ゼニマックス、「Hunted」&「Rage」ブロガー体験イベントを開催
真剣にゲームにのめり込むブロガー達。「音が怖い!」、「オレ狙われてる!」


5月28日開催

場所:富士ソフトアキバプラザ



 ゼニマックス・アジア株式会社は、5月28日、東京の富士ソフトアキバプラザにて、プレイステーション 3/Xbox 360用アクションゲーム「Hunted: The Demon's Forge」及び、プレイステーション 3/Xbox 360用FPS「Rage」のブロガー向け体験会を開催した。

 ゼニマックス・アジアがブロガーを呼んで新作タイトルの体験会を行なうのはこれが初めて。このイベントには20のゲーム情報を扱うブロガーが招待された。本稿では、ブロガーの人達の質問内容など、イベントの様子をレポートしたい。

 なお、今回公開された「Hunted: The Demon's Forge」は6月23日発売。価格は7,980円で、CEROレーティングはD(17歳以上推奨)。弊誌では、プロデューサーインタビューや、最新プレビューGDCレポートBFG 2010レポートで取り上げている。また、サプライズで公開された「Rage」は発売日未定だ。「Rage」で今回ブロガーが体験した内容は、メディア向け体験会の記事を参照して欲しい。



■ 「Hunted」日本語版を発売前に体験。“隔離サーバー”への懸念をぶつける

ゼニマックス・アジア ゼネラルマネージャーの高橋徹氏
本作のプロデューサーを務めるゼニマックス・アジアの岩本けい氏
ブロガー達は真剣にプレイし、メモを取っていた。質問では積極的に手を上げる人も多かった

 イベントで最初に挨拶したゼニマックス・アジア ゼネラルマネージャーの高橋徹氏は、「こういうブロガーを呼ぶイベントは初めてなのですが、ユーザーの声の代表として、ぜひ見ていただいて、楽しんで頂ければと思います。『Hunted: The Demon's Forge』は6月23日発売ですが、今回触ってもらうものはローカライズも終わっています。プレイするのは皆さんが初めてとなりますので、楽しんでください」と語った。

 続いて登壇した本作のプロデューサーを務めるゼニマックス・アジアの岩本けい氏はゲームの概要を説明した。「Hunted: The Demon's Forge」は常に2人で進んでいくアクションゲームで、主人公はキャドックとエラーラの2人。シングルプレイの場合は、片方はAIによって操作される。彼等は傭兵であり、ゲームでは彼等の冒険が描かれる。キャドックは剣を使った近接攻撃が得意で、エルフのエラーラは弓と魔法が得意だ。

 ただし、どちらのキャラクターも剣、弓、魔法を使える。交代はマップ上にあるオブジェクトを使うと行なえる。状況に合わせてキャラクターを代えることも、どちらかにこだわることも可能だ。岩本氏は、「皆さん、初めてのタイトルですし、序盤のチュートリアルからプレイしてもらおうと思っています。落ちている武器を拾うと外見も変わります。他にもわからないことがあったら側にいますので、聞いてください」と話しかけた。

 「Hunted: The Demon's Forge」は骨太のファンタジーだ。キャドックとエラーラは邪悪な闇の世界へ深く分け入っていくこととなる。本作の魅力の1つにキャドックとエラーラの掛け合いがある。エラーラは若く見えるがエルフであり、キャドックより遙かに年上だったりする。さまざまな状況での会話の面白さも注目したいところだ。なお、日本語版のローカライズは吹き替えとなっている。

 また常に2人で行動するのだが、AIの動きもきちんとプレーヤーをフォローするように動く。プレーヤーが前衛だとAIは後衛にまわり、後ろで弓を撃っていると前に出て行く。相棒のフォローを考えながらプレイできる。また道をふさぐ荷馬車はキャドックしか動かせない、といったギミックもあるが、AIがキャドックの場合は指示を出せば荷馬車のところへ行き押してくれる。

 興味深かったのはブロガー達のプレイ姿勢だ。とてもまじめに、真剣にプレイしながら、時々メモにペンを走らせる。隣の席の人と話をしながらプレイしている人は少なく、黙々とプレイしていた。仲間の蘇生を学ぶシーンは条件が厳しく、何回もゲームオーバーになってしまう人もいたが、それでも1人でトライし続けクリアしていた。高橋氏や岩本氏はブロガーに話しかけフォローしていたが、ブロガーはそれよりもゲームに夢中な感じだった。

 このゲームにのめり込む気持ちは共感できた。ゲームが好きだからこそ、“専門家”であるこそ、まずコントローラーを握り、危険な状況に置かれても、とにかく自分の力で越えていきたくなってしまう。「とにかくゲームをプレイして、少しでも多く体験したい」という気持ちが伝わってきた。

 質疑応答の時間では、積極的に手を上げる人が多かった。「武器の持ち越しはできるか」、「武器に魔法効果があるものがあったが、回数制限があったリチャージできるか」という質問には、岩本氏は「武器は装備しているもののみで、インベントリといった保管しておくものはないが、武器を持って、前のステージを再挑戦できたりもできる。魔法効果に関しては使い切りです」と答えた。

 他にも「死者の声を聞く石」というアイテムは、ストーリーの補完や、隠された部屋を見つけたりというやり込み要素で、秘密を解き明かせば装備などが入手できるという。「字幕がとぎれていたが、これは直すのか」という指摘もあり、今後調整されるという。会話などの字幕のON・OFFもある。

 オフラインでの協力プレイの質問に関しては、画面分割のCO-OPがあることが話された。マルチプレイで得た経験値やアイテムも持ち越しができるので、たっぷりキャラクター育成ができるという。どの要素を育てるかでも違いが出てくるという。

 「日本国内は“隔離サーバー”なのか」という質問に関しては、高橋氏は「本作は、北米は北米、ヨーロッパはヨーロッパというように限定される判断なので、日本も日本だけになります」と回答し、隔離サーバーが採用されることが明らかにされた。本作では、プレーヤーが望めば、インターネットを介していつでも他のプレーヤーが参加することができる。自分が他の人のゲームにも参加可能だ。

 この他「ダンジョンクリエーター」というモードがあり、自分でダンジョンが作れる。自動生成させて、アレンジすることもできるという。このデータをアップロードできるか、という質問には、サーバーなども考えなくてはいけないので、まだ検討中ということだ。


「Hunted: The Demon's Forge」は2人で戦っていくアクションゲームだ。相棒を考えて行動するとよりうまく戦える
オフラインでも画面分割での協力プレイが可能



■ 「Rage」3枚組みの内訳が明らかに。2枚はシングル、1枚はマルチ専用

4人での対戦。楽しんでいるのは伝わるのだが、もう少し羽目を外してもいいんじゃないかなと感じた

 「Rage」の関しては、サプライズタイトルとして公開された。体験内容は、メディア体験会と同じものだ。高橋氏は「『Rage』は今年の機体のタイトルで、USのデモ版ですが触ってみてください。触っていただくとゲームの良さがわっかってもらえると思います」と語った。

 最初、ブロガーの人達の間に戸惑いが見えたように思う。それというのも、まず「Rage」がサプライズタイトルであり、そしてメディアに対しての公開の時もそうだったのだか、体験内容がいきなり戦う場面で、事前に状況の説明、主人公がどんな人物かの説明もないため、最初に感情移入がしにくい。

 さらに武器を切り替えて戦わなくてはいけない高度な戦いを求められるので、始まってから戦いのコツを説明するという感じになってしまった。スタッフに聞く事ができれば解決できることではあるが、そういったことに慣れていないブロガーにはもう少し事前説明が必要だったように思う。

 「Rage」はプレーヤーをパニックに追い込むような演出がうまく、興奮させられる。筆者がプレイしてるときはノリノリでやっていたが、ブロガーの人達は静かな人達が多かった。それでも「音が怖い!」、「オレ、狙われてる!」といった叫びが上がったりもした。中には3D酔いしてしまった人もいたようだった。

 やはりこういった体験会は、ブロガーの人達にとっては緊張してしまうのかもしれない。マルチプレイではリラックスした雰囲気も出てきたが全体的にまじめにゲームを分析している感じだった。待ち時間などではブロガー同士で雑談や情報交換なども行われていて、「仲間同士」という雰囲気があっただけに、もう少し声を出したりした方が楽しいのではないかなあと思った。ユーザーとしてゲームを楽しむというよりも、伝えたいという責任感の方が強かったのかもしれない。

 ブロガーの質問の最初は「マルチプレイは他の国とできるか」というものだった。高橋氏は「接続を制限することはないはずです」と答えた。Xbox 360版とPS3版の違いについては、Xbox 360版がディスク3枚組みである以外はないとのこと。ちなみに3枚の内1枚はマルチプレイ用で、シングルプレイではゲーム中盤で大きな変化があり、ここから前に戻ると言うことはないので、ゲームを進める上では1度交換したら再度交換する必要はないとのことだ。

 バギーの質問も多かった。バギーはソロプレイでもレースができ、街と街の間の移動にも使えること。大別すると4種類あり、アップグレードしていくのと、カスタマイズで差別化できる。シングルプレイで改造したバギーはマルチプレイで使えるという。

 最後に高橋氏は、「案内も急でしたが集まっていただきありがとうございます。今年は、『Brink』、『Hunted: The Demon's Forge』、『Rage』そして1番の目玉である『The Elder Scrolls V: Skyrim』とベセスダとしてはかなり多いタイトルを発売する年になります。我々も海外とできるだけ近い発売日を目指していきますし、内容の変更をせずに出していきたいと思ってます。今後も皆様に情報を出していただきますので、応援のほどよろしくお願いします」と語った。


隕石衝突後の変わり果てた世界が舞台となる「Rage」

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