G-Star 2010レポート
【G-Star 2010】Wemadeブースレポート その2
武狭アクション「蒼天」の続編「蒼天2」は妖魔ひしめく武狭ファンタジー!
前回のレポートに引き続いて、韓国Wemade Entertainmentのブースに出展されていたタイトルを紹介したい。本格武狭アクションMMORPG「蒼天」の続編「蒼天2」と、アクションMO「Project GOBLIN」は開発スタッフに話を聞くことができたので、その情報も合わせてお届けする。
iPhone/iPad向けのソーシャルゲーム「Petz」と、タワーディフェンスゲーム「Master of Defence」はプレスカンファレンス時のスライドと、プロモーションムービーで作品の雰囲気を感じて欲しい。なお、主力タイトルのファンタジーMMORPG「NED」については、Wemadeブースレポート その1で詳しく紹介しているので、ぜひ一読頂きたい。
■ 前作とは趣の違うチャイニーズファンタジー「蒼天2」
Wemade Entertainemnt 開発1本部/蒼天2チーム チーム長 パク・ジョンス氏 |
「蒼天」イメージイラスト |
日本でもサービスが行なわれている「蒼天」の正統後継作である「蒼天2」。しかしそのゲーム性はまったく別のゲームといっていい。「蒼天」はアクション要素の強いシリアスで政治的な要素の強いゲームだったが、「蒼天2」はファンタジー要素の強いMMORPGだ。
武狭モノで自身の成長がメインコンテンツとなる部分は同じだが、コンテンツはかなり様変わりしている。そこでどう変わったのかをWemade Entertainemnt 開発1本部/蒼天2チーム チーム長 パク・ジョンス氏にインタビューして確認して見た。
ジョンス氏によれば「三国志をモチーフにしてはいますが、1とはまったく違うゲームです。前作では国家同士の対立を描きましたが、今作では国は1つしかなく、地獄から中国の武将が魔人として蘇るというストーリーになっています」と言うことで、世界設定からして違っている。
2009年のブースレポートで紹介した、三国志の英雄を召喚することで自身のステータスを上げることができる「英雄守護システム」には、三国志の武将だけではなく中国の伝説上の生き物なども召喚できるようになった。最初にこの能力を獲得するためのクエストでは、案山子を召喚して戦うことになるのだそうだ。
戦闘システムも大きく変わった。「蒼天」は「三國無双」のように敵を吹っ飛ばして倒していく爽快さが売りのアクション性が強いゲームだったが、コマンド入力のバトルなど初心者には複雑な面もあった。そこで「蒼天2」では戦闘の難易度を下げてUIを見直し、ノンターゲットとターゲットを使い分ける形の戦闘になった。
なにもターゲットしていない状態でもスキルを発動することができるが、敵をターゲットしてからだとその敵まで自動で近づいて攻撃するという、2つのバトル方式を併せ持つ形だ。スキルには連続でクリックすることでコンボ攻撃になるものや、吹っ飛んだ相手を追撃するものがある。
国同士の戦いがなくなる代わりに、ギルドの攻城戦が導入される。この攻城戦は100対100の大規模の大規模なもので城の中にある守護石を破壊することで、城がインタラクティブ壊れるような仕組みもあるそうだ。城を占領すると、特別なダンジョンに入れるようになる。対人要素としてはほかにも1対1から8対8までが楽しめる「バトルアリーナ」がある。
「蒼天2」に登場する4つのプレーヤーキャラクター「武士」、「術士」、「導師」、「侠客」 |
これほどまでにゲーム性が違うのにどうしてなぜ「蒼天」というタイトルを継承しているのかをジョンス氏に聞いてみたところ「蒼天」というタイトルをブランド化していきたいから」という答え。前作にも今作にもモチーフとして使われている三国志のイメージを引き継いだということのようだ。
今回出展されたバージョンから新たに入ったものとしてペットシステムとアチーブメントシステムがある。ペットシステムで騎乗することができるペットには呂布の愛馬「赤兎馬」や「玄武」、さらに「金斗雲」の投入も検討しているという。
試遊では、「英雄守護システム」や「ペットシステム」などを試すことができた |
アチーブメントシステムは、敵を100匹倒したといった特定の条件で報酬がもらえるシステム。PvE、PvP両方のアチーブメントがある。報酬は主に経験値やお金、アイテムなどでペットももらえる。ペットはレベルの低いものを5つ集めると、レベルの高いペットと交換してもらえる。また、名前とともに表示する称号も獲得できる。
現在は2次CBTまで終了しており、3次CBTを経た後、来年上旬には韓国でOBTが行なわれる予定だ。「CBTを通じてユーザーから不評だった部分、パーティーシステムのアイテム分配や、クエストモンスターの位置など些細なところから直していきたい」とジョンス氏。シリーズものといいつつ、まったく違うゲーム性で勝負を挑む「蒼天2」。その大変身ぶりが吉と出るか凶と出るかは完成度をどれだけ上げられるか次第だ。
様々な地獄の魔人たちとの戦いが用意されている |
■ 面白さだけを追求したアクションMO「Project GOBLIN」
Goblin Studio プロデューサー イ・ギジョン氏 |
話を聞かせてくれたGoblin Studio プロデューサー イ・ギジョン氏 |
Wemadeの子会社GOBLIN STUDIOの処女作となる横スクロールアクションMO。初期のクラスは「バーサーカー」、「ウィザード」、「アサシン」の3つ。「バーサーカー」は剣や斧、メイスなどの両手武器を使うパワータイプ、「ウィザード」はスタッフ、ロッド、ワンドを使う魔法クラス、「アサシン」は両手にダガーを持つスピードタイプだ。
レベル20になると9つの2次クラスに転職できるようになる。1次クラスはすべてが攻撃職だが、2次クラス以降はパーティープレイを想定して、より専門化したサポート職や回復職などもあるそうだ。
ステージはファンタジー色の強さが特徴で、馬車の上や船上、モンスターの腹の中など一風変わったステージも用意されている。ダンジョンはただ入ってボスを倒すだけではなく、様々なミッションが用意されている。例えばNPCの救出や、そのエリアからの脱出、あるオブジェクトを守るミッションなど同じダンジョンでも目的の違う遊び方ができる。
ダンジョンは街と街をつなぐエリアにあり、中はインスタンスになっている。ダンジョン内部もいくつかのエリアに分かれていて、1つのステージをクリアすると次のエリアに入れるようになる。本作にもモンスターを捕まえてペットにするシステムがある。ダンジョンのモンスターを捕獲して一緒に戦うことができるが、クラスごとに捕獲できるペットに制限があるようだ。「横スクロールのアクションゲームでは、後半になると難易度が上がります。ペットシステムはその時に戦闘を手助けするためのシステムです」とギジョン氏。
バーサーカーで戦闘を試してみたが、「ウォー!」と怒声を発しながら繰り出す攻撃は爽快感がある。ただ、ゲーム性自体は良くある横スクロールアクションの枠を超えない。Goblin Studio プロデューサー イ・ギジョン氏は「ゲームの面白さ以外の邪魔な要素を排して、面白さだけを重視した作りにしたいです」と言う。来年上半期にCBTが予定されており、まだまだ開発半ばと言ったところなので、今後大きく変化していく可能性はありそうだ。
横スクロールの爽快感があるアクションゲーム。他のゲームとの差別化が今後の課題か? |
【「Project GOBLIN」プロモーションムービー】 |
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■ iPhone/iPad用タイトル「Petz」、「Mastaer of Defence」
今回は2本のiPhone/iPad用タイトル「Petz」、「Mastaer of Defence」も出展された。「Petz」は小さな島でペット同志のコミュニケーションを楽しむソーシャルゲーム。「Mastaer of Defence」は施設を建てて襲ってくる敵から城を守るタワーディフェンスゲームだ。
【「Petz」プロモーションムービー】 |
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【「Petz」】 | ||
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【「Mastaer of Defence」プロモーションムービー】 |
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【「Mastaer of Defence」】 | ||
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(2010年 11月 22日)