されており、また人型を模したことで、様々な武装の使用や、多彩な挙動が可能であるなど、高い汎用性を持つ。 ○ ミグラント 　生存可能地域の間を行き来し、様々な形態での交易を生業とする、運び屋たちの総称。既に失われた過去の時代の様々な物資を捜索、発見し、交易の材料としている。各種の生活必需品を運ぶ行商人としての役割を担う一方、武器や弾薬などを扱う、死の商人としての側面も持ち合わせている。 【スクリーンショット】